表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: 翠泉


 わかってるよ

 どうせ私なんて

 溶け落ちていく

 白雨みたいなもので


 残ってしまった

 缶ビールに

 花を一輪刺して

 育んでいくようなもので


 消えてしまえばいい

 誰とも顔を合わせたくないし

 消えてしまえばいい

 言いたいことはもうないから


 わかってるけれど

 朝の透き通った空気を

 私が吐く息で

 少し汚してしまった


 じめじめとしている

 私の胸の奥が

 少しずつだけれど

 晴れていくような気がした


 消えてしまえばいい

 少しでもいいから愛して欲しくて

 消えてしまえばいい

 見栄えの悪いものは捨ててしまおう


 枯れてしまった胡蝶蘭と

 最後の詩を作ってる

 正気じゃなかった

 きっとおかしくなっていた


 深夜にテレビを眺めていたら

 やつれた私が映っていて

 正気じゃなかった

 きっとおかしくなっていた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
どうせ自分なんか、と思ってしまうことも、時にありますよね。一人でいたい時も。途中の枯れた胡蝶蘭の描写が印象的です。 華やかな花が咲き、幸福が飛んでくる、純粋な愛などの花言葉がありつつ、花は枯れても、…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ