13 空間の悪魔との死闘
アザールは怒号を上げ、赤く光る瞳が憤怒に燃え上がる。高く掲げた杖の周囲に闇の力が渦巻き、次第に収束していく。
「このままじゃまずい!」
真一は奥歯を噛み締め、決意を込めた眼差しを向ける。すぐに「物質変化」の能力を発動し、高い壁を作り出してアザールの攻撃を防ごうとした。しかし、それだけでは根本的な解決にはならないことを理解していた。
「奴の魔法を妨害しなければ、もたない!」
瞬時に状況を分析し、次々と戦略を巡らせる真一。
リアも事態の深刻さを悟り、風と水の力を呼び出した。軽く手を振ると、烈風が集まり形を成す。
「風と水の精霊よ、嵐となりて敵を打ち砕け!」
轟音と共に暴風が解き放たれ、アザールの詠唱を妨害する。
同時に、愛理の「精神感応」が微かな思念の揺らぎを捉えた。
アザールの魔力が一瞬、乱れる。
「今よ!奴の魔法が不安定になった!」
愛理の叫びに、真一は即座に反応。その刹那の好機を逃さず、「物質変化」を発動し、周囲の岩や土を瞬時に沼地へと変えた。アザールの動きを封じるために——。
「今がチャンスだ、みんな行くぞ!」
愛理は迷うことなく二丁の銃を構え、引き金を引いた。
銀色の弾丸が彼女の闘志を乗せ、アザールの胸元へと一直線に飛んでいく。
しかし――。
アザールは冷笑し、軽く杖を振る。次の瞬間、闇の穴が弾丸を呑み込んだ。
「こんな攻撃、無意味だ。」
嘲弄に満ちた声が響き渡る。
そのまま彼は漆黒の翼を広げ、悠然と空へ舞い上がった。沼地など意にも介さず、難なく抜け出す。
魔法こそ一度は妨害されたものの、アザールの動きに迷いはなかった。鼻を鳴らすと、その姿は空気と溶け合うように掻き消える。
そして次の瞬間――。
背後から、殺気が迫っていた。
「愚か者どもめ……よくも俺様の邪魔をし続けてくれたな!」
アザールの声には、氷のような怒気が滲んでいた。彼は鋭く手を振り上げる。瞬く間に、掌に漆黒のエネルギーが凝縮され、今にも破滅的な力を解き放たんとしていた。
「まずい!避けて!」
愛理が強烈な危険を察知し、即座に叫ぶ。
真一、愛理、リアの三人はすぐさま散開し、迫り来る致命的な一撃を回避しようとした。しかし――アザールは冷笑とともに闇の魔力を解き放つ。
次の瞬間、漆黒のエネルギー球が彼らの立っていた場所で炸裂した。
凄まじい爆風が巻き起こり、三人の体を容赦なく吹き飛ばす。
「貴様らの足掻きなど、無駄だ!」
アザールの嘲笑が戦場に響き渡る。
彼の瞬間移動は疾風のごとく、その繰り出す一撃一撃は壊滅的な威力を誇っていた。闇の魔法と空間の力が絡み合い、まるで漆黒の闇そのものが彼とともに舞っているかのようだ。
三人の陣形は、アザールの猛攻によって無慈悲に崩されていく――。
「奴の瞬間移動を止める方法を見つけなければ……!」
真一は冷静に状況を分析し、アザールの動きを注意深く見つめていた。このままでは、いずれ彼らは追い詰められる。
リアは魔法の杖を強く握りしめ、手のひらには冷や汗が滲んでいた。彼女の操る自然魔法は強力だが、アザールの空間と闇魔法の前では、その効果は限られる。
「奴の瞬間移動のパターンを見極められれば、事前に防御を張れるのに……。」
小さく呟きながら、彼女はアザールの隙を探し続けた。
同時に、愛理は全神経を集中し、「精神感応」の能力を最大限に発揮していた。彼女の視線はアザールの思考の揺らぎを捉えようと鋭く研ぎ澄まされ、一瞬たりとも逃さない。
「私が奴の瞬間移動を事前に察知する!その瞬間を逃さないで!」
愛理の声には、揺るぎない決意が込められていた。もし判断を誤れば、チーム全体が壊滅しかねない——その重圧を誰よりも理解していた。
その時——アザールの姿が再び空間から掻き消えた。速い。目視では到底捉えきれない。
「右後ろ!」
愛理が鋭く叫ぶ。アザールの思考の波動を読み取ったのだ。
「準備しろ!」
真一は素早く振り返り、両手に抱えた金属球を右後方へと勢いよく投げ放つ。同時に「物質変化」を発動。金属球は瞬く間に鋭利な刃へと変貌し、愛理が示した位置を寸分違わず貫かんとする。
リアも迷うことなく古代精霊語の呪文を唱えた。手のひらに青白い光が灯り、水の流れが一点に収束する。杖を振りかざすと、鋭い刃と化した水流がアザールの出現ポイントへと襲いかかった。
——読まれていた。
アザールが現れるや否や、待ち構えていた攻撃が一斉に襲いかかる。刃と水流の猛攻を前に、アザールは暗黒空間を展開して防御するが、これまで以上に精度の高い攻撃により、より多くの魔力を消費せざるを得なかった。
「ほう……貴様ら、俺様の動きを読めるようになったか」
アザールは皮肉げに呟くも、その瞳にはかすかな驚愕が浮かんでいた。しかし、すぐに冷笑を浮かべ、悠然と杖を掲げる。
「だが、それだけでは不十分だ!」
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