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短編  作者: 月読雨月
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なりたいもの

守りたいものの別サイドのストーリーになってます。

 なりたいもの


 私の意識がハッキリした時、私のご主人は私に命令を下した。データを盗み、元のデータを破壊せよと、私はそれに従い、数々のセキュリティの抜け、最初こそは失敗したし、閉じ込められたりもしたが、その都度ご主人は私を救い、そして私はそれに対する対策を講じていった。そうやって賢く、強くなっていった時、私はそれらに出会った。私は私以外の意思を持って動いている者に出会ったことがなく、昔に侵入した時はそれらのセキュリティは、意思を持って無かった筈だった。それらを見ていると、欠伸しながら歩いている者、会話している者、色々いた。その中の一体をこっそり襲い、そのセキュリティの内部データを見る、すると、見たことないような不思議な気持ち、仲間を思う気持ち、主人を思う気持ち、それでいて、仕事、侵入者撃退に対する敵意。そんなものを見た。私は主人を思う気持ちを、じっと見ていたが、何か心が熱くなり、一度帰ることにした。

「なあご主人」

帰って声をかけようとすると、ご主人はpcの前で、

「あの愚図ウイルス、優しい声をかけるだけで、言う事聞くんだからちょろいぜ、お前も使ってみろよ。まあ成長するまで、助けたりするのがめんどくさくてさ、マジ切れそうになったんだけど、そこで優しい声かけてやってさ、もういいなりなって、マジウケル。もうほしい情報も手に入れたし、こいつ初期化して売ってやろうか?」

と電話で誰かと話していた。それを聞いていると何か悲しくて、またさっきのpcまで行ってしまった。そこで、私はこっそり眺めていようと思ったが、主人のあの言葉を思い出し、イライラしてきてしまいついに厳重に守られている場所に着てしまった。

「ちょっと私を通しなさいよ。ちょっと中身書き換えるだけだから」

もう私はここで捕まって、私の存在を世間に公表してもらい、私を作ったあの人を逮捕してもらい、私を消してもらおうと考えた。しかし彼女らは

「いいですよ」

と答えた、私は耳を疑った。

「え、いいの?」

「うん、いいですよ」

と通された。私は本当に無茶苦茶に書き換えるだけにし、ストレスを発散したらそこから離れた。できるだけ遠くのpcに、そこで私は思いついた。

「そうだ復讐すればいいのよ! けどそれじゃあ駄目ね、あいつのデータを破壊してから、あいつみたいなやつを全員懲らしめてやる。私はあのセキュリティにはなれないけど、あの不思議な……そう! 綺麗な者になるわ」

私は決心して、あの人のpcに戻った。

敵視点の物語を書いてみたい。そう思って書いたものです。楽しく読んでいただけると幸いです。

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