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レッド・クイーンズ ~天織灯のあくまな怪盗生活~  作者: 麻莉
1章 4月~5月 新米女怪盗は1歩を進む
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20話 怒りは人の冷静さを失わせる

本業と仕事のストレスでしばらく更新できていませんでした。

申し訳ございません


それでは、気を取り直して23話をどうぞ!!

 一通りの動きを確認できた所でビルとビルの間にある少し広けた空き地で休憩していた。

 正直、この力はどうかと思ったが意外と悪くない。何しを僕の野望にはうってつけの力だ。

 ただ、如何せん効果の持続時間が短いのが難点だな。まさか、姿が消えるのが10秒程度。

 どんなに訓練しても10秒以上増えない。それがわかってからは少し落胆したが、それでも手に入るのなら存分に楽しもう。

 と、自然と溢れる笑み。湧き上がる性衝動に駆られながら男は決意した。


 女風呂を覗くしかない!!!


 流石にカメラなどを持参してきたら例の地獄補修が待っているためあえなく断念するしかないが、僕の脳内に保存は可能。いつも、僕を馬鹿にしているクラスの女子やその他の女子生徒の裸を見てやる。特に天織さん。


 半年前に転入してから瞬く間に人気が出ておりファンクラブまでできた。しかも、最近の彼女は前とは少し違っていて印象が変わっていた。まだ、女子だけだが、話しやすい雰囲気をしており、会話をしている彼女が微笑ましく思う。この表情をお陰でさらにファンが増えたのは言わずもがなこと。

 そんな彼女の裸を見られるのなら今日、僕は死んでもいい!!

(今日死んだら、見れないけど)

 そんな、自分の独り言に自分でツッコミを入れていると後ろから唐突に現れた奴がいた。


「あぁ!! お兄さん!!」


「どうだ。順調か??」


 目の前のガタイが良いこの兄さんは僕にこの力をくれ、力の使い方を教えてくれた人。何でこんな力を他人に渡したり、持っていたりと謎な部分があるが自分の野望のため悪魔にだってなってやると決意し力を受け入れることにした。初めは自分じゃない感がすごくぎこちなかったが2つの能力を使うにつれて段々、高揚感が増しもっと使いたい欲求に駆られた。この力を使えば、どんな場所も入れるしこの泡も中々、使えるが他のことに使うつもりはない。僕はあくまで学園の女子生徒の覗きがしたい、ただそれだけだ。


 初めこの男から何のためにこの力を使うのか尋ねたらこれだ。

 人間は時に悪魔である俺の想像を超えることがあるとこの数10年で分かり面白いと思ったが、同時に呆れることもしばしば。

(そんなに裸が見たいのかね〜 何が楽しいのかわからないが まぁ、これ位の年齢の人間はこういうのに頭が傾くこともあるか)

(俺にはそんなことより戦えれば、それでいい)


 本当の所、誰でもいいんだ。上手くあの悪魔モドキの力を使い、破壊衝動に支配され暴徒になれば俺がこの手で倒す。弱いやつに興味はない。戦えればそれでいい。



「避けろ!!」

 瞬時に自分の相棒のチェーンソーを前に出し大上段に構えて振り下ろした刀を受け止めた。

 武器と武器がぶつかり合い、火花が散った。



 現場に着き、目の前に黄色の悪魔:カサンドラとソドールがいた。

「レッド!! 貴方はソドールの方を!!」


 基本は支援に徹していたが目的の対象がいたため少々、冷静さを欠けていたクロ。

 勢い良く走り出し、前方に向かってジャンプしながら、空中で自身の持っている刀を抜刀しながらそのままの勢いで刀を振り下ろしていた。


 最初は突然の奇襲攻撃に驚き推させていたが、攻撃を弾き返した。

 攻撃を払い除けたれたので刀を持っていた両手が上に上がってしまう。

 体制が崩れたのを確認しその場で回転しながらチェーンソーを横にし、垂直に保ちながら空中で身動きができないクロに攻撃していた。推進力を借り普段よりも重い一撃を受けるとされる。

 この攻撃を受ければ腹部にチェーンソーの刃が当たり最悪、上半身と下半身の2つに分かれてしまう。


 悪魔は致命傷、例えば体にデカい穴を空けられたり大量に血を流しても死ぬことはない。

 非常に頑丈なつくりになっている。しかし、いくらそのような怪我を負っても瞬時に治すことは出来ず回復するのに多少、時間が掛かってしまう。


 ここで私が戦闘不能なことになれば上手く動けない身体を盾に灯に脅しを掛けられる可能性がある。そうなると、私が完全に灯の足を引っ張ってしまう。


 無理やり下半身を上に起こし思いっきしのけぞることで攻撃を回避し、まだ身体の同一線状の位置に刃があり両足を下ろし、靴の裏が刃に着いたと同時に足に力を入れ、足のバネを利用しながら真上にジャンプした。


 ジャンプした拍子に両腕が後ろに引っ張られるような感覚に陥りながら膝を軽く曲げた。


 ジャンプして頂点に達したのを確認し、その瞬間に両膝を自分の胸の位置まで抱えるようにし、なるべく小さく丸くなるように後転した。


 後転して視界に地面が入るのを確認したら、着地するために先程まで胸の位置まであった両膝を解放した。


 少しよろめきながら着地したため足が崩れその場に倒れ込むような状態になったが、無傷で済んだ。

 正直、無傷に済んだのが奇跡に近いこと。


 時間というのはいつでも同じ間隔で保たれており、同じように進行しても感じられる時間はその時の要因などで長くなったり、短くなったりする。身体的な要因の場合、同じ長さの時間であっても,激しい行動をしているときには長く,逆に全くの静止状態だと行動が緩やかなため短く感じる。一連のやり取りは1分もあるかないかの戦闘で集中していたため、着地時に自分が大量汗をかいていることを後から感覚で知った。


「相変わらず恐ろしいっすね......あれ、普通避けきれないと思うんですけど先生!?」


「自分でもあんな芸当ができるとは思わなかった。神様に感謝しなくちゃね!!」

 上を向きながらあさってのほうを見ていた。

「いやいや、俺らの神様は上じゃなくて下じゃないっすか・・・」


「少々、おしゃべりが過ぎたわね。今日ことは貴方を捕まえるわ!!」

 刀を前にいるカサンドラに向ける。


「お断りするっす。まだ、やりたい事がいっぱいあるし。それに......。昔みたいに仕事に失敗したら俺らを何百年も封印して罰を与えていたやり方は通用しませんよ。あのマッド野郎のおかげで俺たちは貴方の封印術を防ぐワザを獲得していますし」


「あいつそんなこともやっていたのね......」

 この場にいなく部下の7体の悪魔の中で一番のマッドサイエンティストの茶色はどうやら私の力に対抗するための準備をしていたとはね......。

 いつにしろ遅かれ早かれ私が自分達を追って現世に来ることは想定済みのはず。私がこいつらを捕獲するために取る方法で1つしかない。

 懐から取り出したのは10cmぐらいの長さの黒く縦長のスティックのような見た目の物だった。

 これをカード投げの要領で当てれば実態が保てなくなり魂が黒スティックに吸収される。入れ物の身体はその場で砂になる。私が認可しないと出すことは出来ない代物。


 本当か嘘かを確かめるためにこいつに逃げられるわけにはいかない。

 とりあえず、身動きが取れないようにするかな。

 自身が持っている変身銃に【スパイダー】を装填し距離を詰めていく。


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