生きる場所(最終話)
セリスの協力で賭け事も阻止したし、パーティは今度こそ無事に終わった。
賭けの紙を切り裂いたのがセリスだった事もあって、まあいいやと賭け事を諦めた叔父には色々な所からツッコミが飛んでいたが。
若い恋人にデレデレしやがってと言われた叔父が当たり前だろうと即答したのでセリスは笑顔になったが、叔父は周りの人達に頭を一発叩かれていた。
「楽しかったな」
一人暮らしの家に帰ってきて、シンとした部屋で一人そう呟く。
騒がしかったお店から帰ってきたせいか、何となく孤独感に襲われた。
寝る準備を進めてベッドに腰掛ける。
嫌な事がある訳では無いのに深くため息が零れた。
「……どうしよう」
昼間友人達にはああ言ったが、いざ告白の返事をと思うと尻込みしてしまう。
お腹の奥がぎゅっと縮こまるような、重い石が入っている様な感覚。
もう一度溜息を吐いてみるが、その感覚が軽くなる事は無かった。
貰った好意に返事を返すだけ、相手の気持ちも分かっていて結果も決まっているであろう事なのにこんなに緊張するものなのか。
好意の返事だけではなく、残り二人にも断りの返事をしなければならない。
結局世界が違っても人間関係で悩む事があるのは変わらないようだ。
「声、かけられなかったしなあ」
今日はパーティだからという事でみんな来てはくれたが、普段の忙しさは変わっていないので気軽に会いに行ける環境ではない。
そのまま後ろに倒れてベッドに横になり上を見上げる。
この家の寝室は天井部分に大きな天窓があり、そこから満天の星空が見えた。
家の造りやデザインはかなり気に入っているのだが、店へ通じる移動魔法陣まで距離があるのとモモの大きさを考えた時に狭いのでここは短期契約にしている。
「……今日はもう寝ようっと」
とりあえず深夜の今どれだけ悩んでも出来る事は無い。
明日の朝また考える事にして、明かりを消して布団に潜り込む。
疲れていたのか眠気はすぐに襲って来た。
夢も見ないくらい深く眠っていた意識が浮上したのは顔に掛かる風を感じたからだった。
ぼんやりと開いた目に天窓から覗く月が見える。
綺麗な満月の横に三日月が二つ、いつも通り浮かぶ三つの月が不意にさえぎられる。
体の上に掛かる重みとベッドがぎしりと軋む音に一気に意識が覚醒した。
「……何してるのロイン?」
「君を押し倒してる」
私の上に覆いかぶさる彼にそう聞けば、どこかで聞いた事のある返事が返って来た。
以前も聞いたセリフだが、前よりもずっとその瞳は愉快そうに細められている。
軽く頭の中が混乱しているが状況がおかしい事はすぐに把握できた。
「鍵、全部かけてた筈だけど?」
「魔法で隙間から霧を入れて開けた」
「いや普通に犯罪なんですけど」
「普段ならばしないさ。今日は約束を果たしてもらいに来ただけだ」
心外だと言いたげな顔でロインがわざとらしく笑う。
「約束?」
「まあ一か月も前の事だし俺も忙しくて半分忘れていたんだが、今日君の顔を見て思い出したんだ」
布団を挟んで私の上に覆いかぶさったまま、ロインが私の首筋を撫でる。
「助かったら首でもどこでも吸って良いよ、と言ったのは君だろう。俺はそれに夜に会いに行くから覚悟しておけと言ったし、君も了承したはずだ」
「あ」
そういえば空中でロインに庇われていた時にそんな事を言った気がする。
正直その場の勢いで言ったのが半分以上を占めているのだが、命がけで庇ってくれていた相手にやっぱり無しでというのも酷い話だ。
口ごもった私が一瞬固まった隙に彼の手がグイっと私の顔を背けさせ首に息が掛かる。
「ちょっ、ロイン!」
「少しジッとしていろ。すまないがこの後すぐにシュテルと一緒に魔物の討伐に行かなければならないんだ。あまり時間が無い」
「ええ……」
自分でも往生際が悪いとは思うが流石に羞恥心がすごい。
位置的に彼の整った顔が見えないのは救いだが、首をかすめる感触に一気に熱が上がった。
今までは腕に感じていた牙が埋まる感覚をいつもよりずっと近い位置で感じる。
指先からつま先までゾワリとした感覚が走るのを唇を噛み締める事で耐えて、ロインの牙が抜かれるのを待った。
少しの間が開いて牙が引き抜かれる感触と共にロインの顔が離れそうになり、慌てて彼の顔を抱き込むように引き留める。
「……? おい」
ロインから訝しげな声が上がるが、私も混乱する脳内を冷静にするべく必死だ。
……気持ちを伝えたいと思っていた人が目の前にいる、そんな不意打ちの様に来たこの絶好のチャンスに。
「あのさ」
「ああ」
「その、ええと……」
伝えるべき言葉は今日帰ってからずっと考えていた筈なのに、まるで喉に栓でもされたみたいに外に出てこない。
それでも今を逃せばもう絶対に言えないような気がして、見えない栓を弾き飛ばすように大きく息を吐き出した。
「アヤネ?」
「……この一か月、一人になって色々考えるようになったんだ」
今までも店が休みで叔父さんが旅に出ている時は一人で過ごしていたのだが、同居する人もいない一人暮らしでの生活はこの世界に来てから初めてだった。
そのせいだろうか。
一人で食べる夕飯の時、正面に向かって話しかけようとして誰もいない事に気が付いて寂しくなって。
夜道を歩いている時に空を見上げればロインに抱えられて飛んだ時の事を思い出し。
眠るためにベッドに入った時、天窓から月を見上げるたびに告白された時の彼の声が頭の中で繰り返された。
しっかりとした自覚は今日ジェーン達と話していた時だけれど、ここ一月の間、胸の中を占めていたのはこの人だった。
誰かと一緒に過ごしたいと思った時に真っ先にロインの顔が浮かぶ時点で、私の思いは決まっていたのだろう。
「私、この世界でずっと一緒に生きるならあなたが良い」
耳元のロインがひゅっと息を飲んだ音が聞こえた。
一言発してしまえば、喉の栓が取れたように言葉が続く。
「私も……あなたが好き」
ついに言った、と再度息を大きく吐き出す。
重圧から解放されたような気がして体から力が抜けた私とは対照的に固まったままのロインに若干不安を感じ始めた頃、彼が体を動かして今度は私の顔が彼の肩口に埋まるような形で抱きしめられる。
ロインに告白された日と同じ様に、彼の肩越しに三つの月が見えた。
あの時は雲に隠れてしまった月が今日は綺麗に見える。
ベッドのそばに置かれた薔薇の光はあの日と同じだ。
「……ずいぶん、待たされた」
「あー、うん。ごめん」
「だが、結果がこれなら十分すぎるほどだ」
少し体を離したロインの手がスッと私の頬を撫でる。
あの日悲しみに揺れていた赤い瞳は、今日は優しく細められて私を見下ろしている。
「あの時と色々と状況は変わったが、また君と過ごす日常が欲しい」
「うん。私もまたロインと一緒に過ごせるのを楽しみにしてる」
ただただ嬉しそうに笑ったロインが私の額に唇を落とし、頬がカッと熱を持つ。
それを見て可笑しそうに笑ったロインが私から体を離した。
「今日に限って用事が入っているのが残念でならないな」
「……明日は? 時間ある?」
「ああ。明日の夜はなにも予定は入っていない」
「じゃあ、久しぶりに一緒にご飯が食べたい」
私の言葉に少し目を見開いたロインが、なら君の手作りが良いと笑う。
頑張って作るねと返して、今度は私から彼の背に腕を回した。
______
ロインと付き合う様になってしばらく経ってから店は営業を再開した。
前より少し大きくなった店には魔物だけでなく人間のお客さんも来るようになった。
逆に今まで来ていた魔物のお客さん達も人間用の入り口を使用したりしているらしい。
……あの後告白へ断りの返事を返したルストとヴァイスも、もうほとんどこちらの店には来なくなった。
この店を新たに利用するようになったシュテルさんいわく、二人とも人間用の入り口の方で新しく出来た友人達と楽しそうにしているらしい。
開いてしまった距離を寂しく思わない訳では無い、けれど仕方の無い事だともわかっている。
あの状況で誰か一人を選ぶという事は、残り二人と離れるという事だ。
他の人を選んだけどこれまで通り仲良くしてほしいだなんて、誰も幸せになれないような事を言うつもりはない。
「アヤネ、これ味見してみてくれない?」
「うん」
新しく個室やバルコニーの席も出来たりしたお店はお客さんも増え、自警団を退団したセリスが手伝ってくれていた。
叔父さんがいない時にはアイテム販売を担当してくれるし、私の手伝いに入ってくれたりもするので大助かりだ。
任務でセリスと組むことが多かったミリティは、今はジェーンとサーラと一緒にダンジョンへ潜っている。
今度の休みは久しぶりに女子会をしようと話しているので、すごく楽しみだ。
作業を中断して顔を上げれば、少し賑やかになった店の中で同じテーブルを囲む魔物と人間のお客さん達。
私がこの世界に来た時にあったどうしようもない距離なんて元々無かったかのようにみんな楽しそうに話している。
今一番話題になっているのは数日後に控えたシュテルさんと姫様の結婚式だ。
町の方に行けばまだ賛否両論あるかもしれない魔物と人間の結婚だが、店のお客さん達はみんな肯定的で楽しみだと盛り上がっている。
以前ジェーン達と話した通り、こうして仲良くなった人間と魔物の子供たちが育った頃にはきっと、共生は完全に成功したといえる状況になっているはずだ。
バタバタと夜まで働き、家の方に戻るセリスと叔父さんと別れる。
二人とは別の入り口から出て鍵を閉めて振り返れば、月明かりの下で笑うロインが待っていてくれた。
「おまたせ」
「ああ、帰ろうか」
私は今、ロインの住む魔王城で生活している。
あの借りていた部屋を引き払った時、当然の様に自分と一緒に住むのだろうと言ったロインに驚きはしたが結局こうなった。
城は大きいのでモモも中に入れるし、魔王軍にいた同じドラゴンの友達ができて楽しそうにしているようだ。
城から店へは今日の様にアイテムを使って移動魔法陣を使う事もあるし、うまく飛べるようになったモモの背に乗ってくることもある。
どちらにせよ、帰りはダンジョンに潜っていたロインと一緒だ。
魔法陣を潜った先の城へ続く小道を彼と手を繋ぎながら歩く。
「アヤネ、もうそろそろあの薔薇が咲く時期だ。見に行くか?」
「え、そうなんだ。行きたい!」
「明日だ、夜に出られそうか?」
「うん、大丈夫」
以前友人として行った場所に恋人になった今行くというのは少し気恥しい気もする。
けれどまたあの光景をロインと見る事が出来るのはすごく嬉しい。
ご機嫌になった私を見て笑ったロインと一緒に城の扉を潜る。
「キュルー!」
「ただいま、モモ」
広間で二匹のドラゴンと遊んでいたらしいモモが寄って来たのを撫でていると、他の二匹も寄って来たのでそちらも撫でまわす。
二匹とも大きいのだが、仕草がモモと似ていて人懐っこくて可愛らしい。
「相変わらず魔物に好かれるな君は」
「あはは」
「いつの間にか城の連中とも仲良くなっているし」
いきなりロインの部屋で同棲の様なものを開始した私にも城の人達はみんな優しかった。
一番仲良くしているのは、あのダンジョンからの襲撃の時にロインの傷を癒したお姉さんだろうか。
私は今、魔法の専門家だという彼女に何とか魔法が使えないか色々と教えてもらっている真っ最中だ。
あの時何もできなかった自分が情けなくてたまらず相談してみたところ、二つ返事で了承してくれた彼女には頭が上がらない。
ロインの怪我は光属性の魔法では治せないが、あの時彼女が使った水属性の回復魔法ならば治せる。
私の持つ属性は水属性、魔法が使える様になればロインの怪我も治せるようになるだろう。
何かあった時に前の様に何も出来ずに庇われるままなのはもう嫌だ。
そう言った私をからかいながらも色々な手段を試してくれる彼女は、私にとって師匠でもあり新たに出来た友人でもある。
モモと別れてロインの部屋、今は私の部屋でもある場所に向かう。
恋人同士という事でベッドなどは共有しているが、棺桶でなくてよかったと胸をなでおろしたのはロインには秘密だ。
「ロイン、夜食用に焼きおにぎり作って来たんだ。このままだと冷たいからお茶漬けにでもする?」
「ああ、貰おう」
初めて彼の部屋に来た時の様にテーブルを囲むのも今は一つの日常になっている。
「君と出会ってから、俺の食生活はかなり充実したな」
「今までも城の人達が作ってくれたご飯はあったんでしょう?」
「食事もだが君から血液も提供してもらえるからな。生きる上での食事も吸血鬼としての食事も君のおかげで満足できる」
「ああ、そう……」
何とも言えない気分になって返事が適当になるが仕方ないだろう。
恋人になってから遠慮というものが無くなったロインに毎回首から血を吸われるのはいつになっても慣れない。
それにしても男を落とすにはまず胃袋からなんていうが、どうやらロイン相手には二倍の効果があったようだ。
まあ作ったご飯を美味しいと食べてくれるのは素直に嬉しいけれど。
二人で食卓を囲んだ後、寝る準備を済ませてベッドへ潜り込む。
隣でロインが寝ているという状況にはようやく少し慣れてきた所だ。
明日薔薇を見に行くのを楽しみに思っていると、隣で寝ころんでいたロインが寝返りを打ち私にのしかかる様に移動した。
「……何?」
「いや、君に頼みがあってな。俺が前に言った事を覚えているか?」
「どの話?」
そう聞き返すと、ロインの唇が吊り上がった。
彼がたまに見せる、これこそ吸血鬼だと言わんばかりの艶やかな笑み。
以前は色気に押されてドキリとした笑い方だが、最近はなんだか嫌な予感がする感覚が勝つので顔が引きつった。
「以前君が吸血鬼について聞いてきた時だ」
「それ、確かかなり前じゃない? ロインと出会ってすぐの頃でしょう?」
「そうだ。君はあの時俺に聞いただろう? 吸血鬼に噛まれたら同じように吸血鬼になるのかと」
「ああ、そういえばそんな事を聞いた、よう……な」
嫌な予感が当たりそうだと気が付いて更に顔が引きつる。
あの時彼は何と言ったっけ?
「魔力が強い吸血鬼が吸血鬼にしてやろうと強く思って血を吸えば可能だ。そして飲まれる側の魔力の扱いも下手でなければならない」
「あの、ロイン?」
「俺は魔力は強い方だ。ところで君は自分で魔力の扱いが上手いと思うか?」
「それは嫌味? 上手かったら必死に魔法が使えるように努力したりはしてないけど」
「ああ、そうだな」
いよいよ予想が当たりそうで、のしかかるロインの体を押すが力の差は歴然だ。
私が押した程度では彼の体は全く動かない。
「君の努力が実って来たのか、もしかしたら魔法が使えるようになるかもとあいつが言っていたからな。今の内に動こうと思ったんだ」
艶やかな笑みをふいに優しいものに変えて私の頬を撫でるロイン。
「吸血鬼と人間では吸血鬼の方が少し寿命が長い。もう俺は一人になるのはごめんだ。だから……」
触れるギリギリまで顔を近づけてきたロインが囁くように、けれどしっかりとした口調で私に告げる。
「俺と同じになってくれ、アヤネ」
瞬きを繰り返す私を見て笑うロイン。
寿命の事は知っていたが、まさかこうくるとは思っていなかった。
「私、血を吸いながら生きる自信が無いんだけど」
「必要なら俺が提供するぞ。ただ俺と違って君は戦う訳では無いから魔力回復用の吸血は必要ない。日々の栄養はそれこそ普通の食事で賄えるし、人間が吸血鬼になった場合は一生血を飲まずに過ごす場合もあるくらいだ」
「そう、なの?」
「俺とずっと一緒に生きてくれるんだろう?」
穏やかな口調とは裏腹に、少し悲しそうな瞳と肩を掴む手の力強さ。
これは絶対に引いてくれない時のロインだと気が付いてしまった。
一緒に生きたいと言ったのは本心で、寿命が少し伸びるというのもあまり実感が無いせいかそこまでの抵抗感はない。
けれど自分の存在が別の物に変わるという恐怖感はある。
でも……この人を一人にして先に死ぬという選択肢がどうしても浮かんで来ない。
「……吸血鬼になったら私にも翼が生えたりする?」
「俺の翼は生まれた時からあるから、おそらく無いな」
「ロインみたいに血で剣を作り出したりとかは?」
「出来なくは無いだろうが君に使えるのか?」
「無理だね、というか使い道が無い」
気持ちを決めるためにも重苦しい物を吐き出したくて軽口のようなものをたたく。
律儀に付き合ってくれているロインだが、相変わらず引く様子はない。
この人の恋人になった時点で覚悟は決めておかなければならなかったのかもしれない。
「……私の寿命を延ばすんだから、戦いで先に死んだりするのは無しだからね」
「ああ、約束しよう」
どこかホッとしたような表情で、いつもの様に私の首筋に口を近づけるロイン。
牙が埋まる時の一瞬の痛みも、血液が抜けていく感覚もいつも通り……違うのはロインの意図だけだ。
短い吸血の時間が終わり、彼が私の上から降りる。
腕を上げて手の平を見つめてみるが、何が変わったのかさえもわからない。
「吸血鬼になったの?」
「ああ」
短く返事を返してきたロインに引き寄せられて彼の胸の中に顔が埋まる。
彼の少し低い体温は相変わらずだ。
「ちゃんと、長くした寿命の分も一生大切にする」
「……うん」
「だからその伸びた寿命の分も、俺といつもの日常を過ごしてくれ」
ゆっくりと頭を撫でられる感覚に、息を吐いてから彼の胸に擦り寄る様にぴったりとくっつく。
突然生まれた世界から放り出され、この世界に来た。
今までと常識も文化も違う世界で生きる事を余儀なくされ、それでも過ごしていく内に大切なものが増えて結局はこちらの世界を選んだ。
前の世界でも経験した事が無いくらいに恋に悩まされた日々。
そんな中でこの人と生きていこうと決めたんだ。
穏やかな日常の時間をずっと一緒に過ごしたいと思ったこの人と。
「明日、薔薇見に行くの楽しみにしてるからね」
「ああ。もう一輪とってやろうか?」
「うん、欲しい。この部屋に飾りたい」
そう約束を交わしながら、これがこの先もずっと続けばいいな、なんて思った。
明日からもいつも通り、お店で働き、ロインとご飯を食べてダンジョンへ行く彼を見送り、一日の終わりに合流してお城へと帰る。
大好きな人と一緒に過ごす日常は前とは少し違うが、大切であるところは変わらない。
新しい日常をずっと彼と二人で過ごしていく。
生まれた場所とは違うこの世界で、ずっと……
【あとがき】
※本編の盛大なネタバレを含みます。
ここまで読んでいただき大変ありがとうございました。
これにてこの連載は完結となります。
番外編として、残りの二人を選んだ場合の後日談を追加させていただきます。
〇番外編1がルストとの後日談
〇番外編2がヴァイスとの後日談になります。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!




