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レッド・クイーンズ ~天織灯のあくまな怪盗生活~  作者: 麻莉
2章 6月 涙の暴雨、天舞う朱は侵界を祓う
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9話 過剰防犯グッズと有名な怪盗道具はファッションの最先端??

昨日、更新できず申し訳ございません。


では、第9話どうぞ!!

 すずちゃんと綾ちゃんも呼んで璃子さんの研究室に集合した。

 2人は狂人じみたキツネ型のソドールに顔を見られているため今日はここ泊まることになる。


「2人ともこれ持っていて……防犯グッズを作ったから用心のために渡しとくね」

 璃子さんが2人に渡したのは2つの防犯グッズ。

 ・グローブ型の改造スタンガン

 ・少し厚いカード


 グローブ型の改造スタンガンは嵌めていない時はブカブカの薄く黒色の手袋となっている。両手に嵌めて手の甲の部分を1回叩けば、嵌めた本人の手の大きさに自動的に合わせてくれる。全部の指先部分には電導糸と呼ばれている通電性がある糸を組み込んでいるため、携帯端末で採用されている静電容量方式タッチパネルも難なく画面操作できる。いちいち手袋を外す手間が省ける。しかし、この手袋の真価は手袋内部に強力な護身用スタンガンで使われる電圧まで使用可能な点である。スタンガンの形状は今まではペン型や警棒型などがあったが、それらは必ず抜く動作が必要になる。相手が鈍間なら大丈夫だけど全ての変態がそうではない。


 更に人は恐怖状態にいる時、ちゃんとした思考ができなくなる。そのため、毎回護身用スタンガンを抜く手間を省くため、手袋型にした璃子さん。この手袋は防水性、粉塵無効、耐衝撃もばっちり完備しており、建物から落ちても先にこの手袋を地面に付けば落下の衝撃を100%吸収してくれて手袋を嵌めている人は無傷になる。ぴっちりしているのに通気性がよく蒸れることがない吸湿性に優れている。肌触りも心地良くなめらかな構造になっている他、デザインも良いため普段のファッションでも使える点も高い。


 急速充電可能、電池もボタン電池位の大きさが内蔵されており、24時間フル稼働時間も1ヶ月使用可能とのこと。

 使用可能にするには手の平にどの指先でも良いので2回叩くことで使うことができる。

 それと同時に手の甲にゼンマイ式のタイマーが浮かび上がり時計回りに電圧を調整できる仕組みになっている。


 2つめの少し厚めのカード。カードサイズはヨコ59mm×タテ86mmとなっており、制服の胸ポケットにも簡単に収納できるカード。これはカードを持っている人を外的ーーソドールから身を守ってくれる代物。

 例を挙げると今日、遭遇したソドールは鋭いレイピアを所持しており灯や他2人の命を狙ってきておりその動きに躊躇いもない。そんなソドールの攻撃、突きや剣を振り下ろし肉体に傷を負う瞬間にこのカードをその攻撃に対して向ければ防ぐことができる。


 耐久性は戦車の大砲も耐えれることが可能。大砲を防ぐことができることは可能だが、このカード単体だと持っている人が衝撃に耐えることができなくなる。そんな時に1つ目のアイテムの手袋が必要になる。衝撃を吸収してくれるため耐えれることができる。


 一通り使い方の説明を聞いた2人の顔はハニワの顔になっていた。

 暫し、その場から微動だにしなかった。


「ねぇ。灯……2人ともどうしたの?」


「さぁ〜? よくわかりません……2人とも大丈夫?」


「灯……貴方は璃子が製作した様々な武器などを使っているから感覚が麻痺しているけど、あんな高度なテクノロジーを簡単に渡されたらあんなになるわ」

 クロは灯と璃子に向かって苦笑しつつ説明してくれた。


「そ、そっか……すっかり忘れてた。大丈夫だよ、2人とも!! 璃子さんは2人の安全のために渡したから使っても良いよ」


「私、思うんだけど……ほんの少しだよ。灯と出会わなければ良かったって……」


「だよね……なんか普通の生活から段々、離れていく気がする……どうしようーーいつの間にか灯ちゃんが着ている怪盗服を着ているかもしれないのが怖い……」


「あぁ!? それ良いわね! 綾、そのアイデア頂いたわ!!」

 そう言って璃子さんが自分の作業スペースに戻っていった。


「嘘だよね……私達もソドールと戦うの?」


「それは安心して。璃子さんは2人に対して身を守る鎧だけ渡すだけだと思うから。ソドールとの戦いはこの灯さんに任せなさい!!」

 灯は自分の手を握り左胸を叩き、宣言した。


「本当に着ることがあるかもしれないのか……綾、今の内に覚悟を決めておこう」


「そうだね……」


「2人とも私の宣言、聞いてよ……」

 灯の話は2人には聞こえず、灯は大きな声で独り言を言うだけの光景になり、次第に頬が赤く染まる。




 作業スペースにいる璃子さんが何か思い出したのか灯の方に向かった。

「忘れてた。灯にはこれをあげる」


 璃子さんに渡されたのは会社勤めの社会人さんが取引相手に対して渡す名刺。それを入れているであろう名刺入れの薄い箱型のケースだった。表面に一部がくり抜かれておる。何かのカードの裏面が一部露わになっている状態になっている。


「あの……璃子さん、これは何ですか?」


「これはね……予告状カードよ。怪盗には予告状があるのが相場でしょう!!」


 1枚カードを箱から抜くと灯が良くソドールに対して言っている『貴方の成分頂きます!!』がカードに入っていた。質感も良く紙製ではなくプラスチック製の作りになっている。


「単にソドール相手に予告状として使っても良いし、実はそのカードには簡単に落ちない特殊な塗料が塗られていて逃げるソドールに向かってカードを投げて当たれば塗料が付着するの。塗料の中にはナノテクノロジーでできた小さな機械が入っていて発信機が搭載されている。発信機を辿ればソドールの居場所がすぐに掴めるわ。これは人間に戻っても有効で付着してすぐに透明になるから安心できる。水で洗い流しても簡単には落ちないようにしてあるわ」


 璃子さんはまた作業スペースに戻ってしまう。

璃子さん......一般人に渡していいものではありません......

予告状のサイズは有名カードゲームのサイズです


どうでも良い話を1つ。

某特撮のたぬきさんが持っていた弓を購入!!

数年ぶりにコレクションアイテムを買いました!!!

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