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17 魔王軍四天王、降臨

 彼女が一歩踏み出すたびに、空気が揺らぐ。

 まるで、この戦場全体が彼女の威圧感に支配されているかのようだった。

「……こ、これは……?」

 愛理は無意識のうちに後ずさりし、目を見開く。

 これほどの威圧感を放つ存在を、彼女はかつて見たことがなかった。

 ――いや、それどころか。

 かつてのアザールですら、彼女の気配の前では取るに足らない存在に思えた。

 リアの顔が一瞬で青ざめ、震える声で言う。

「それは……魔王軍四天王の一人、悪魔族の軍を率いる指揮官、サティーナ(Satina)アスモデウス(Asmodeus)……。

 噂によれば、その魔力は魔王に次ぐほどで、魔王軍の中でも最も恐ろしい存在……。

 どうやって彼女に勝てるの……?」

 真一は静かにサティーナを見つめた。

 心の中の重圧は山のようにのしかかる。だが、それでも彼は揺るぎない態度を貫いていた。

「やはり……アザールの死は、ただの始まりに過ぎない。本当の戦いは、これからだ。」

 低く呟きながら、その瞳に戦いの炎を灯す。

 サティーナは戦場を見渡し、冷笑を浮かべた。

 その声は氷の刃のように鋭く、聞く者の心を突き刺す。

「ふん…あのアザールを討ち取る者などいるとは。全く思いもよらん事よ。

 だが――汝らの勝ち鬨はこの我が断つぞ! 」

 彼女が言い終わるよりも早く、その手が静かに持ち上げられた。

 瞬間、空気が一変する。

 重く淀んだ闇のエネルギーが辺りを包み込み、サティーナの瞳が細く収縮する。

 その眼差しは、蛇のような異様な光を放っていた。

 彼女の足元から、巨大な暗黒魔法陣が瞬く間に広がる。

 暗紫色の光が戦場全体を覆い尽くし、低く詠唱を始めると、空に渦巻く黒雲がますます厚みを増していく。

 雷鳴が轟き、闇の力が津波のように彼女の体へと流れ込んでいく。

 空気の圧迫感は極限に達し、大気そのものが敵意を持っているかのように錯覚させるほどだった。

 まるで、味方の呼吸すら奪おうとしているかのように――。

「これが……魔王軍四天王の力……?」

 愛理は震えながら呟く。

 手に握った銀色の双銃が、わずかに震えていた。

 リアもまた、絶望に囚われていた。

 握りしめた長杖を持つ手が、小刻みに震えている。

「どうすれば……。彼女は強すぎる……。アザールなんか、比べものにならない……。」

 その声には、まるで自らの運命の終焉を悟ったかのような深い恐怖が滲んでいた。

 しかし――。

 真一はなおも前に立ち、静かに仲間たちを振り返る。

 その瞳には、一片の迷いもなかった。

「どんなに強大な敵が現れようとも……僕たちは退かない。」

 彼は仲間たちを見据え、はっきりとした口調で言った。

「アザールにだって弱点があった。ならば、サティーナ・アスモデウスにも必ず隙があるはずだ。」

「共に戦おう。どれほど険しい道だろうと、この戦いから逃げるわけにはいかない。」

「魔王軍四天王が現れたということは、やつらの計画が決定的な局面に入った証拠……。ここで食い止めるしかない。」

 愛理とリアは視線を交わした。

 恐怖はまだ心の奥に残っている。だが、それでも――もう、逃げ道はない。

「わかった、真! 私たちも全力で戦うよ!」

 愛理は双銃を握りしめ、その瞳に決意の炎を宿した。

「私も……全力を尽くします!」

 リアは高く杖を掲げ、その手に宿る魔法の輝きが揺らめく。

 仲間と共に、この未曾有の戦いに挑むために――。

もう一人の仲間もついに登場しました!前回と同じく、最初は敵としての登場ですが、今回はなんと敵側の幹部という立場。しかも、その実力は主人公チームをはるかに上回っています。


そんな圧倒的な力の差を、主人公たちがどう乗り越え、そして彼女をどうやって仲間として迎え入れるのか──今後の展開にぜひご注目ください!引き続き、どうぞお楽しみに!

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