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第一章:目覚め

目が覚めたとき、蒼井凌は自分がどこにいるのか全く分からなかった。見慣れない天井と、周囲の木々のざわめき。彼が最後に記憶しているのは、自宅のベッドに入る直前のことだった。今、自分が横たわっているのは、どう見ても森の中だった。


「これは一体…」


凌は周囲を見回しながらゆっくりと立ち上がった。足元には柔らかい苔と落ち葉が敷き詰められており、遠くには小川のせせらぎが聞こえる。彼は何とか冷静さを保とうと深呼吸をし、状況を整理しようとした。


突然、背後から声が聞こえた。「お目覚めか、旅人よ。」


驚いて振り向くと、そこには白髪の老翁が立っていた。彼は長い杖を持ち、古びたローブをまとっていた。


「あなたは…誰ですか?ここはどこですか?」凌は戸惑いながら尋ねた。


「私はエルダー・マリウス。この森の守護者だ。ここはエルデンウッド、異世界エリシアの一部だ。」

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