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第六章:決戦
「誰だ、お前は!」
凌は立ち上がり、敵に向かって叫んだ。黒いローブの人物は笑みを浮かべ、ゆっくりとフードを下ろした。現れたのは冷たい目をした男だった。
「私はダーク・セリス。この世界の真の支配者だ。」
凌はその名前に驚いた。ダーク・セリスはエリシアの伝説に登場する邪悪な魔法使いであり、世界を闇に包もうとした存在だった。
「お前がこの世界を救うなど、滑稽だ。だが、私は楽しませてもらうとしよう。」
セリスは強力な魔法を放ち、凌に襲いかかってきた。凌は防御の魔法を唱え、何とか攻撃を防いだが、その威力に圧倒されていた。
「くそ…このままじゃ…」
凌はマリウスから教わったすべての魔法と技術を駆使し、必死に戦った。しかし、セリスの力は圧倒的だった。
「終わりだ、凌。」
セリスがとどめの一撃を放とうとした瞬間、凌の胸に熱い光が宿った。彼はその力を感じ取り、最後の力を振り絞って叫んだ。
「これで終わりだ、セリス!」
凌は秘宝に手を伸ばし、その力を解放した。強烈な光がセリスを包み込み、彼は悲鳴を上げて消滅した。