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恋つらたん短篇集~クリスマス2013年度企画など~  作者: イサギの人
【クリスマス企画】藤井ヒナサンタ【SS】
24/34

18 【い特殊能力あり】


ヒナさん「クリスマス、とくべつきかくっ」


シュルツ「えー、シュルツとー」


ヒナさん「ヒナでー」


ヒナさん&シュルツ『藤井ヒナサンター!』


ヒナさん「わーわー」


シュルツ「……」(ぱちぱちぱち)


ヒナさん「始まりましたね、シュルツさん」


シュルツ「なんでもう一回やったし」


ヒナさん「あの頃の情熱を思い出そうと」


シュルツ「ああ、さっき凹んだから……」


ヒナさん「……」


シュルツ「あ、いや、うん、ごめん。遠い目をしないで」


ヒナさん「……ふふ」


シュルツ「自嘲気味に笑わないで」


ヒナさん「はい」


シュルツ「返事もしないで。できればそのままどこかに消えて」


ヒナさん「!?」


シュルツ「あ、ごめん、口が滑った」


ヒナさん「びっくりしましたよ」


シュルツ「でもさっきの言葉は、ボクの紛れもない本心だから」


ヒナさん「そのフレーズ、もうちょっといい場面で使いましょうよ」


シュルツ「それだけは覚えていて、ほしいんだ」


ヒナさん「わたしももっと、ときめかせてほしかったです」


シュルツ「ヒナさんをときめかせるとか、火にニトロを注ぐようなものじゃないか」


ヒナさん「綺麗に燃え上がりますよ?」


シュルツ「周囲のすべてを消し炭にしてな」


ヒナさん「藤井ヒナとかけまして」(キリッ)


シュルツ「え、なに急に」


ヒナさん「江戸時代に起きた長期にわたる冷害と解きます」


シュルツ「……その心は?」


ヒナさん「ちょっぴり、気が(飢餓)多いでしょう」


シュルツ「あ、はい」


ヒナさん「お後がよろしいようで」(チラ)


シュルツ「……あの、はい」


ヒナさん「あれ?」


シュルツ「なんですか」


ヒナさん「もうちょっと、その、『ヒナさんすごいねー』とか言われると思ってました」


シュルツ「無茶いうなよ」


ヒナさん「かわいいかわいいしてくれてもいいんですよ?」(じー)


シュルツ「無茶いうなよ」


ヒナさん「なんだったら、その、もっとすごいことでも……」(チラチラ)


シュルツ「お便りいこう」


ヒナさん「あう」


シュルツ「お名前【kasumin】さんからです」


ヒナさん「きゃー、【kasumin】さんー、ヒナだよー、チェキー☆」(横ピース&ウィンク)


シュルツ「うぜえ」


ヒナさん「ひっなひっなひー☆」(はにかみウィンク)


シュルツ「語呂悪くね?」


ヒナさん「自分でもちょっぴり思いました」


シュルツ「お便り読ませてよ、お願いだから」


ヒナさん「ごめんなさい、どうぞどうぞ」


シュルツ「【何時もこの小説から元気もらってます。】」


ヒナさん「わあ、うれしいですねー」


シュルツ「【ところでヒナさん、後どれぐらい特殊能力ありますか?過去どうやって身に付けたか気になります。】 です」


ヒナさん「……特殊能力? ノビ5とか、アベレージヒッターとかですか?」


シュルツ「パワプロじゃねえよ」


ヒナさん「なんでしょう」


シュルツ「えーと、あれじゃないの。リノリウムの床の足跡を見極めて、追跡する能力とか」


ヒナさん「あれはただのトラッキングですよ?」


シュルツ「気を操ったり」


ヒナさん「ただの龍門ですし」


シュルツ「様々な言語を操ったり」


ヒナさん「お勉強しただけです」


シュルツ「相手の外見からその素性や行動を言い当てたり」


ヒナさん「ただの分析ですよー」


シュルツ「いやそれが全部特殊能力だって言ってんだよ」


ヒナさん「えっ、そうなんですか?」


シュルツ「常人にはできないだろうよ」


ヒナさん「いや、でも、案外できたりするんじゃないですか?」


シュルツ「えっ、もしかしたらそうなのかな……? ってなるわけないだろうよ」


ヒナさん「そっかあ」


シュルツ「で、どうやって身につけたのよ」


ヒナさん「やり方を教わったら、あとは反復練習ですよ。お勉強と一緒です」


シュルツ「にわかに納得できねえな……」


ヒナさん「シュルツさんだって、明日からトラッキングを使えるようになりますよ、きっと」


シュルツ「400%無理だと断言しよう。異常者のヒナさんだけに許された能力だよそれは」


ヒナさん「えー」


シュルツ「自覚しようよそろそろ」


ヒナさん「藤井ヒナとかけましてー」


シュルツ「またやんの?」


ヒナさん「糸の切れた糸電話とかけます」


シュルツ「ただの紙コップじゃん」


ヒナさん「その心はー」


シュルツ「心は?」


ヒナさん「普通(不通)です」


シュルツ「はあ」


ヒナさん「お後がよろしいようで」


シュルツ「ダウト」


ヒナさん「ダウトってなんですか!?」


 シュルツより一言:ヒナさんしんどい。

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