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恋つらたん短篇集~クリスマス2013年度企画など~  作者: イサギの人
【クリスマス企画】藤井ヒナサンタ【SS】
6/34

00 オープニングトーク

(本番開始、5秒前ー)


(よーん)


(さーん)


(にー)


(いーち)


(……)



ヒナさん「クリスマス、とくべつきかくっ」


シュルツ「えー、シュルツとー」


ヒナさん「ヒナでー」


ヒナさん&シュルツ『藤井ヒナサンター!』


ヒナさん「わーわー」


シュルツ「……」(ぱちぱちぱち)


ヒナさん「始まりましたね、シュルツさん」


シュルツ「のっけからテンション高いねヒナさん」


ヒナさん「なんだか楽しくなっちゃって、ついつい。暑いですね、汗かきそうです。上脱ごうかな」


シュルツ「早い早い早い早い」


ヒナさん「タオルの代わり、タオルの代わり……あ、シュルツさんのお体、吸水性良さそうですよね」


シュルツ「ぶち殺すぞゴミが」


ヒナさん「さ、それでは早速始めましょう」


シュルツ「お、おう」


ヒナさん「こちらの『藤井ヒナサンタ』は読者参加企画となっております。事前に募集していたお便りの中から、あらかじめ抽選で24件チョイスし、一通一通にお返事をしてまいりたいと思います」


シュルツ「えー、集まったお便りはなんと59件。たくさんのご応募、ありがとうございますー」(カンペを読む)


ヒナさん「というわけで、24時間ですよ、24時間、すごいですねシュルツさん」


シュルツ「ああうん、まあ、がんばって、ヒナさん」


ヒナさん「えー、ふたりで一緒にがんばりましょうよー」


シュルツ「いや揺らさないで。ていうかボク24時間もゲーム以外で起きているとか無理だし。7時間寝ないと生きていけないし」


ヒナさん「わたしひとりで7時間もやるの寂しいですよ?」


シュルツ「そうしたら生贄を置いとくから好きに弄んでくれていいよ」


ヒナさん「えー、わたし人見知りしちゃうから、うまく喋れるかなあ」


シュルツ「ファッキンクソビッチに人見知りなどという概念はない」


ヒナさん「そんなことよりシュルツさん、最近なにかお悩みとかありました?」


シュルツ「相変わらず人の話を聞かないよね。ていうか、お悩み?」


ヒナさん「はい。お便りを紹介する前に、まずはシュルツさんからどうかなって」


シュルツ「無茶ぶりがすぎる。そうだな、変わったことといえば最近、仕事の話になっちゃうんだけど」


ヒナさん「うんうん」


シュルツ「ちょっとハプニングがあってね、今、地獄のような目に合っていてね」


ヒナさん「ほうほう」


シュルツ「仕事自体は大変じゃないんだけど、一緒に閉じ込められた人が物狂いのような女でね」


ヒナさん「ええっ」


シュルツ「恋だ愛だのひけらかしながら、人智を超えた魔道にボクを誘おうと、暗闇から呪いの手を伸ばしてくるんだよ。ボクは理性を保つのがやっとの状況で、これから先どうすればいいのか五里霧中なんだ。SAN値がもう残り一桁なんだ」


ヒナさん「なんと」


シュルツ「ボクはこれからどうすればいいかな。まだ三日目なんですけど」


ヒナさん「わかりました、わたしが解決して差し上げます」


シュルツ「マジで。ヒナさん死ぬん?」


ヒナさん「それはですね」


シュルツ「はい」


ヒナさん「大丈夫です! 『なるようになる』、です!」


シュルツ「うわあ」


ヒナさん「人はそう簡単に狂いません。しぶといものです。大抵のことは乗り越えられます。シュルツさんがこうしてお悩みを打ち明けてくださって、わたしはとても嬉しいんです」


シュルツ「は、はい」


ヒナさん「だからこれからは、ふたりで手に手をとって、進んでいきましょう。光指す方へ!」


シュルツ「お、おう」


ヒナさん「光指す……方へ!」


シュルツ「気に入ったの?」


ヒナさん「ちょっぴり」


シュルツ「ヒナさんってさ」


ヒナさん「はい?」


シュルツ「時々、ものすごいバカだよね」


ヒナさん「ええっ? そうですか? わたし平凡なりにしっかりしてますよ」


シュルツ「違うな、バカってわけじゃないな……」


ヒナさん「?」


シュルツ「ものすごい、狂人だよね」


ヒナさん「さらにひどい!」


シュルツ「かなり的を射ていると思うんだ」


ヒナさん「と、こんな感じで、やっていこうと思います」


シュルツ「メンタルつええ……!」


ヒナさん「どうぞ、24時間、お付き合いお願いしまーす」


シュルツ「……お願いします」

 シュルツより一言:ヒナさんと一緒に24時間番組とか、つらたんです


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