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11 燃え上がれ、戦士たちよ! 闇を討つの決戦!

 一方、真一は「物質変化」の能力を駆使し、地面の岩や土を頑丈な防壁や武器へと変え、瞬く間に防御施設を整えた。

 これにより、冒険者たちは新たな避難場所を得ることができた。

「退くな! 僕たちは持ちこたえられる!」

 彼の声は鋼のように力強く、周囲の冒険者たちの士気を奮い立たせた。

 同時に、ほかの冒険者たちも全力で戦っていた。

 戦場の中央に立つクマールは、まるで動く鋼鉄の要塞のようだった。

 彼は戦斧を高く掲げ、鉄柱のように逞しい腕を振りかざす。

 戦斧が空を切るたびに鈍い風切り音が響き、それが彼の「筋力強化」能力による圧倒的な力を物語っていた。

「来いよ、化け物ども!」

 クマールは豪快に叫ぶと、巨斧を振り抜き、迫り来る悪魔を一撃で叩き潰した。

 轟音とともに悪魔の肉体はバラバラに裂け、血しぶきが舞う。

「バーサーカー隊長! 全部倒しちゃわないでよ、私にも残して!」

 横から周炎の声が響いた。彼女はやや短めのドレスを纏い、裾が舞い上がるたびに炎のように揺らめく。その身のこなしは、まるで燃え上がる流星のごとく疾く、敵陣を縦横無尽に駆け抜けていく。

 周炎の「火炎制御」能力が発動し、彼女が手を打ち鳴らすと、紅蓮の焔が瞬く間に生まれた。燃え盛る炎がその掌に灯り、軽やかに宙を舞う。蛇のようにうねる炎が空中に二条の輝かしい軌跡を描く。

「ファイアブラスト!」

 周炎が叫びながら両手を突き出すと、巨大な火球が一気に収束し、敵の群れへと叩き込まれた。轟音とともに爆炎が弾け、悪魔たちは悲鳴を上げながら燃え尽き、灰となって風に散る。

「これが私の必殺技よ! ははは!」

 誇らしげに笑う彼女の足元を炎が駆け巡る。まるで戦場を舞い踊るかのように、華麗かつ軽快に立ち回った。

 その後方では、チャリヤが静かに胸の前で手を組み、そっと目を閉じる。ミントグリーンの戦闘ジャケットが風に揺れた。チームにおいて最も重要な支援役である彼女の「治癒」能力は、戦場に欠かせない存在だった。

「癒しの光……」

 チャリヤがそっと囁くと、彼女の手の間に柔らかな緑色の光が灯る。やがて光は霧雨のように降り注ぎ、負傷した冒険者たちを優しく包み込んだ。その温もりが痛みや疲労を和らげ、傷口がみるみる塞がっていく。回復した冒険者たちは再び気力を取り戻し、戦線へと戻っていった。

「ありがとう、チャリヤ!」

 重傷から回復した冒険者は、感謝の声を上げると、奮い立ち再び戦いへと身を投じた。

 その様子を遠くから冷ややかに見下ろす男がいた——アザールである。彼は薄く嘲笑を浮かべ、静かに呟いた。

「面白い……人間ごときが、ここまで我ら魔王軍と渡り合うとはな……だが、結末は変わらん。」

 彼が手にした杖から、再び黒々とした闇の力が湧き上がる。

「真! アザールがさらに強力な攻撃を仕掛けようとしている!」

 愛理の「精神感応」が危険の兆候を捉え、緊迫した声で警告を発する。

「……どうやら、この膠着状態を打破するには、アザールを倒すしかないようだな。」

 真一は奥歯を噛みしめ、決意を固めると、一直線にアザールへと駆け出した。

 それを見た愛理とリアも、すぐさま彼の後を追う。

 再び闇の力が戦場を席巻し、さらに激しい戦いの幕が上がる。

 冒険者たちは強固な防衛線を築き、集結した。

 真一、愛理、リアは比類なき連携と強さを示し、死力を尽くして闇に抗う。

 さらなる試練が待ち受けていることを悟りながら——。

第24章、ついに書き終わりました! この章から物語の本筋に戻り、執筆に少し時間がかかりました。新たに2人のキャラが登場し、次の巻の本編への伏線も仕込んであります。次の巻は戦闘シーンが満載で、登場キャラもかなり多くなる予定です。全員の動きをどうバランスよく描くか、なかなか頭を悩ませるところですね。そして、今回の公開で第13章も正式に完結! 5日後には新しい章を公開予定なので、どうぞお楽しみに!

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