00 オープニングトーク
(本番開始、5秒前ー)
(よーん)
(さーん)
(にー)
(いーち)
(……)
ヒナさん「クリスマス、とくべつきかくっ」
シュルツ「えー、シュルツとー」
ヒナさん「ヒナでー」
ヒナさん&シュルツ『藤井ヒナサンター!』
ヒナさん「わーわー」
シュルツ「……」(ぱちぱちぱち)
ヒナさん「始まりましたね、シュルツさん」
シュルツ「のっけからテンション高いねヒナさん」
ヒナさん「なんだか楽しくなっちゃって、ついつい。暑いですね、汗かきそうです。上脱ごうかな」
シュルツ「早い早い早い早い」
ヒナさん「タオルの代わり、タオルの代わり……あ、シュルツさんのお体、吸水性良さそうですよね」
シュルツ「ぶち殺すぞゴミが」
ヒナさん「さ、それでは早速始めましょう」
シュルツ「お、おう」
ヒナさん「こちらの『藤井ヒナサンタ』は読者参加企画となっております。事前に募集していたお便りの中から、あらかじめ抽選で24件チョイスし、一通一通にお返事をしてまいりたいと思います」
シュルツ「えー、集まったお便りはなんと59件。たくさんのご応募、ありがとうございますー」(カンペを読む)
ヒナさん「というわけで、24時間ですよ、24時間、すごいですねシュルツさん」
シュルツ「ああうん、まあ、がんばって、ヒナさん」
ヒナさん「えー、ふたりで一緒にがんばりましょうよー」
シュルツ「いや揺らさないで。ていうかボク24時間もゲーム以外で起きているとか無理だし。7時間寝ないと生きていけないし」
ヒナさん「わたしひとりで7時間もやるの寂しいですよ?」
シュルツ「そうしたら生贄を置いとくから好きに弄んでくれていいよ」
ヒナさん「えー、わたし人見知りしちゃうから、うまく喋れるかなあ」
シュルツ「ファッキンクソビッチに人見知りなどという概念はない」
ヒナさん「そんなことよりシュルツさん、最近なにかお悩みとかありました?」
シュルツ「相変わらず人の話を聞かないよね。ていうか、お悩み?」
ヒナさん「はい。お便りを紹介する前に、まずはシュルツさんからどうかなって」
シュルツ「無茶ぶりがすぎる。そうだな、変わったことといえば最近、仕事の話になっちゃうんだけど」
ヒナさん「うんうん」
シュルツ「ちょっとハプニングがあってね、今、地獄のような目に合っていてね」
ヒナさん「ほうほう」
シュルツ「仕事自体は大変じゃないんだけど、一緒に閉じ込められた人が物狂いのような女でね」
ヒナさん「ええっ」
シュルツ「恋だ愛だのひけらかしながら、人智を超えた魔道にボクを誘おうと、暗闇から呪いの手を伸ばしてくるんだよ。ボクは理性を保つのがやっとの状況で、これから先どうすればいいのか五里霧中なんだ。SAN値がもう残り一桁なんだ」
ヒナさん「なんと」
シュルツ「ボクはこれからどうすればいいかな。まだ三日目なんですけど」
ヒナさん「わかりました、わたしが解決して差し上げます」
シュルツ「マジで。ヒナさん死ぬん?」
ヒナさん「それはですね」
シュルツ「はい」
ヒナさん「大丈夫です! 『なるようになる』、です!」
シュルツ「うわあ」
ヒナさん「人はそう簡単に狂いません。しぶといものです。大抵のことは乗り越えられます。シュルツさんがこうしてお悩みを打ち明けてくださって、わたしはとても嬉しいんです」
シュルツ「は、はい」
ヒナさん「だからこれからは、ふたりで手に手をとって、進んでいきましょう。光指す方へ!」
シュルツ「お、おう」
ヒナさん「光指す……方へ!」
シュルツ「気に入ったの?」
ヒナさん「ちょっぴり」
シュルツ「ヒナさんってさ」
ヒナさん「はい?」
シュルツ「時々、ものすごいバカだよね」
ヒナさん「ええっ? そうですか? わたし平凡なりにしっかりしてますよ」
シュルツ「違うな、バカってわけじゃないな……」
ヒナさん「?」
シュルツ「ものすごい、狂人だよね」
ヒナさん「さらにひどい!」
シュルツ「かなり的を射ていると思うんだ」
ヒナさん「と、こんな感じで、やっていこうと思います」
シュルツ「メンタルつええ……!」
ヒナさん「どうぞ、24時間、お付き合いお願いしまーす」
シュルツ「……お願いします」
シュルツより一言:ヒナさんと一緒に24時間番組とか、つらたんです