表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/185

180

 うーん。私の意識があることをコイツに気づかれないようにしないと、ヤヴァイことになる予感が。

 とりあえずどうにか動けないものか実験してみよう。普通にやってもダメなことはわかった。となれば干渉の力を使うしかないわ。

 気づかれないように、そーっとね。

 ちょっとだけよ。ちょっとだけ。

 私は指をちょっとだけ動かすよう力を使った。

 ウヒヒヒ、やったわ。この力ならやれる。そしてコイツも気づいていない。

 さて、どう料理したものか。


「どういうことだ……。この娘、能力を持っていないだと……」


 と私が言いました。ってややこしいわ!

 とにかく憎いコンチクショーは、私が超能力を使えないことに気づいたみたいだわ。


「馬鹿な! 先ほど確かに強力な力を使っていたはず」


 混乱してる。混乱してる。ウェヒヒヒ。

 って遊んでる場合じゃない。このチャンスを活かさなくては。

 うーむ、どうしたもんかな。

 ん? なんかこの状況に既視感があると思ったら、これってエドモンドのときと似てないか?

 エドモンドの立ち位置に私が立って、コイツが私の場所になってるけど。

 滅茶苦茶やべぇーーー!!

 これって放っておいたら私が消えちゃうんじゃないの!?

 うぉおおおお! 急げぇええ! なにかいいアイデアよ、閃け!!


 ……思いつかん。とりあえず一度落ち着こう。

 ひっひっふー。ひっひっふー。

 エドモンドでもあきらめた状況か……。

 そういやアイツ干渉の力を使うのうまかったな。会長たちは高重力に押しつぶされてるような状況にされてたし。いまだあんな真似のできない私じゃ無理なのか……。

 いや、たしかにアイツの干渉はすごいパワーだったけど、応用力なら私が上じゃないかな。アイツは自分自身に干渉するという発想ができていなかった。

 もしあのときそれができていたら私を操ることができたかも。そして私を乗っ取ることも……。

 ん? 乗っ取る? ここから乗っ取り返すか。

 いまコイツは私の中にいる。私は自分自身にならかなり強力に干渉できる。

 もしかしていけるか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ