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レッド・クイーンズ ~天織灯のあくまな怪盗生活~  作者: 麻莉
2章 6月 涙の暴雨、天舞う朱は侵界を祓う
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37話 明無心掴手 Ⅰ 鎧の奥は深淵の雨

6月某日、とある場所。

 男達は部活帰りの生徒。帰っている途中で、雨が本降りになり雨宿りのため屋根がある建物に避難していた。剣道の道着などが入っているバックの中に部活中に使ったタオルを使い濡れた身体を拭いていく。


「しっかし、今日の天気予報……降水確率10%だったはずなのに」


「だな、ついてないぜ……」


「そういえば、安齋さん……どうしてますかね?」


「おい、その話は……」


「でも、あれは……うん?」


「どうした、そんな変な顔して?」


「いや、先輩……あれ……」

 後輩が指差す方角を向くと、変なコスプレをした奴が傘をささず歩いてきた。

 身長は代々、190cmほどある。身体は一才素肌が見えないように黒色で統一されており、頭にかぶっている兜も豪華な飾りが付けられている。鎧を着ていた。戦国武将が着ているような鎧にはマゼンタと紫色の色合いになっている。そんなふざけた色合いでも着ている鎧は重厚かつ絢爛な作りになっている。


「へぇ、結構作り込まれてるみたいだな〜 でも、この雨じゃ、駄目になったみたいだな」


 鎧のコスプレ野郎がこちらを見るや腰に携えていた刀を抜いていた。

「……断罪する」

 重厚な声が聞こえた瞬間、俺達は倒れていた。


 何が起こったか分からなかった。俺達を見ていた鎧のコスプレは近づく。

「お前達の罪を粛清する……覚悟しておけ」

 その言葉を言い放った鎧のコスプレ野郎は、その場を後にする。

 俺はそんな奴の後ろ姿を見ていたが瞼が閉じ力尽きた。


 刀を鞘にしまい、鎧のコスプレ野郎——武者型のソドールは雨の中に消えていく。

「許さない……」







「今日も雨、酷いな〜」

 私、天織灯は自分の部屋でコーヒーを飲みながら外の様子を見ていた。

 自分がかなり変なのか分からないが、雨の音を部屋から聴こえてくるのがとっても好きである。

 すずちゃんと綾ちゃんにその話したら「灯は変わってるな」だったり「少し分からないよ」って言われた。

 酷くない!? 雨の音を聴くと心が穏やかになってリラックスになったり、鬱屈とした心や疲れなどを洗い流してすっきりした気持ちになれるを熱弁しても首を縦に振ってくれなかった。

 別に拗ねてないもん〜 寂しくないもん〜 これは私が好きなんだからそれで良いもん〜

 若干、頬を膨らませてふくれっ面していた。


「灯!! 研究室行くよ!」

 部屋のドアを勢いよく開け部屋の主である私の了承なしでクロが入ってきた。

「いきなり入るなんて、失礼だよ」


「灯が部屋でナニをやってても本人の自由だから問題ないわ」


「問題あるわっ!! 乙女の部屋にノックもなしで入るなんて非常識だよ」


「そんな事どうでもいいわ。研究室行くわよ!」


「どうでも良くない! はいはい、行きますよ!」

 クロの後ろについて行き、研究室に向かう。


 研究室には璃子さんがいて、机に2つもモノを置いてくれた。

「璃子さん……これが?」


「これは灯達が回収した悪魔2体を使ってできた新たな強化アイテムよ」


 翠の陰包徳(リ・エミナァーデ)爆橙の想争(ギ・バラッシュ)。どちらも【太義の蛮輪】(ブロ・ウォーガー)と似た形状のモノでそれぞれ緑色と橙色にカラーリングされていた。


「純度100%の悪魔成分を使っているから簡単には壊れないしパワーが失うこともないわ」


「でも、純度100%なら……影響ありますよね?」

 私が使っている変身用怪盗アイテムは使用する度に私の身体に入っているクロの悪魔因子が活性化し徐々に私の身体に侵食していく。今までのアイテムは力が薄まったモノばかりだったため微量で増加していた。だが、この2つは薄まった様子はないらしい。

「その点は問題ないわ」

 璃子さんが長々と熱く語っていたが私には難しいことでよく分からない。

 簡単に言えば、【太義の蛮輪】(ブロ・ウォーガー)と同じような箱の中に回収した悪魔と調整剤を入れた試験管みたいなモノが入っており私が使用すると固体の悪魔の成分と調整剤の液体が混ざり合うことで過剰に悪魔因子が活性化することなく強化アイテムが使用可能になるとのこと。


「更にこの2つはクロが他の悪魔を封印するための技術が織り込まれているわ」

 それはありがたい。これでカサンドラやルージュが私1人だけの時に出会しても私だけで封印が可能になる。

「問題はないけど、以前のように【太義の蛮輪】(ブロ・ウォーガー)を限界まで使用すると調整剤でも中和できない量の悪魔因子が灯に注入されるから過度な使用は控えてね」


 使用方法は【太義の蛮輪】(ブロ・ウォーガー)と同じ。【レッド】などのスライドキーを挿しこむ口にセットする。後はクイーンズブラスターASKの引き金を引くだけ。


 試しに私は緑色の翠の陰包徳(リ・エミナァーデ)を手に取りセットする。


『ストーム』!


 引き金を引くと翠の陰包徳(リ・エミナァーデ)は展開し、銃身が細長い形状をしている銃になった。服も新しいモノになっていた。白を基調とした長袖の騎士服とゴスロリが融合したワンピースドレス。スカートは黒色で私の膝部分までしかない。胴体部分にはボタンが付いており全て銀色。そして、何故か鮮緑色のネクタイが付いていた。

 銃は若緑——明るく浅い黄緑色をしており、白色の装飾がされている。

 

緑の悪魔を使い開発した純度100%の強化アイテム。

・翠の陰包徳リ・エミナァーデ

・専用武器:????(???・???)

・???銃


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