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悪人   作者: 千切りポテト
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ソウゾ国の王


目の前には黒雲の中から出てきた光に包み込まれて倒れこんだ兵士、その兵士が倒れこむまでほとんど俺に向けていた一丁のマスケット銃、それをみて目の前の光景を理解するのに時間がかかっている俺の姿があった。


とりあえず俺が分かっていたことは、『ここから即座に離れる』ことだ。

俺は目の前にあったマスケット銃を持ちだして今までの進行方向に向けて進み続けた。


しかし、どういうことなんだ?

雲から出てきた光、つまり雷がちょうど兵士に当たったのだ。

それが、上空が辺り一面黒雲だったのなら、まだ偶然で済ませられるのだが、これは偶然じゃ済ませられない案件なのだ。

上空には星が見えるほど雲がないが黒雲が突如現れ、雷を直撃させた。

もう超常現象や未知の何かがその場にいたとしか思えない。

一度頭から消してしまうのが一番いいのだ。

これから俺がしなければなれないことは城の奥にある玉座に腰高く座っている王を物理的に引きずり落とさないといけない。そして、先ほどの名もわからぬ兵士ではなくモアを殺したあのトルとかいう兵士の抹殺を試みなければならない。ならないというよりそう俺が決めたのだったな・・・・


俺はそう決めて、鈍く動いていた俺の足をさっそうに動かし、王都へと足を進めた。


ソウゾ国にはどこの町村にも出入り門が存在する

ソウゾ国の決まりとしてどこの町村にもマークとか印がが存在する。門にそれをつければいいのだ。これは門を見ただけでどこのどのような町や村だということがわかることが狙いらしい。

政治用語で言うと、門印ということになっているらしい。

まぁ、基本的に指定領域内からの外出は禁止されているので、出ようにも出られないわけなのだが。

戸籍検査の際に兵士が行方不明になったことについては説明したが、門印もこの影響となっていてこれによって戸籍検査の際に兵士の行方不明者が愕然と下がったと他の者たちは言っているがあまり関係のないように見える。だが、この成果が出るには・・・いや、成果とは言えないのだろうが成果としておこう。うん。この成果が出るにはそう安易なものではない。印はもちろん同じものではいけない。そうでないと意味がないのだ。印が全くの同様だったとすると、わからなくなってしまうのだ。いや、おそらくわからなくなることなど9割9分ないのだが万が一というのもあるのだろう。門印の法律上、絶対に瓜二つの印ができてはいけないのだ。だから、ソウゾ国原則条例法第二条 1年に6回(2か月に1度)王都に各町村の特産物を定められた量を輸出すること(省略)以外の日にも町長や村長などの各地区町村の長が王都に集まり、印の相談やその他のことなどについて話し合うものとなっている日がある。これは特に名前は決まっていないようだ。ちなみみがに別の地区と同様の印を作成、もしくは提示した場合は、どちらも地区の長のみが玉座で王との対話となる。

こういった点を含めて門の作成はとても難しいものである。

これもこんな法律をつくったあの王が悪いのだ。

全ての元凶はあの王なのだ。



ソウゾ国現国王 ビルド・アイン 男


王族変換法により前王 スコット・ウェールズの崩御の際、王の位が変換された。

主にソウゾ国原則条例法、地区町村戸籍、宗教固定法などの法律を作成


国民からの支持率は少なくともわかっているなかで約4割が支持するとしている。


国民が犯罪を犯した場合、現行犯以外ビルド王と玉座での対話となる。



ソウゾ国の王に関する今わかっている情報はこんなことか・・・

義務的に紹介するものはこの程度ではあるが俺が紹介したいのはこんなことではない。

これまでにこの王が行った政治について何度か説明してきたが、これよりひどいものなどごまんとある。

先ほど紹介した王族変換法と宗教固定法について説明しておこう。


王族変換法・・・王の血筋が無くなる。最後の王(この場合、王が婚約しない、自らが出産をしなかった時の女王の事を指す)が崩御した場合、その王族の代わりとして、ソウゾ国政大臣が王として位を上げ、政治などを行う制度


ちなみにソウゾ国政大臣とは王の手助けという役職と理解してくれていい。

つまり、支配者がいなくなれば別の者が支配者になるということだ。

先ほども言ったが今回の王 ビルド・アインは、スコット・ウェールズの血筋ではなく王族変換法によって王の位が変換されたのだ。

そして、この王族変換法を立てたのは前王 スコット・ウェールズだ。この法律を立てたその年にスコット・ウェールズは死に、この法律が適応された。


このようにみると、俺は現王 ビルド・アインが前王 スコット・ウェールズのことを抹殺したのだと

思ってしまう。いや、そうだろう。だが、確信は持てない。あの王の素性がわからない。


話がそれてしまったが、次に行こう。


宗教固定法・・・国民1人2つ以上の宗教加入を禁ずる制度


この国、というかこの世界には宗教が存在する。一つの、もしくは複数の神々を信仰する団体だ。

俺が完璧に理解している宗教は、トリム教という宗教しかないがこれ以外にもうろ覚えだが、イーブ・・

教かなにかがあった気がする。このまえホノ村の人が話しているのを偶然聞いたのだ。


宗教加入にはある特典が付いてくる。それは、その宗教に加入する(信仰する)と、特殊な力をもらえるのだ。空を飛んだりなどファンタジー的なものだ。

あまり、能力については理解しているつもりはないがそのようなものという解釈でいいと思う。

なぜ、宗教加入するだけでそのようなものが手に入るかもわからない。わからないことだらけの宗教なのだ。


このような点を含めて宗教加入の上限は1つまでという法律もわからなくはないだろう。

この世界に2つの宗教に加入している者がいると、それだけで混乱を起こすだろう。

まぁ、そんな法律を立てても見つからないだけで2つ以上の宗教に加入している奴なんてたくさんいそうな気がするがな・・・


現王 ビルド・アインの立てた法律は個人的には決していいものいいものとはいえないだろう。だが、この法律がなければソウゾ国内が安定していないのも確かなのだろう。

わかる。もちろん、わかる。

王を殺すのはいけないことだ。

見つかったらその後の身の安全は保障されない。

それでも俺は決めてこうやって走り出したのだ。

村を抜け出して走りだしたのだ。

もう、1人の命も全くわけがわからないが犠牲になったのだ。

これは絶対に成功させないといけないのだ。

ビルド・アインとあの兵士 トルの殺害を。


俺は補足道の進行方向にうっすらと見え始めたひときわ大きい王都の門へと足を進め始めた

この主人公、いっつも走ってんな・・・

そんなことを思いながらこの話を書いていました。

やっと一週間以内に投稿することができてよかったです。

今回はとことんにまで説明回になってしまいました。ですが、これからの物語で宗教と王政用語はあきるほど出てきます。はじめのうちは説明文いれますが、覚えて頂けるとありがたいです。

あと、言い忘れていましたが修正のある場合、次回タイトルを今のものと変わる可能性がありますのでご了承ください。過去にも何回かやっています。

そして、これから文字数を増やそうかと思っています。他の方の小説を鑑賞させていただいていると、やっぱりこの小説は文字数が少ないな・・・。と、感じるようになってしまったので。なるべく一週間以内に投稿しようとは思います。せめて、5千字~1万字くらいはなぁ・・・


次回 9話「玉座の間」

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