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 翌日、我が学校には新たな怪奇現象の噂が流れていた。

 音楽室に飾られていた肖像画の人物たちが、一晩で髭面になったというのだ。

 フッフッフッ、自分がやった覚えのない怪奇現象に震えるがいいわ、クリスティーナ。

 ――とささやかな復讐を遂げることができたので、今日は真面目に授業を受けるとしようっと。


 というわけで授業中。

 私は勉強をしているようにみせかけて早速瞑想にはいっていた。え? 真面目に授業受けるんじゃないのかって? これが私にとっての授業なのよ。


 うーん、なかなか集中できないわね。

 どうしても昨晩のクリスティーナの話が頭をよぎってしまうわ。この際、今後の対策を練っておこうかしら。

 といっても私にできることなんてたかが知れているわね。

 第一に私が持つ元凶にして唯一の武器――干渉の秘術の練度をあげることね。今は自分の強化にしか利用できないけれど、もし自分以外にも干渉できるようになれば強力な武器になるわ。でも今できないことをあてにしても仕方がないわね。とにかく今は少しでも自分を強化できるように訓練しよう。

 となると次に大事なのは強化に耐えうる身体づくりよね。強靭な肉体はトレーニングと栄養補給と休息からなるもの。筋トレは徐々にペースをあげていくとして。問題は栄養のほうね。干渉を阻害しないためには使えるサプリメントが限られてくるわ。サプリメントマスターたる私としては、いろいろなサプリが使えないのは痛いところだけどしかたない。まずはプロテイン、粉飴、BCAAで乗り切ろう。

 そして充分な休息。それでは早速とらせていただきますよーっと。

 ぐーぐー。

 あらためて考えると私の修行はあまり進展してないわね。我ながら短期間での収穫には期待できそうにない。

 申し訳ないけどここは風魔衆をあてにさせてもらおう。生徒会長もラカンから話は聞いているだろうし、相談にのってくれるはず。分家筋も大人しくなったみたいだし、協力してくれるわよね。やばくなったらジゴロあんちゃんを貸し出してもらおうっと。アイツはいろいろ問題ある男だけど、戦力としては申し分ないわ。本家の威光を盾にこきつかってあげるわ、フヘヘヘ。

 あとは……カールハインツ氏に知恵を借りるしかないか。彼ならばきっと相談にのってくれるはず。できれば最強の武術カラーテを伝授してほしいところね……。むにゃむにゃ……。Zzzzz。


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