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恋つらたん短篇集~クリスマス2013年度企画など~  作者: イサギの人
【クリスマス企画】藤井ヒナサンタ【SS】
23/34

17 【ご存知かと】


ヒナさん「シュルツさん」


シュルツ「はい」


ヒナさん「仲良くしましょう?」


シュルツ「そうですね」


ヒナさん「良い関係でこれからもお仕事をしたいです」


シュルツ「ボクもそう思います」


ヒナさん「握手です、握手」(ギュッ)


シュルツ「はい、よろしくお願いいたします」


ヒナさん「それでは、次のお便りにいきますかー」


シュルツ「そうしましょう」


ヒナさん「あの」


シュルツ「どうしましたか」


ヒナさん「なんか、硬くないですか? シュルツさん」


シュルツ「いつもどおりふわふわのぬいぐるみです」


ヒナさん「いや、それはそうなんですけど」


シュルツ「乾燥クリーニングされたので、より一層ふわふわしています」


ヒナさん「口調が、というか」


シュルツ「ああ、そうですね。心を入れ替えました」


ヒナさん「ええっ」


シュルツ「ボクはシュルツ二世です」


ヒナさん「えーと」


シュルツ「これからよろしくお願いします、ヒナさん」


ヒナさん「チョップしたら治ります?」


シュルツ「やめてください」


ヒナさん「てい」(チョップ)


シュルツ「いたい、です」


ヒナさん「あ、ごめんなさい。でもだめだった」


シュルツ「やめてください」


ヒナさん「でもこのままじゃやりにくいですよねえ」


シュルツ「ボクは結構いい感じです」


ヒナさん「えっと」


シュルツ「?」


ヒナさん「ここにスタンガンがあります」(ヒョイ)


シュルツ「何故」


ヒナさん「えい」(ビビビビ)


シュルツ「!?」


ヒナさん「電圧低めですけど、どうですか?」(ビビビビ)


シュルツ「  」


ヒナさん「ふう」(カチッ)


シュルツ「  」


ヒナさん「いい感じになりました?」


シュルツ「ハッ」


ヒナさん「おはようございます」


シュルツ「なんだろう、悪い夢を見ていたようだ」


ヒナさん「大変でしたね」


シュルツ「悪い夢……いや……いい夢だった……」


ヒナさん「お便りいきますね」


シュルツ「あ、はい、どぞ」


ヒナさん「えー、今回のお便りもちょっぴり短めです」


シュルツ「いいね」


ヒナさん「え?」


シュルツ「え?」


ヒナさん「短いほうも長いほうも、いい悪いなんてありませんよ。どちらも同じ、気持ちがこもってますもの」


シュルツ「ああはい、そうだねそうだね」


ヒナさん「ではいきます。お名前【ああああ】さんです」


シュルツ「伝統的な勇者の名前だ」


ヒナさん「えーと、【こんばんは、ヒナさん!】」


シュルツ「はいはいこんばんはー」


ヒナさん「【ヒナさんならご存知かと思いますが、みかみてれん先生という方がおられるのです。】」


シュルツ「いつもお世話になってるよー」


ヒナさん「【そのてれん先生が中々書籍化して下さらないのですが、どうしてなのでしょうか?】」


シュルツ「……」


ヒナさん「……」


シュルツ「……」


ヒナさん「……以上、です」


シュルツ「あ、うん……」


ヒナさん「……」


シュルツ「……」


ヒナさん「……」


シュルツ「……いえよ」


ヒナさん「……え?」


シュルツ「……なんか、いえよ」


ヒナさん「……いやあ……」


シュルツ「……」


ヒナさん「……」


シュルツ「……どうすんだよ、この空気……」


ヒナさん「……どうしましょう……」


シュルツ「……」


ヒナさん「……らいねん、らいねんこそは……」


シュルツ「あ、なんだって?」


ヒナさん「……ごめんなさい」


シュルツ「……」


ヒナさん「……軽率な発言、誠に申し訳ございませんでした」


シュルツ「まあ、その……」


ヒナさん「……」


シュルツ「……」


ヒナさん「……」


シュルツ「……お葬式、みたいだね」


ヒナさん「……そう、ですね」


シュルツ「……」


ヒナさん「……どうしてなんでしょうね」


シュルツ「……もうよそう」


ヒナさん「……どうして……」


シュルツ「……よせよ」


ヒナさん「…………はい」


シュルツ「終わろう」


ヒナさん「……はい、終わります」


シュルツ「じゃあ」


ヒナさん「……はい」


 ヒナさんより一言:つらたんです。

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