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第四章:旅立ち
凌は装備を整え、マリウスと共に旅に出た。彼らはまず、古代の遺跡が点在する「シャドウフォレスト」に向かった。そこには多くの魔物が巣食い、危険が伴う場所だった。
「ここから先は、君一人で進まなければならない。私はここで待つ。」
マリウスはそう言って、凌に地図と魔法の護符を手渡した。凌は深呼吸をし、森の奥へと一歩踏み出した。
森の中は薄暗く、霧が立ち込めていた。彼は慎重に進みながら、周囲の音に耳を澄ませた。突然、背後からガサガサという音が聞こえた。振り向くと、大きな狼が牙をむき出しにして襲いかかってきた。
「くそっ!」
凌は護符を握りしめ、マリウスに教わった魔法を唱えた。すると、彼の手から光の矢が放たれ、狼に直撃した。狼は悲鳴を上げて倒れ、動かなくなった。
「やった…でも、まだ始まったばかりだ。」