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青春の一ページ

作者: 桐壷の劉秦

最終回、2アウト。12対1という圧倒的な点差であった。

けれども俺達は、最後の最後まで、逆転を信じて諦めなかった。

どれだけ打たれても、挫けることなく、ただ白球だけを見続けた。

声を枯らしながら、声援を送り続けた。

しかし、勝利の女神は俺達に微笑む事はなかった。


最後のバッターが打ち取られた瞬間、俺の頭の中を皆と過ごした3年間が走馬灯の様に駆け抜けていった。

厳しい練習に耐え抜いた日々。

友達と大喧嘩したり、笑い合ったり、悔しがったりしたあの日々がついさっきの事のように頭に浮かんできたのだ。


試合後、片付けをしていた俺の顔はとても情けない顔をしていたと思う。

泣いている友達を励ましながら、俺は大きな悔しさを抱えていた。

それは、最後の試合、試合に出ることが出来なかった事だ。

まぁ、しょうがないと思えば済むことである。

でも、その時はそれが本当に悔しかったのだ。

そんな悔しさを抱えた俺に、監督は優しく声をかけてくれた。

“最後までよく頑張ってくれた。本当にありがとう”

その言葉に俺は胸がいっぱいになり、自然と涙が溢れ出した。

泣き出した俺に監督は、頭をポンと叩いて黙って背中を押してくれた‥‥


あれから何年か経っているが、あの時の事はまだ覚えている。

多分、一生この事を忘れることは無いだろう。

その中で俺は最近、こう思うようになってきた。

今でも俺は、社会という試合の中でただ夢という白球を追いかけている野球少年に過ぎないのだろう、と。

これは、作者の初投稿作品です。

誤字脱字や、おかしな点が沢山あると思います。

その辺は、ご指摘のほう宜しくお願いします。


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