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47 魔王軍機密奪還任務

 カイルはわずかに微笑み、どこか感心したような眼差しを向ける。

「信頼できるルートを通じて入手したものだ。」

 そう答え、サティーナの方へと振り返り、慎重な口調で続けた。

「サティーナ様、あなたが我々に加わってくださったことは、まさに希望の光です。魔王軍に関する貴方様の知識は、この情報の真偽を検証し、分析する上で大きな力となるでしょう。」

 サティーナはわずかに眉をひそめ、目に驚きの色を浮かべた。

「その情報の中身って、具体的に何なの?」と低い声で尋ねる。

 カイルは議長を一瞥し、相手の頷きを確認すると、静かに口を開いた。

「魔王軍の幹部が、我々の情報網を通じて接触してきた。彼は個人的に会い、魔王軍内部の機密情報を渡したいと言っている」

 カイルはそこで一度言葉を切り、重々しく続けた。

「しかも、その人物は魔王軍が新たな戦略を進めており、それが戦況全体に重大な影響を及ぼす可能性があるとほのめかしていたのだ」

 愛理は目をわずかに見開き、小さく囁く。

「新しい戦略展開…?それって、かなり危険なんじゃないの…」

 サティーナは片眉を上げ、唇にいたずらっぽい笑みを浮かべた。

「まさか、そんな奴がいるなんてね。どうやら我みたいに、魔王軍のやり方に疑問を抱き始めたやつも出てきたってわけだ」

 真一の目はまるで刃のように鋭くなり、静かに口を開く。

「これはまさに人類の存亡に関わる問題だ」

 彼は深く息を吸い、決意に満ちた眼差しで仲間たちを見渡す。

「もしこの情報が脅威への対処に役立つのなら、僕たちは必ずそれを手に入れなければならない」

 カイルも落ち着いた表情で頷き、言葉を継いだ。

「我々の諜報機関はすでにこの情報を何度も精査しており、高い信頼性があると判断している」

 そして、話は続けられた。

「そこで、あなた方のチーム、特にサティーナ様にレサージス・シティへお越しいただき、その人物と直接お会いいただきたいのです」

 会議室は水を打ったように静まり返る。

 真一、愛理、リア、サティーナは互いに視線を交わし、それぞれの胸中でこの情報の重要性とリスクを天秤にかけていた。

 やがて、真一が口を開く。

「もしこの情報が本当なら、極めて重要な意味を持つ。魔王軍の一挙手一投足が、僕たちの未来を左右することになるだろう」

 少しだけ顔を傾け、仲間たちに視線を送る。

「この招待を受けて、レサージス・シティで直接話を聞くしかないと思う」

 愛理は複雑な表情を浮かべ、小さく頷いた。

「でも……その幹部と会って、本当に大丈夫なの? 魔王軍って、そんな甘い相手じゃないわよ」

 サティーナはまるでチェスの一手を読むかのように静かな瞳で言う。

「さすがに、そう簡単に自分の墓穴を掘るような真似はしないでしょうね。でも、もし正体がバレたら、魔王軍の追撃は避けられない。それでもこれは、敵を知る絶好の機会でもある。突破口を開けるかもしれないわ」

 リアも小さく囁いた。

「私も……賛成。これで敵のことがもっと分かるなら、今はそれが一番いい選択かもしれない」

 声にはまだ不安が残っていたが、その瞳には確かな仲間への信頼の色が宿っていた。

 真一はチームの全員に視線を走らせ、小さくため息をついた。茨の道であることを理解しつつも、リーダーとしてその責務を背負わねばならないのだ。

「僕たちは行く。自分たちのため、そしてみんなの未来のために」そう毅然と言い放った。

 その決断を聞いたカイルは、安堵の笑みを浮かべる。

「では、すぐに準備を進めましょう。大統領閣下もすでに手はずを整えております。レサージス・シティの門は、いつでも皆様をお迎えできます」

 会議室には、次第に緊張と期待が入り混じる空気が漂い始めていた。この旅はただの旅ではない。未来を賭けた冒険であり、この先の一歩一歩が、人類が魔王軍に反撃し、生き残る希望を掴めるかどうかの鍵を握っているのだ。

 そして場面は、レサージス・シティへ――。

 太陽の光に照らされ、一棟の高層ビルが空へとそびえ立ち、ガラス張りのカーテンウォールには冷たい光が鋭く反射し、高く掲げられた剣のように煌めいていた。内部には、広々としたオフィスと最新鋭の設備が融合し、まるで現代の戦争司令部のような光景が広がっている。

 会議テーブルの前では、整った制服に身を包んだ四人の若者たちが議論を交わしていた。誰もが真剣かつ自信に満ちた表情を浮かべ、まるで嵐を切り裂く鋭利な刃のような気迫を放っている。

 その中の一人、金髪の青年は窓際に立ち、すらりとした体躯とまっすぐな背筋で、街のスカイラインを鷹のような鋭い視線で見下ろしていた。

 口元には自信と傲慢さが入り混じった笑みを浮かべ、「雷野真一とそのチームが……ついに来るか」と、挑発的に呟いた。

 そして、ゆっくりと振り返り、仲間たちを見渡す。

「だが、あいつらに驚かされるようなことはないだろう。レサージス・シティの力こそが最強だ。」

 それを聞いた眼鏡の女性は、くすりと微笑み、からかうような調子で言った。

「ジェイソン、ずいぶん低く見積もってるのね。でも、あの魔王軍の四天王の一人――女悪魔を倒したって話、普通の連中には到底できる芸当じゃないわよ。」

 ジェイソンは鼻で笑い、肩をすくめた。

「はん、いくら個の力があっても、連携が取れなきゃ意味がねえ。大事なのは、魔王軍相手に実際の勝利を掴めるかどうかだ。」

 そう言って、部屋の隅にいる小柄な少女へと視線を向け、何気なく声をかけた。

「エリカ、お前はどう見る?」

 名前を呼ばれたエリカはすぐには答えず、影の中で静かにコートのフードをゆっくりと下ろしていた。

ここ数日ずっと第2部の「魔界統一戦編」の対決構成を考えていて、残り1試合だけ、どんな勝負にするか決まらなくて悩んでたんですが──突然ひらめきました!「PK形式の対決とか面白いんじゃね?」って思って、そこから一気にGGO風のガンアクションを思い出して、「現代武器チーム VS 王道RPGパーティー」という超アツい構図を思いついちゃいました!


その瞬間、もうテンション上がりすぎて、対決の構成を一気に書き上げちゃいました。本当は、現代武器チームにGGOのレンみたいなキャラも入れようか迷ったんですが、今回はあえてリアルな軍人設定の戦闘を描きたいので、その案は泣く泣くボツに。


ちなみに、RPGパーティー側の魔法やスキルはまだ決めてません。たぶん執筆しながら自然に決まっていくと思います(笑)。あと、第2部の世界設定は、主人公以外全員が異種族という感じになってて、RPGパーティーの種族構成もまだちょっと悩み中。でも、職業の設定はもうバッチリ決まってます!


そして、あと1話で第3巻が終わるので、第4巻の公開もぜひ楽しみにしててくださいね!

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