表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レッド・クイーンズ ~天織灯のあくまな怪盗生活~  作者: 麻莉
2章 6月 涙の暴雨、天舞う朱は侵界を祓う
90/193

34話 外は嗤う

 怪盗はお化けの存在以上に不気味な笑い声を上げながら巨大な剣を出して、剣先を地面に刺していた。

「お前を殺すわ!! アヒャヒャヒャヒャアァァッァァァアア!!!」





 頭おかしくなったのか……気味が悪いぜ……

 怪盗は消えた?? 何処だ……

 俺は辺り探る仕草をした瞬間、いつも間にか自分が宙に浮いており加速的に後ろへ吹っ飛んでいった。


「ここまで速くなるなんて、凄いわ! クロの力は……」

 私はただ1歩踏み出しただけ。まさか、空を切り敵が目視でも捉えることが出来ない速さなんて——。

 一瞬でカラス型のソドールの懐に到着し私はある言葉を静かに唱えた。

 【捕食者の影爪】(シャク・ロドエ)と。

 すると、私の右腕に()()【捕食者の影爪】(シャク・ロドエ)が装着されていた。

 精神世界で見ていた黄華の動きを真似ながら懐を抉り力一杯、上に向けて殴った。

 予想以上に宙に浮いたためこのままでは逃げられてしまう恐れがある。


「こっちへ来なさい」

 クイーンズブラスターASKにNo.55 【クレーン】を装填し起動させた。


『クレーン』!


 私の左肩に重厚な深紅のクレーンが装備された。クレーンを伸ばし、私は後ろに振りかぶって先端に橙のフックを宙に向けて放つ。2時方向に飛ばされたカラス型を捕まえるためだ。

 フックとクレーンと繋がっている線がカラス型のソドールの足に絡みついた。


「捕まえたわ!」

 急速に放ったフックを私の元に戻した。フックにつられ片足だけ伸ばした状態でこちらに来ると同時に私はジャンプした。戻る場所がなくなったクレーンの糸は張って状態から次第に緩み空中で舞っているようにしなやかになっている。

 カラス型も自分が何処に向かっているか分からず上下左右と空中を漂っていた。

 私はそんな漂っている敵を地面に帰す事にしカラス型より上へ……

 上へ到達した時点でカラス型のソドールの状態が背中が下方向になり、前面が向いだしになっていた。

 【捕食者の影爪】(シャク・ロドエ)を手刀の様にきちんと揃え、振り下ろした。

 ただ落下するだけではなく更なる強烈な攻撃を受けたことで高速で地面に叩きつけられる。

 屋根に足をつけ、力を溜め放出した。


 私の力に耐えられなくなり屋根が壊れ、破片が私と一緒に落ちていく。

 良いこと思いついたわ……!


 目を見開け口を開け獲物を逃さない狩人の表情で地面にいった敵に向かう。

 狙いを定め【リッキープレイド】を3本全て投擲する。普段なら弾かれる【リッキープレイド】。

 しかし、今は同じ鋭利な刃物が大量に落ちていく。敵はどれを回避すれば良いか思考がそちらに向く。その隙に私は……


「来なさいっ! 【濃藍の矛】(トライブ)! 【鉄藍の刀】(アイルタ)!」

 黒鉄のガントレットが消え、()()の武器である藍色の二振りの双刃剣を逆手に持つ。

 カラス型は降り注ぐ大量の破片をその身体に当たる。雨の様に降りカラス型の周りは破片の雨カーテンが出来ていた。


 破片を顔に刺さらないように腕で防御し下を向いた。

 が、いつ間にか怪盗の顔が俺より下にいた。


 私は【濃藍の矛】(トライブ)を投擲し地面に刺した。

 【濃藍の矛】(トライブ)の柄部分に対して【ホッパー】を起動し板を生成させた。

 【鉄藍の刀】(アイルタ)を上へ投げた。板を踏み、横水平線に方向変更して移動した。

【ホッパー】板を全速力で押して加速させた事で、バレーボールのフライングレシーブの様に前方に飛びこんだ。空気抵抗をできるだけ少なくした姿勢で滑走した。私は身体を捻られ回転し、カラス型が顔を隠していたので下から覗く事にした。


 驚愕する敵を見た。それよ!! それよ!! その表情が見たかったのよ!!


 クイーンズブラスターASKを構え銃弾を放つ。【ホッパー】は垂直移動中に外してある。

 放たれた銃弾の威力で少しだけ宙にカラス型が浮き、私はそれを通過し、地面に刺さっている【リッキープレイド】の1本を掴む。地面が垂直に抉られた。【リッキープレイド】を持ったのはこのままの速度で地面に到達すると私の方がダメージが大きくなる。加速の威力を減少させるために【リッキープレイド】を掴み威力を殺した。

 完全に止まり、立つ私。持っていた【リッキープレイド】はボロボロになり砕けた。


「使えないわね……まぁ、良いわ!!!」


 今いる位置は私が初めにいた場所。その地にいるのは聳え立つ【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)


 引き抜いた【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)をナイフ投げの様に器用に扱った。

 肩に【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を置き、カラス型に向かう私。



 地に伏せているカラス型は怒号混じりで言い放った。


「死ねぇぇぇぇぇえええぇぇええ!!!」


 私は上にカラスの羽があった。さっき味わった攻撃でありクロがああなった原因。


 ……でも、良いモノを手に入れたわ!!


 【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を上に向け盾代わりにした。


「そんなモノで防げるかぁぁぁあああ!!」


 羽が爆発したが瞬時になくなり、初めからなかったようになっていた。


「えぇっ!?」


「貰ったわ!! 貴方の力!! お返しよぉぉおおおお!!!」


 【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を大きく振りかぶり吸収した【羽爆弾】をカラス型に放った。

 自身の攻撃を自分が喰らい廃工場の外に追いやられていた。



「まだまだよ!!」

 笑みが止むことはなかった……



 転がり仰向けに地面に伏せているカラス型に会いに行くためにステップ移動していた私。

 2人の距離の間にマガジンが2本落ちていた。


 No.53 【スパイダー】 No.44 【タカ】


 2本を拾い上げ己の物にした。

「残りを出しなさい……」


 漸く、カラス型と超至近距離まで着くことが出来た。

 これでようやく、コイツを殺せる……仇は取るよ、クロ……


『シャーク』!

 【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)の刀身の周りに鮫の牙が付与された。【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を上に振りかぶり後ろに向けた。


 そのまま【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を振り下ろした。


 しかし、カラス型には寸分で当たらずそれ以上、私の身体が動かなかった。

 【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)が手から離れ、地面に落ちる。

 それと同時に私は頭に激痛が走り、ふらふらした状態が続いた。

 そして……

 両膝を突き、その場で動かなくなった。電池切れのロボットの様に……

侵食率23%


璃子が考えた【太義の蛮輪】(ブロ・ウォーガー)の改修案

装着者の音声に従って今までの専用武器を呼び出し使用するもの。

灯、青奈、黄華の武器は勿論、クロの武器も対象になる。


灯が使えるソドール能力

No.16 ??? ???色

No.33 ホッパー 青ピンク色

No.35 スパイダー 赤紫色

No.44 タカ  白桃色

No.47 シャーク 青水色

No.48 ボーン 茶橙色

No.55 クレーン 煉瓦橙色



カラス型

No.14 ライオン 白黄色

No.25 カメラ 黄茶色

No.29 キャット 青マゼンタ色

No.52 ダイヤモンド 水白色

No.53 ミラー ピンク赤色


悪魔:黄 カサンドラ     

所持人形:2個

No.56 ラッキー 茶黄緑色




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ