何故、テンプレ小説が溢れるのか
今世紀最大の時間を無駄にするエッセイへようこそ
長々と挨拶しても仕方ないし、そもそもモシモシで執筆している為、長文は疲れます。
故に、さっさと本題に入って、パパっと終わらせちゃいましょう。
テンプレファンタジー小説、なろうには沢山ありますね。
検索をかけるとテンプレだけで1200作、チートだけで12000作、二つ合わせて13200作。滅茶苦茶多いですね。
何故、こんなにテンプレチートが増えたのか、これが今回のエッセイとなります。
その一:書きやすいその世界
はい、ざっくりし過ぎですね。
では、解説していきたいと思います。
テンプレ、即ちテンプレートですが、これ即ち既に世界が出来上がっていると言う事です。プロットとしてはトラックに跳ねられ、神様からチートを貰って、美人なママの元へとオギャアと生まれる。
これだけで少なくとも3000文字は書けちゃうんです、しかも、プロットを組む必要がない。世界観も、宗教観やら何やら、ちょこっとしたスパイスを加えるだけでオリジナリティー溢れるテンプレ作品に大変身。
小説を書くとき、一番ネックとなるのが世界観、二番目が登場人物な訳ですが、テンプレチートはこの難題二つをざっくりと解決している。
これがテンプレ作品が増える要因の一つでしょう。
その二:元々用意された登場人物
第二に苦労する壁、主人公&ヒロイン。
転生と言うのは便利なもので、普通ならノート三ページ位設定するはずの主人公やヒロインを、数行で済ます事が出来ます。
「俺は中肉中背の日本人、リストラされて絶望していたらトラックに轢かれて、チートを貰って貴族に転生した、さぁ、どうやって生きようか」
これで十分、後は読者が脳内で補完してくれます。
ヒロインの設定はあれです。
幼馴染みでも奴隷でも、どっかから設定引っ張って、適当な口調で印象付けて、すごいすごいと言わせておいて下さい。どうせ大差はありません。強大な力を前にした人間など、恐れて拒絶するか、恐れて媚びるか以外の行動は出来ません。それ以外の行動は不自然になります。
その三:プロットはなろうに転がっている
物語と言うのは規則性がありますね。
それはプロットによって、作者自身が考えなくて、統合性や規則性を産み出していくのですが、ぶっちゃけ、テンプレチートは出来る事が少ないので、大体、行く先や結末などは決まってしまいます。
後は簡単、最初の内はパワーアップイベントを繰返し、後にゴブリン相手に無双したり、日帰りで行ける森に草むしりに行ったり、適当にお金を稼いで奴隷でも買って、イチャイチャしつつ誉められれば、さして面白くもないテンプレチート作品の完成です。
チートもテンプレもないファンタジー作品だと、統合性の問題から遠回りしなくては行けないのですが、そこは我らが最強チートラマン、最短距離をマッハで駆け抜ける事が出来ます。だってチートだもんね。
他にも要素はありますが、纏めると「世界観も登場人物もプロットも大体決まっているので、後はイザ執筆するだけで、書きやすいから」テンプレチート作品は増えるのだと思います。
チートは自分が欲しい能力を持たせておけばいいんじゃないかな?
追伸、テンプレチートで人気の作品は狭い中にもオリジナリティーを詰め込んでいるので人気なのであって、この通りに書いたからと言って、名作が出来る訳じゃなく、畑の肥やしにもならない駄文しか出来ない事をここに明記する。
あくまでも自分の所見です。
お好きに反論下さいまし。
でも感想荒らしは勘弁な!