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恋つらたん短篇集~クリスマス2013年度企画など~  作者: イサギの人
【クリスマス企画】藤井ヒナサンタ【SS】
5/34

開始 1時間前


(本番一時間前でーす)


(衣装メイクオッケーでーす)


(シュルツさん乾燥クリーニング入りまーす)



ヒナさん「……クリーニング?」


ヒナさん「ぬいぐるみだから、でしょうか」


ヒナさん「ピカピカになるんだったら良いこと、ですよね?」


ヒナさん「うん」


ヒナさん「きっとそうだと思います」


ヒナさん「ところでこのサンタさんのお洋服、胸元がちょっと開き過ぎじゃないでしょうか」


ヒナさん「かわいい格好なのはいいんですけれど……」


ヒナさん「ちょっと、恥ずかしいですね」


ヒナさん「……えへへ」


ヒナさん「なにはともあれ、がんばりますよー」


ヒナさん「ちょっぴり緊張してきちゃいました」


ヒナさん「クリスマス、クリスマスかあ」


ヒナさん「街全体が華やかになって、きらめきだして」


ヒナさん「なんだか、トクベツな感じがする日ですよね」


ヒナさん「みんなで幸せをわかちあいましょう、って感じで」


ヒナさん「わたし、とっても好きです、クリスマス」


ヒナさん「いつもよりずっと、素敵な予感がしてきますよね」


ヒナさん「こんな日に、司会進行なんていう大役を任されるなんて、光栄です」


ヒナさん「わたし、精一杯がんばりますので」


ヒナさん「スタッフの皆様、どうぞよろしくおねがいします」


ヒナさん「えへへ」


ヒナさん「わ、それにしても」


ヒナさん「お便り、たくさん届いていらっしゃいますね」


ヒナさん「わー、すごいです」


ヒナさん「いろんな質問が来てらっしゃいますねえ」


ヒナさん「わたしが皆様のご期待に答えられるかどうかは、ちょっぴり自信ないんですけど」


ヒナさん「でも、できる限りは、はい、やらせていただきます」


ヒナさん「……求められているのなら」


ヒナさん「……頼られているのなら」


ヒナさん「ええ、もう」


ヒナさん「粉骨砕身、この魂尽きるまで」


ヒナさん「24時間、ご質問に答える所存で御座います」


ヒナさん「未だ齢17の小娘」


ヒナさん「きっと至らないところは多々あることと思われますが」


ヒナさん「何卒、温かい目で見守っていただけたら幸いです」


ヒナさん「それでは藤井ヒナ、本日の番組の成功を願い」


ヒナさん「ここで一曲、歌わせてもらいます」


ヒナさん「冬にぴったりな元気な曲です」


ヒナさん「えへへ、ちょっぴり恥ずかしいですけど」


ヒナさん「聞いてください」


ヒナさん「クリスマス企画『藤井ヒナサンタ』から」


ヒナさん「『赤い靴』」


ヒナさん「それではどうぞ」






赤い靴 はいてた

女の子


異人さんに連れられて

行っちゃった



横浜の はとばから

船に乗って


異人さんに連れられて

行っちゃった



今では 青い目に

なっちゃって


異人さんのお国に

いるんだろ



赤い靴 見るたび

かんがえる


異人さんに逢うたび

かんがえる




 



ヒナさん「メリークリスマース!」



 ヒナより一言:がんばりますー。

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