エピローグ 過去の暗躍、加速する
5月31日
とある研究室。
以前に使っていた巨大な研究室は不慮の爆発事故であたかもなく消えてしまい、残ったのは研究室の残骸だった。
今使っている研究室は古びた洋館を改造して研究室に使っている。
「博士、いますか」
玄関でルージュが声を出しても返事がない。
仕方がないので勝手に上がって奥の博士の部屋を訪れた。
「博士、生きていますか」
中に入ると、以前使っていた博士の研究室の中に似ている状態になっていた。
机にはさまざまな液体が入っていう試験管やそれを使用するための大きくの実験器具。
水槽が置かれており、そこには小さい魚達が優雅に泳いでいた。
そして、さらに奥に目的の博士がいた。
歳は大体50歳位で、よれよれの白衣には何かの液体がところどころに付着している。
髪の毛は口に出さないが乏しい状態になっており、ピカピカしている。
こちらの言葉でようやく誰かが入ってきたと自覚し振り向く。
「なんだ、ルージュ君じゃないか。身体の方はもう良いのか?」
少し渋みがある声で私の身体の状態を聞いたこの博士は丘螺龍氷。
ソドールの生みの親である。
「ええ、お陰様で。博士が改良してくれた武器のおかげでなんとか九死に一生を得ました」
「ワシはあくまで生物専門なのに随分、無茶な要求をしたものだ。しかも、1日で改修してくださいの1言を付け加えてな」
「それに関しては申し訳ございません。アイツが見つからなかったので、博士にお願いしました。それに、あの時はとても面白いことがありましたから、つい興奮していまして」
「あぁ〜、彼か、ワシもここ2年くらい見ていないし。あの研究室が爆発したから、この部屋で研究室を元に戻すのに半年以上もかかったわい。だが、ワシも面白いものを見ることができて満足じゃ。まさか、あの天織璃子が生きているとはな」
「それは、まだ確証がありません。私は彼女を見ていませんのでーー彼女の研究を受け継いだ誰かという線もあります」
「まぁ、しばらくは様子見だな。ここから更にワシが作ったソドールが倒させることがあれば考えるがな」
「それで、今度は何を研究しているのですか?」
「うん? この前、君にチラッと話しした薬がなようやく完成しそうなのじゃ」
「例のソドールの能力を最大限に発揮できるっていう薬ですか」
「何分、設備が乏しいので完成まで時間がかかるが6月中にはできる。これができたら、誰かに人形と一緒に渡してくれないか。データが欲しいのでな。本来なら、多く生産して残りのソドールの適合者に対してばら撒くつもりだったがーー致し方ない。これから何本も使って、ワシを見捨てた組織に復讐する。そのためにはまず初めが肝心じゃ」
「構いませんよ。また人形と相性が良い人間を見つけますよ」
ソドールの人形には相性がある。
人形に内包されている魂と相性の良い人間は運命的に惹かれ合うように出来ている。
悪魔からソドール人形を渡された人間は渡した悪魔によって言動や行動が変化する。
カサンドラの場合は、言動が荒々しくなり普段真面目な人でも好戦的な気質になる。
ルージュは人形と相性の良い人間を探せるため、対象になった人間は普段の理性的ですぐに能力を使えるなどがある。
元々、ルージュは余命僅かの人間の寿命が見える。博士に眼を改造してもらい、ソドールと対象者の間には適合率が表示され、その数値はA〜Fに区分され、同じ数値が表示されれば人形を渡す。
この数値は誰にでも出ている訳ではない。自分が秘めている大きな欲望を持っている人間にしかこの数値は表示されない。
人間は大なり小なり欲望を持っている。その中でもより自分の願いを叶えたいと強く思っているのはそこまで多くない。
「本当に目は良かったのか。やってから半年以上経って言うのはどうかと思うが」
「視力には以前と同じで全く問題ないですしーー後悔はないですよ。それに、先輩に捕まったら永久に外に出れませんから。今を楽しみたいですし」
「そうかい、なら、ワシもこれ以上気にしないよ」
「ところで博士、さっきのソドールの能力を上げるモノの名前はあるんですか?」
「【禁危狂力】!!」
そう宣言した博士は机に栄養ドリンクサイズの瓶を置いた。
「これがあれば、ソドールはさらなる進化が可能になる」
これから悪巧みをする子どものような顔になっていく博士がそこにいた。
1章現在、灯達が使えるソドール能力。
No.14 ライオン 白黄色
No.25 カメラ 黄茶色
No.33 ホッパー 青ピンク色
No.35 スパイダー 赤紫色
No.44 ?? ??色
No.47 シャーク 青水色
No.48 ボーン 茶橙色
No.52 ダイヤモンド 水白色
No.53 ミラー ピンク赤色
No.55 クレーン 煉瓦橙色
No.56 ラッキー 茶黄緑色
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No.29 ??? ???色
悪魔:緑
悪魔:橙
全回収完了まで残り:48個
回収悪魔:7体中2体
侵食率:18%......
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
悪魔:赤 ルージュ
No.37 マント 黄緑青色
No.59 アイヴィー 緑黄緑色
所持人形:2個
悪魔:黄 カサンドラ
所持人形:2個
1章 4月〜5月 新米怪盗は1歩を歩む 終了。
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2章 6月 涙の暴雨、天舞う朱は侵界を祓う
1章終了しました。
1週間ほどお休みします。
修正完了していない話だったり書き溜めが少なくなってきたので増やす作業をします(8話分しか書いてません)
申し訳ございません。




