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 甲賀衆、軒猿衆、そして風魔衆による会合は交流会で使用された会議室で行われるそうな。交流会が始まる前に私が覗いてたデカい部屋ね。

 あのときは各校の生徒会が集まってきたけど、今回は大人たちの姿もある。というかそちらがメインなわけで。おそらくこのおっさんたちのなかに各一族のお偉いさんが混じってるんだろう。

 どれかなあ? なんて頭領当てゲームでも始めてみるか。

 なに? まじめにやれ? 遊ぶんじゃないと?

 そんなこと言ったって、私は部外者だから関係ないし。交流会は出なかったのに、今回の会合には出るようにいわれたのよね。どうせなんにも役に立てないって。

 とりあえず私は風魔衆の末席にチョコンと座っている。

 前のほうには風間会長や会長のパパンがいる。頭領らしい威厳溢れる姿だけれど、とっても内気でシャイなおじ様だと私は知っているわ、ウプププ。ある意味ちょっと残念系な風間会長とお似合いの親子ね。

 たぶんこの会合でもパパンは黙ってるんんだろうな。そして腹話術師のごとく風間会長が代わりに話をするのよ。

 よし! この会合でパパンは一言もしゃべらないとみた。この勝負師ダナコの読みに間違いはない。

 さあ、はった! はった! ぐふっ!


「人の親を使って賭け事をしない」


 おのれラカン。脇腹に貫手とは……。そこをそう攻められるとこそばゆくて弱いのよ。なんてどうでもいい。

 なんで私だけにお仕置きするのよ? ジゴロあんちゃんだってちゃっかり財布から小銭出そうとしてたわよ。


「ジゴロはダメ。手遅れだから」


「んだとコラ」


 ふむ、たしかに。それにここでお札を出せないセコいところが、ダメダメ感が溢れていてジゴロあんちゃんらしい。まさにいまいちキャラよね。


「ふざけんなよ。お前ら学生にレベルを合わせてるだけだっての」


 まあ、この子ったらそんな口答えして。母ちゃんそんな子に育てた覚えはないよ。


「誰が母ちゃんだよ」


 後ろのほうでバカなおしゃべりをしていたんだけど、どうやら会合が始まるようだわ。とりあえず……瞑想するか。


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