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第1話 キャラメイキング

本日二度目の更新です。

「ついに届いた」


 俺は手に持っている『eternal fairy tale online』のパッケージを見つめながら感慨深く呟いた。なお、これが届いたとき母との壮絶な戦いがあったが手には入たのだから何も文句はない!ただ、今度母さんの釣竿を一本売りに出してやろうっと心に固く誓わせてもらうが。

 さて、やるか!俺は流れるような動きで『アトランティスX-124』の本体にソフトを入れ、ヘルメットのような機器をかぶる。


「システム・コネクション!」


 少しずつ吸い取られるように意識を持っていかれる。うーん、相変わらずこの感覚だけは慣れないな。こう、なんていうか、魂を吸い取られてる気がしてくる。それで完全に意識が吸い取られてフワッとした感覚がしたらあら不思議、そこには現実とは違う風景が!みたいな?以上ログイン解説でした!!・・・恥ずかし!


『アバター名を入力してください』


 あれ?ゲームの世界の女神のどれかが出てくるって情報があったんだが、デマだったのか?まあ、いい。


「あー、了解。えーと、レ、イ、ヴ、ンっと」


『・・・そのアバター名は既に使用されています』


「うわぁ、予想してたけどマジかぁ」


 この名前使えないかぁ。いつも使ってたやつなんだけど・・・。よし、連続判定してもらおう。連続判定は音声入力限定だ。だから、しっかりと文字をイメージしないと違う名前になってしまうので注意が必要だ。


「よし、行くぜ!クロ、カラス、ルーク、ウッド、ブラック、九王、九頭竜、ポリス、おまわりさん、ナイト、キール、ファルコン、ポリ公、スチール、メタル、おさかなさん、モンキー、ディー、ルー、フィー、エル、リュー、ベル、信長、ゼウス、毘沙門天!これでどうだ!!」


『連続判定します。しばらくお持ちください・・・・・・・・判定が完了しました。ゼウスは使用されていませんでした。アバター名をゼウスにしますか?』


「し、しません」


 いや、ノリで行っちゃたけどさ・・・・ゼウスってスケベ爺じゃあねぇか!くっ、そりゃ誰も選ばないわけだ。ポリ公とかちょっとしたネタ枠も出したんだけど・・・・。ここまで来たら少し中二病っぽく行くか。・・・澄んだ心で荒々しく戦う。明鏡鬼神・・・・なんつって。・・・・・・止めとこ。


「・・・おし、それならこれにかけるぜ!極夜(きょくや)!」


 九朗のクロウは烏、烏と言えば黒、黒と言えば夜、一番長い夜は極夜、みたいな感じで考えてみたけど、通るか?


『・・・アバター名を極夜で決定しますか?』


「よし、これで行く!」


『アバター名が極夜に決定されました。種族選択に移ります。人類、人外、どちらにするかお選びください』


 人類、人外と書かれた二枚のパネルが目の前に現れる。勿論迷わずに人外を選択する。流石の俺でもここで約束を破って人類を選んだりはしない。

 それにどう考えても人類はイージーモードで人外はハードモードに感じられる。そう、俺はゲームは難易度が一番低いモードから始めず、初めから難易度が一番高いモードを選ぶタイプなのだ!・・・・補足だが俺はスリルを楽しんでいるだけであって、ドMではない。ここ重要だから二回言っとくぞ、俺はドMではない。


『融和種、敵対種どちらにするかお選びください』


 おお、人外でも融和種と敵対種で別れんのか!ラドゥが言ってたのは絶対敵対種の方だよなぁ。これは敵対種過疎化するわ。だって、人間と融和路線の融和種になれば町とかは入れそうだもんな。はいはい、敵対種っと。


『種族をお選びください』


 えーと、スライム、ゴブリン、オーク、レイス、ゴースト、リトルマンティス、リトルトレント、キャラピラー、ホーネット・ラーヴァ、ベイビードラゴンetc...うん、種族が多すぎる。どれにしようか・・・・・うん?ランダム?何だこれ?


「なあ、種族ランダムってどうなるんだ?」


『種族がランダムに決定されます。また、かなり低確率ですがここに表示されていない種族にもなることが出来ます』


 なるほど、運が良ければ好スタートが切れるけど、どんなのになるか分からないし、自分のプレイスタイルに合わないこともあるからよく考えて選択しましょうってか。ふむふむ、悩むくらいなら運任せってのはありだな。ランダムを選択っと。


『スタータスを調整してください。人外アバターの場合その生態が環境に適応しているため、大きく変動させるのはお勧めできません。』


 お、おう、そこんとこ妙にリアルだな。確かに生き残るために速さが必要な種族から速さを取ったらあっと言う間にボコられて死にそう。


アバター名:極夜

性別:ランダムのため未定(※両性若しくは無性ではない場合本人の性別を参照します)

種族:ランダム

Lv:1

HP:D

MP:D 

STR:D 

VIT:D 

INT:D 

MND:D 

DEX:D 

AGI:D 

LUK:D

※ランダムのため全ステータスをアルファベットで表示しています。

 F:0.1倍 E:0.5倍 D:1.0倍 C:1.5倍 B:2倍 A:2.5倍 S:3.0倍

 -:-0.15 +:+0.15


 ふむ、大きく変動させるのはお勧めしない、か。だが残念ながら、俺は既にステータスをどうするかは決めてあるんだよ!おりゃ!!


アバター名:極夜

性別:ランダムのため未定(※両性若しくは無性ではない場合本人の性別を参照します)

種族:ランダム

Lv:1

HP:D

MP:D 

STR:C 

VIT:F 

INT:F 

MND:F 

DEX:F 

AGI:S 

LUK:F


 大切なのは速さと力だ!当たらなければ如何ということはない!!


『警告、このままでは最悪の場合ものの数分で死亡する可能性があります。直ちに修正を加えることをお勧めします』


「あー、はいはい、問題ない問題ない。その時はその時で対処するから」


『・・・ジョブをお選びください』


 何故かAIに呆れられた気がする。此奴そんなたいそうなAI詰んでるのか?まあ、別に気にすることでもないか。

 それにしてもジョブも多いな。剣士、魔術師、狩人、ニート、商人・・・・・って、今変なの混じってなかったか!?


ニート:働かなければ働かないほど経験値が溜まる。ただし、紐になる若しくは自給自足しなければ餓死する。


 どんなネタ職業だ!?これを選ぶ奴の気が知れないな。さてと、職業の方は何にするかは決まっていたから、とっとと選んでしまおう。あんなネタ職業がある以上ランダムにする気にはなれない。


『ジョブを侍に決定いたしました。スキルポイントを消費して、スキルをお選びください。また、人外アバターの獲得できるスキル数は種族スキルが多様なため、最大五つです』


スキルポイント:50


 で、以下が俺が無数にある内から選んだ五つのスキルだ。


・刀術Lv1:刀による攻撃や動きに補正がかかる。パッシブスキル。消費スキルポイント5


・HP自動回復[小]Lv1:20秒でHPが1%回復する。パッシブスキル。消費スキルポイント20


・忍び足Lv1:足音が小さくなる。パッシブスキル。消費スキルポイント5


・練気Lv1:気を練り、最大100秒間分蓄えられる。動きながらだと効率が落ちる。アクティブスキル。消費スキルポイント5


・気功Lv1:STR・VIT・MND・DEX・AGIが10%上昇する。効果時間は気の量に依存する。発動中HPを微小ながら回復させる。アクティブスキル。消費スキルポイント15


 気功の万能性がすごい。練気とセットじゃないと無意味だとしても強いな。それとHP自動回復だけど、序盤はクソ使えない効果だが、今のうちに鍛えておいて損はないだろう。


『人外アバターに容姿の設定はありませんのでこれでキャラクターメイクは完了です。それでは良い旅を』


 よし、これで漸くゲームを始められる。さてさて、どんなスリルが俺を待っているのか楽しみだぜ!

 意識が少しずつ失われていき、それがゲームの始まりを予感させる。しかし、俺はまだ極端なキャラメイクの代償が致命的だとは思ってもみなかった。












―side???―



 ぷ、ぷはははははははははは!お、面白すぎて、は、腹が痛い。うひひひひひひひ、あははははははは!!だ、駄目だ笑いが止まんない。ぷはははははははははははははは、ぶはははははははははははははははは!!!ふひぃ、ふひぃ、あんなクソみたいな防御力、クックックックック。ああ、思い出したらまた笑いが、ぷ、ぷは、ちょ、ちょっと待ってて、ぷははははははははははは!!!!




♪30分後ってやつさ♪




 ふぅ、無理言ってキャラメイクのところを代わってもらった甲斐があったよ♪まさか、注意事項をガン無視してステータスを弄るなんて前代未聞だね!あー、ゼウスさんの名前が出た時も面白かったなぁ。まあ、そんなことよりもどうだった皆ー?僕、うまい具合にAI感出せてたかな?流石にあのステータスを見せられた時には呆れちゃったけど、セーフだったよね?さてさて、面白くなってきたぞ!あっ、ポップコーン取ってこよ♪くひひひ♪本当に面白くなってきたー♪











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