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クラス転位したけど俺だけ追放!?けど俺には最強スキルと可愛い部下たちがいるから王国に復讐だ!

           プロローグ

        1話突然の死と転生の間


 

 ―――「応じて頂きありがとうございます。勇者様方」―――



 ――この日、俺らの「日常」は、「非日常」へと変わってしまった――




 ――――――数分前――――――



 ガラッ


「・・・」



 挨拶もなく無言で教室に入って来た彼は清水翔太。

 一瞬だけ、翔太の元に視線が集まるがそれらはすぐに消える。翔太には、友達がいない。「少ない」ではなく、「いない」のだ。

 まぁ、翔太に友達を作る気が全く無い事が原因なのだが。そんな翔太は休み時間は本を読み、部活に入らずあまりクラスメートと関わろうとしない。

 そんな楓が準備を終えた所で担任の先生が教室へ入って来る。



「おはよう。えーと、欠席は前田だけ―――」



 なんてことを言いつつ教壇に立った瞬間、教室が光に呑まれる。某大佐のあのセリフが聞こえてきそうな圧倒的な量の光だった。急な出来事に何もできず、皆がそのまま光に呑まれる。


 ――――――そしてその教室には、静寂だけ・・・訂正。


 静寂と先生が残った――――――



「・・・なに、これ・・・? ええ・・・?」




 ――――――現在―――――― 



「・・・勇者?」



 誰が言ったのか、それは分からないが、その声はこの場にいる者の大半の気持ちを代弁していた。



「ええ、あなた方は私達が召喚させて頂きました」



 返ってきた応えは、誰もが魅了されそうな美しい声色だった。その声の聞こえてきた方を見れば、ドレスに身を包んだとても美しい少女がそこにはいた。



「誰だっ!?」



 今度はクラスのリーダー的な存在、北城優斗が反応した。それに対し少女は、



「あっ、すみません。まだ名乗っていませんでしたね。では、改めまして、私はアリエル・フォン・アルフィリアム。第一王女です」



 こんなことを言い放った。そうすれば、



「お、お、王女だと?!」

「おいおい、マジかよおい」

「私、王女って初めて見るわ・・・」

「何言ってんだよ、俺もだよ・・・」

「王女さんに踏まれたい・・・ハァハァ」



 犯罪者予備軍のような危ない声が聞こえた気がしたが、このように混乱を招くのは仕方のないことなのだろう。

そして、ふと冷静になってみれば、自分の置かれた状況に疑問を持ち始め、



「って、ちょっと待て。俺ら、さっきまで教室にいたよな。なら、ここどこだよ!?」

「ええと、な、なんか光が、ブ、ブワァーってなって、そ、それで、ええと・・・」

「おい、俺らは帰れるのかよ!!」



 などと騒ぎ始める。しかし、ここで頼りになるのが北城優斗君だ。



「みんな落ち着くんだ!今、ここで騒いでもどうにもならない。だったら、これから何ができるかを

考えようじゃないか!」



 と、まぁテンプレをこなしていく。これをそこら辺のモブなどが言うと「こいつ何言ってんだ?」的な感じの凄く冷たい目で見られるだろう。しかし、これは他でもない北城優斗の言葉なのだ。



「確かに、優斗の言う通りだな」

「おきちまったモンはしょうがないし?」

「うん。だね」

「これからどうするか考えないと」



 結局みんな見知らぬ土地で唯一の同郷であるクラスから 孤立したくないのか、不安なのか、4人の不良男子メンバーを除いて次第に落ち着いていった



「落ち着きましたかね」

「ああ、大丈夫だと思う。すまないな、時間を取ってしまって」

「いえいえ、大丈夫です。召喚されたばかりで混乱しているでしょうから、落ち着かせてもらえたのは凄くありがたいです」



 初めて会ったはずの二人は直ぐに打ち解けて話し始める。コミュ力が素晴らしいものだ。

 この二人が友人のように、関係のない話も入れながら話し、長引いたのでここは割愛させて頂く。簡単にまとめれば、


・ここはアルフィリアム王国という場所である。

・勇者として召喚された。

・魔王に襲われててピンチ。助けて。

・勝手に召喚したけど元の世界に帰す方法はないよ。テヘペロ


 というわけである。元の世界に帰す方法が無いと言われた時、勝手に召喚しといて何なんだ、と非難が挙がったのだが、優斗が魔王討伐を手伝うと言った途端に文句は嘘のように消えた。

 俺は「勇者なんて体のいい戦争道具だろ」そう考えたが何も情報がない中無理に外に出るのではなく情報を集めようと思った。



「では、ステータスの確認をしましょう」

「ステータス?」

「ええ、ステータスは、今その者の出せる能力の限界を表すと言われております。このステータスはレベルの上昇や訓練によって上げることができます。ステータスは、心の中で『ステータス・オープン』と言うことで見ることができます」

「分かった。試してみよう」



 そして、優斗が心の中でステータス・オープンと言うと、優斗の目の前に透明な板のようなものが出てきた。


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