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レッド・クイーンズ ~天織灯のあくまな怪盗生活~  作者: 麻莉
2章 6月 涙の暴雨、天舞う朱は侵界を祓う
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17話 明日への扉 女は度胸!

「……私は。貴方の成分を回収します……」

 私は逆手に持ち【裁紅の短剣】(ピュニ・レガ)を構え、臨戦態勢に入る。



 キツネ型のソドールもレイピアを突きのモーションをしていた。右腕を後ろに引き、前へ伸ばす。

 力を溜めたことで突きの威力が上がる。


「——ガハッ! な、何……」


 何があったのか。突きの攻撃が無くなり、キツネ型のソドールが背中を気にし始めていた。

 左手で上手に背中に腕を回し、何かを抜くための仕草をしていたが、思い通りに抜けず右手のレイピアを武装解除して抜くように懸命に動かしていた。


「レッド!!!」


 右側から何かが急接近してきて思わず、両手に持っている武器を手放し、両手でキャッチした。

 これは……【太義の蛮輪】(ブロ・ウォーガー)


 顔を上げるとクロがいた……野球のピッチャーがボールを投げる姿勢を取っていた。

「決めなさい!!」


「ありがとう!!」

 床に落ちているクイーンズブラスターASKを拾い、【レッド】のスライドキーを外し【太義の蛮輪】(ブロ・ウォーガー)をセットした。


『デストロイ』


「変身!!」



 クイーンズブラスターASKのトリガーを引く。縦長の山吹色の箱が展開し徐々に形を変え、スコープ付きのライフル銃に変形する。


【レッド】の怪盗服がなくなり、山吹色をした専用の怪盗服に早変わりする。

 アシンメトリーデザインで山吹色の革ジャンに軽くて滑らかで美しい表面をもつレザースカート。アクセントになるウェイトベルトが付属している。


 右手に【太義の蛮輪】(ブロ・ウォーガー)専用武器【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)が出現し、右肩に乗せる。


 キツネ型のソドールが背中に刺さっていたモノを床に投げた……クロの【黒志】(ブァーク)だった……ふんっ、ありがとう——クロ。


「キツネさん!! 貴方の成分頂きます!!」


 【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)には敵の攻撃を吸収する機能がある。

 以前までは強大なパワーとこの吸収機能で攻撃していたがパワーダウンしてしまい、ただデカい剣に成り下がってしまった……運用方法を模索していたが、その1つの答えができた——それは……。


 燃えるレイピアで1撃、2撃と連撃を繰り出してきているキツネ型のソドールの攻撃をデカい刀身で防御した。

 警察のあんな強大な超必殺技を1回は受け止めることが出来た……あのビルが半壊するような強大な威力はキツネ型のソドールには持ち合わせていないのは今までの戦闘で分かっていた。

 あんな攻撃に比べればなんてことはなく、十分吸収することが出来る……。


 持ち手に付いているトリガーを引き、【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)から業火が渦巻いていた。

 私は左下から右上へ沿って【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を払う。

 斜めに薙ぎ払いしたことでレイピアは宙に浮き、キツネ型のソドールは腹部がガラ空きした状態になる。私は一気に詰め寄り、自分の身体を回転し続け、【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を振り回した。

 め、目が回る……!? やっぱり、レイピアは砕くことが出来なかった。でも慣性を利用すればある程度は使いことが出来る……この制限はあるがマガジンや敵の攻撃を吸収して攻勢するしかない……。

 【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)に纏っている炎がウェディングドレスにも付着し燃え移った。


「これで終わりよぉぉぉおおおぉおぉぉ!!!」


 【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を両手で持ち、力一杯に横一直線に振るった。

 【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を振るう腕は迷いがなく、横なぎで斬る。

 斬られた衝撃でキツネ型のソドールは仰け反りながら吹っ飛んでいった。横長の机に頭から入り、机がキツネ型のソドールを中心に割れ、逆三角形になった。成分を採取するために歩く灯。

 【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)の剣先を床に当てさせ、引きづるように【義心の大剣】(ヘルズ・ギドリ)を持っていた。

 小階段を1歩ずつ登り、机まで到達した。


 キツネ型のソドールは仰向けで大の字になっており、ドレスは最小限しか残っていなかった。

 成分を採取し、人間体に戻っていった。


 人間に戻った吉津峯鞠きつねまりはゆっくり目が覚め、上半身だけ起こした。

「大丈夫ですか……」

 私の言葉に反応してか吉津峯鞠きつねまりは驚きながら口を動かした。

「は、はい?? ……私は何でここにいるんですか……?」


 この人も今までのターゲットの人達と同じように記憶がなかった……やっぱり、ソドールの記憶を保持している人はごく僅かなんだね……でも、この人にはそれが一番かもしれない……記憶を持っていたら……自分のしたことに負い目を感じてしまうかもしれない。


「もう……大丈夫ですよ。貴方に憑いていた悪いモノは私が倒しました」


「あ、ありがとうございます? ちょっと記憶がなくてよく覚えていませんが……」


「貴方がこれから行う事は警察の方が絶対になんとかしますよ」


「——っ! な、なんで……それを」


「ちゃんと生きてください!! 愛する人の分まで」



「……さようなら」

 私は後ろに振り向き立ち去り、教会を出た灯は天を仰いだ。


 月の光が目に沁みた……。



 後日、クロが【スパイダー】で連れ去った男は警察に行き自首したそうだ。

 これで吉津峯鞠きつねまり吉津峯鞠きつねまりの大切な人が少しでも救われれば良いかなと思いながら、両手を上に出し、背を伸びしてリラックスする灯。


「ふぅー。……さぁ、帰りますか!!」

 授業が終わり、教室から出ようとする。頭をフル回転し、視界に見える世界に脅威をいないことを確認した灯は息を潜めて隠密行動をとった。サングラスを使うために一旦、学園の人気が無いところに行く計画をした。そして、明日の朝まで何処かで身を潜めることにする。潜伏先に最適なのは漫画喫茶だと考えた。私の交友関係の中では利用する人があまりいないので行けると思う。私は初めて利用するから若干、楽しみなので歩くスピードが速くなるのがそれではバレる可能性があるためスピードを抑えつつ、扉に突入する。

 ……ここまでは問題ない。次の関門は廊下……この学園は大勢の生徒が在籍している。更に、放課後直後のため、まだ多くの生徒がいる。この人混みの波に紛れば運良く行けば電車まで行ける。そして、この波の中に入ればサングラス使ってもバレない!! 拳を握り、覚悟を決め、いざぁ、行かん!!


 扉をゆっくり開け廊下に出る。それでは一歩……。

 右足を廊下に向かって突き出した瞬間……えぇ!?


 扉を挟んだ両端に女性が2人……。

 仁王立ちして腕組みながら私が教室から出るのを待ち構えていた。


 ひぃいいいぃぃぃいい…………!?!??!??

 鳥肌が立ち、教室内に再び後退する灯。後ろに行くスピードが黒光していてカサカサ音を鳴らしながら高速移動する例のアレと同じように俊敏になっていた。


「どこに行くのかな……灯!!」


「帰るなら私達と一緒に帰ろうよ、灯ちゃん……」


 窓側まで行き、ある意味逃げ場がない状況……まさに、絶体絶命。

 灯の頭から頬に向かって細い線のように汗が流れる。

 これは私にとって社会的な死を意味するが……背に腹はかえられない……。

 灯は教室に備え付けられている窓を過去最大の手際の良さで開閉し、ジャンプしようとした。


 えぇ? なんで!?!?!!?


 手を握られた。見覚えがある手。恐る恐る伸びている手の持ち主の顔を見ようとした。

「貴方って、時々、アホな行動するわよね」

 白衣を着たクロだった。


「まぁ、それは良いわ……捕まえたわ、灯!!」

閲覧ありがとうございます!!


翔べ灯!! 空は自由だよ...... 後は頑張って......ね!


灯達が使えるソドール能力

No.14 ライオン 白黄色

No.25 カメラ 黄茶色

No.29 キャット 青マゼンタ色

No.33 ホッパー 青ピンク色

No.35 スパイダー 赤紫色

No.44 タカ  白桃色

No.47 シャーク 青水色

No.48 ボーン 茶橙色

No.52 ダイヤモンド 水白色

No.53 ミラー ピンク赤色

No.55 クレーン 煉瓦橙色

No.56 ラッキー 茶黄緑色


new

No.16 ??? ???色


明日は私用で更新ができそうにないです

申し訳ございません

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