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46 魔王軍極秘戦略解析

 真一は眉間に皺を寄せ、興味と疑問を隠しきれない様子で口を開いた。

「具体的に、要塞同士はどうやって情報を共有しているのですか?」

 議長はわずかに微笑み、その問いを予期していたかのように答えた。

「この諜報システムは、魔法技術と能力者たちの力を融合させて構築されたものだ。極めて高効率だぞ。」

 その鋭い視線は場の全員を射抜くように巡り、口調は淡々としていながらも、空気すらも押し潰さんばかりの威圧感を纏っていた。

「では、皆様に特別なゲストをご紹介しよう。北米レサージス・シティよりお越しの特使だ。」

 その瞬間、議長の隣の空間がぐにゃりと歪み、淡い光が静かに現れた。光は瞬く間に凝縮し、虚空から人影が浮かび上がる。

 やがて光が消えると、そこに現れたのは軍服に身を包んだ男だった。その軍服は一分の乱れもなく、塵ひとつ付いていないかのように完璧だった。鋭い眼光、整った容姿、そして否応なく周囲を圧倒する威厳を纏っている。

 男は静かに頭を下げ、落ち着き払った力強い声で告げた。

「皆様、以前よりそのお名前はかねてから伺っております。」

 その声は清流のように澄み渡り、鐘の音のように胸を打つ。その場にいた者たちは、思わず彼に視線を向けずにはいられなかった。この北米特使の突如としての登場は、すでに張り詰めていた空気に、さらに謎めいた緊張感と期待感を加えることとなった。

 真一は目を細め、内心に警戒と好奇の念を抱く。

「今の……どうやって突然現れたのだ?」

 心の中でそう呟きながら、その現象に対する疑問が次第に膨らんでいくのを感じていた。

 傍らにいた愛理も目を見開き、思わず小声で呟く。

「何か能力でも使ったの? 現れた瞬間、私も全然気づかなかった……」

 その声には驚きがにじみ出ており、明らかに不意を突かれた様子だった。

 サティーナは冷ややかに北米特使を一瞥し、口元にわずかな笑みを浮かべ、くすりと笑う。

「さすがは北米要塞の特使、風格が違いますね。それにしても、その能力には目を見張るものがあります」

 彼女の口調には無視できない自信が滲んでいたが、同時にわずかな距離感を巧みに保ち、余裕すら感じさせた。

 議長は、その冷静な反応をあらかじめ予想していたかのように小さく頷き、ゆっくりと口を開く。

「彼の能力は『座標転移』。魔法座標システムを利用し、世界中どこへでも瞬時に移動できるのだ。彼はレサージス・シティの重要な戦力であり、我々の情報共有ネットワークにおいても欠かせない存在だ」

 そう言うと、特使の方を向き、信頼と激励のこもった眼差しで促した。

「続きをどうぞ」

 使者は静かに頷き、一歩前に出て皆の前に立った。瞳は深い湖のように澄んでおり、声は低く、それでいてどこか人を惹きつける響きがあった。

「皆様のご活躍、かねてより伺っております。私はレサージス・シティの特使、カイル(Kyle)ブラウン(Brown)と申します。」

 落ち着いた口調ながらも力強く、その一言は聞く者の心を捉えた。

「本日の任務は、大統領閣下からの心からのご挨拶と、重要なご招待をお伝えすることです。」

 カイルは真一たちに目を向け、言葉を続けた。

「まずは、レサージス・シティを代表し、雷野真一様とそのチームの皆様に最大級の敬意を表します。皆様は先の戦いで魔王軍を撃退し、数え切れぬ命を救われました。この勝利は、まさしく世界の命運を左右するものでございます。」

 カイルの突然の賛辞に、真一はわずかに眉をひそめた。その言葉の裏に潜む意図を感じ取り、黙して耳を傾けることを選んだが、その瞳は一層鋭さを増していた。

 やがてカイルはサティーナに視線を移し、意味深な笑みを浮かべた。

「特に雷野様は、四天王の一人たる悪魔の女を打ち破り、自らの味方として迎え入れることに成功なさいました。この偉業は、単なる個人の力の証明にとどまらず、人類が魔王軍に立ち向かうための団結の象徴でもあります。」

 サティーナはわずかに眉を上げ、優雅な微笑みを浮かべ、誇りと落ち着きをにじませながら答えた。

「お褒めにあずかり光栄です、カイル様。真一のチームに加わることは、我にとって一片の悔いもない選択でした。」

 そう言って顔を上げた彼女の瞳は、揺るぎない光を宿していた。

 カイルはしばしサティーナに称賛の視線を送り、再び口を開いた。

「だからこそ、大統領閣下は皆様をレサージス・シティへとご招待し、兵力・物資の両面において全面的な支援を約束されました。我々が力を合わせることによってのみ、魔王軍の脅威を打ち破ることができると信じております。」

 その言葉は静かに会議室に響き渡り、場の空気は一瞬にして張り詰めた緊張感に包まれた。

 カイルは周囲を見回し、真一、愛理、リア、サティーナへと順に視線を向ける。表情は穏やかで、口調も変わらず落ち着いていた。

「雷野様、星川様、リア様、サティーナ様。」

 声のトーンをわずかに重くし、抗いがたい威圧感を纏わせながら告げた。

「レサージス・シティは、魔王軍の極めて重要な情報を入手しました。この情報は、魔王軍の次なる行動計画を明らかにするだけでなく、彼らの世界戦略を解き明かす鍵となる可能性があります。」

 突然、空気が重苦しくなり、全員の視線がカイルに集中する。

 真一はゆっくりと背筋を伸ばし、鋭い目でカイルを見据え、低く囁いた。

「魔王軍の情報だと?ただの諜報じゃなさそうだな。」

 その声は穏やかでありながらも、確かな威圧感を含んでいた。

「その情報、一体どうやって手に入れた?」

昨日ふと思いついて、第2部のストーリー内容をさらに細かく練り直しました!特に「魔界統一戦」の対戦構成をしっかり詰めてみたんですが──もしこのタイトルを聞いて、ある名作を思い浮かべた人がいたら、本当におめでとうございます。その作品、自分にとってもめちゃくちゃ思い入れがあって、少年漫画沼にハマったきっかけでもありました。


ただ、その名作の結末だけは、今でもずっと心残りで…。だから今回、自分の作品の中で、あの名作の完結編に対する“もう一つの答え”を描いてみようと思ってます。他にもいろんなACG要素をぶち込んで、理想の形に仕上げるつもりです。


しかも、タイミングよくTikTokであの名作のアニメオープニングを歌ってる動画を見かけて、思わず胸アツになりました!もうここまできたら、主人公を絶対に魔王の座に就かせるまで書き切るぞって決めました。そして今回は、あの“おしゃぶりキャラ”を実況ゲストに呼ぶ予定です(笑)


次回もぜひお楽しみに!

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