04 【やったね!】
ヒナさん「のっけから、次のお便りです」
シュルツ「え、早い」
ヒナさん「お名前【ちくわ大明神】さんです」
シュルツ「どうもどうもー」
ヒナさん「お便り【やったね!】」
シュルツ「うん」
ヒナさん「……」
シュルツ「……」
ヒナさん「……」
シュルツ「……うん?」
ヒナさん「以上です」
シュルツ「え!?」
ヒナさん「やったね!」
シュルツ「やったね!」
ヒナさん「やったね!」
シュルツ「やった――何だこれ!」
ヒナさん「そう言われましても」
シュルツ「大体、なんなの? やったね、って」
ヒナさん「やったね! って感じです」(ギュッ)
シュルツ「伝わらない」
ヒナさん「やった……ねっ! って感じでもあります」(キュン)
シュルツ「ニュアンスで言うんじゃないよ、ニュアンスで」
ヒナさん「相手のすべてを全肯定し、ともにふたりで喜びを分ち合おう! って言葉です」
シュルツ「適当だろ!」
ヒナさん「ホントです。落ち込んでいるのなら励まして、元気を分けてあげる、って意味もあります」
シュルツ「今作っただろ!」
ヒナさん「古事記にも書いてあります」
シュルツ「黙れビッチ」
ヒナさん「それにしても、いろんなお手紙が来ますねえ」
シュルツ「ダイスで決めるからだよ……」
ヒナさん「でも、シュルツさんとふたりだったら、どんなことだって楽しいですよね」
シュルツ「ないない」
ヒナさん「やったね!」(ギュッ)
シュルツ「HANASE!」
ヒナさん「やったね! シュルツさん!」(ダキッ)
シュルツ「ウオオオオアアアアアアアア!」
ヒナさん「は、シュルツさん、25日ですよ、25日」
シュルツ「お、おお……ハァ、ハァ……そ、そうだね」
ヒナさん「クリスマスです!」
シュルツ「そ、そうね」
ヒナさん「メリークリスマース!」
シュルツ「メリークリスマス……」
ヒナさん「と、ここでなんとわたしからシュルツさんに、プレゼントがありまーす」
シュルツ「ええっ……」
ヒナさん「わー、ぱちぱちぱちぱち」
シュルツ「なんなの? 頭にリボンを巻いて『プレゼントはわたし♡』とか言うの?」
ヒナさん「あ、なるほ」
シュルツ「ど、じゃないよ。返品いたします」
ヒナさん「当店、ご購入時のレシートをお持ちいただけないと」
シュルツ「じゃあいいよ捨てるから」
ヒナさん「シュルツさん、わたしを捨てるんですか……?」(うるうる)
シュルツ「捨てても捨てても戻ってきそうなんだけど」
ヒナさん「暗がりからいつだってシュルツさんを見ていますよ」
シュルツ「めっちゃ怖いなそれ」
ヒナさん「やったね!」(ニコッ)
シュルツ「絶対使い方違うと思うんだ」
ヒナさん「それで、プレゼントなんですが」
シュルツ「あ、はい」
ヒナさん「……えーと」(カンペちらり)
シュルツ「ん」
ヒナさん「次の時間に、発表します!」
シュルツ「ええー!」
ヒナさん「チャンネルはそのままで!」
シュルツ「どっひぇー」
ヒナさん「……」
シュルツ「……こういうノリ、さ」
ヒナさん「……」
シュルツ「……」
ヒナさん「……やったね!」
シュルツ「やったね!」
ヒナより一言:でも「やったね!」って言い合うと、心が暖かくなりますよね。それってすごくいいことだと思うんです。やったね!