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きっかけの二歩目(ヴァイス編)

 本日はお店はお休み。

 ジェーンが結婚準備に入ったのもあり、女三人で集まる日も減ってしまった。

 なので今日は久しぶりに一日中絵を描こうと思い立ち、誰もいない食堂へとやって来た。

 イーゼルをバルコニーに設置し、下書きを終えてあるキャンバスを立てかける。

 天気は快晴、軽く吹く風が気持ちいい。

 遥か向こうまで広がる巨大な渓谷、地平線と遮る物の無い空。

 そしてその景色を描いたキャンバス。

 下書きは終えてあるが、やっぱり実際の景色を見ながら色が塗りたい。

 朝と夜の絵はこれとは別に描き終えているので今回は夕方の絵にチャレンジしたいと思い、それを想定した絵の具も持って来た。

 ご飯用にお弁当も作って来たし、おやつに摘まめる用に昨日の内にスコーンも焼いておいた。

 叔父さんも今日は昼から出かけるから夕飯もいらないらしいので久しぶりに集中して色塗りが出来そうだ。

 ウキウキと弾むような気持ちで朝日に照らされたバルコニーでキャンバスと向き合う。

 色を塗る瞬間が一番好きだ、少し変えただけでも全然違うものが出来るし自分が思った通りの色が出るとすごく嬉しくなる。

 そのせいで集中しすぎてあっという間に一日が過ぎてしまうのだけど。

 前に叔父さんが旅行中三日間ぶっ通しで描き続けて倒れた事があったなあ、一応休憩は取っていたつもりだったが頭を使いすぎたらしい。

 叔父が驚きで飛び上がる姿を見たのは後にも先にもあの時だけだった。

 さんざん説教された後、心配した叔父が大好きな旅行をしばらく中断したのでかなり反省した。

 まあ絵を描いている最中に変に集中しすぎて周りが見えなくなるのは変わって無いんだけど。

 一応アラームをかけて、イーゼルの前の椅子に腰かける。

 絵を描く時だけ掛ける眼鏡を掛ければ気持ちが一気に絵の方に向いた。


 色を作り、塗り重ね、また色を作りの繰り返し。

 ひたすら集中して塗り進め、気が付けば夕方。

 私が塗りたかった空の色だ。

 渓谷の向こうに大きなオレンジ色の太陽が沈んでいくのを追いかけながら黙々と色を重ねていく。

 どんどん細くなっていく太陽と、反対側からじわじわと広がる闇のコントラストが幻想的な光景を生み出していく。

 元の世界では見る事の出来ない荘厳な光景、いつかこの昼と夜の境目、そして夜と朝の境目の空も描いてみたい。

 そんな事を思いながらキリの良い所まで塗り進めて、もう今日は終わりにしようとググっと腕を空へと伸ばす。

 椅子に座って少しだけ上半身を後ろへと傾けてキャンバスを見る。

 いい感じに塗れたので後は部屋で少しだけ塗りを追加すれば完成出来そうだ。


「うん、いい出来」


 ポツリと呟いた言葉が広い空に吸い込まれるように消えていく。

 流石にもう片付けないと明日の仕事に差し支えてしまう、椅子から立ち上がり食堂の方を振り返り……驚きで思いっきり肩が跳ねた。


「こんにちは、いえ、もうこんばんはでしょうか?」


 微かに残る夕日が差し込む薄暗い食堂、バルコニーに一番近い椅子に座る彼が申し訳なさそうな顔で笑っていた。

 金色の髪がわずかな夕日を反射してキラキラと輝いている。


「ヴァイスさん?! え、いつから……」

「夕日が沈み始めた頃からですね。声をおかけしようかと思ったのですが、かなり集中しておられた様でしたので」

「す、すみません、気が付きもせずに」


 集中しすぎて声をかけられたのに気が付かなかったのかと焦ったが、どうやら違うらしくホッとする。

 薄暗くなってきた食堂の電気のスイッチを押せば、明るくなる室内でいつもの制服に身を包んだ彼が穏やかに笑う。


「いえ、私こそ声を掛けるべきなのは分かっていたのですが……これでは不審者ですね」

「流石にヴァイスさんを不審者扱いは出来ませんよ。何か御用でしたか?」

「用事はもう済んだと言いますか……実は自警団の方でお願いしていた書類がありまして。昼過ぎに偶然町で会ったタケル殿にお聞きした所お店の方に置きっぱなしで忘れていたと」

「お、叔父がすみません」

「いえ、期日は明日ですので大丈夫です。そこでタケル殿からお店の鍵を預かりまして。アヤネさんがいるので勝手に持って行ってくれ、鍵はアヤネさんに渡せばいいからと言われたのです」


 そう言った彼の手には何らかの書類と叔父さんが使っている店の鍵が握られている。

 叔父さん何やってるの、と脳内で突っ込みを入れつつもう一度謝っておくことにした。


「重ね重ね申し訳ないです」

「いえ、おかげで良い物が見られましたから」

「良い物?」


 笑顔の彼が視線を向けた先にはさっきまで私が描いていた絵がある。


「絵をお描きになるんですね」

「ああ、はい。小さい頃から好きでしたので。趣味程度ですが」


 学生時代にコンクールに応募したりはしていたので人に見られるのは慣れているが、この状況だと少し恥ずかしい気もする。

 なんとなく眼鏡をはずして、眼鏡ケースへと入れる。


「そう言えば眼鏡をかけていらっしゃるのも初めて見ました」

「そこまで悪い訳じゃないんですけどね、絵を描く時だけです」


 ふふ、と彼がいつものように上品に笑う。


「眼鏡の貴方も、絵を描く所も。どちらも初めて見ましたが、いつも笑顔で接客していらっしゃるので真剣な顔の貴方も初めて見ました」

「え?」


 どうやらかなり長い間見られていたらしい。

 気が付かない私も私だが、出来れば声を掛けてほしかった。

 少し湧き上がってくる恥ずかしさを抑えて冗談交じりで彼に言う。


「もう、本当に声を掛けて下さればよかったのに」

「すみません、なんとなくですが声を掛けてしまうのが惜しい気がして」


 ふふふ、と笑う彼の真意が読めず首をかしげるが、笑顔で黙殺されてしまった。

 この後深夜から自警団の人達と飲み会だという彼に紅茶とスコーンを出し、同じテーブルに着く。


「すみません、許可なく押し掛けた形になってしまったのにお茶まで用意していただいて。時間が中途半端に余ってしまっていたのでありがたいです」

「こちらこそ気が付くのが遅くなってしまって。お茶請けが私の手作りで申し訳ないんですが」

「いえ、普段お店では貴方の手作りの菓子は出ませんから。とても得した気分です」


 にこにこしながらスコーンを口に運ぶヴァイスさんを見て嬉しさを感じながら、そういえば彼に会ったら聞こうと思っていた事があったのを思い出した。


「あのヴァイスさん。ジェーンの、あ、えっとダークエルフの長の息子さんの結婚式って行かれます?」

「ええ、行く予定ですが」

「私も花嫁の方と友人で叔父と一緒に招待されているんです。ここに来てるダークエルフの子なんですけど」

「ああ、一度夕方に来られていた方でしょうか?」

「はい、最近は結婚準備でなかなか来られなくなってしまってるんですけど」


 私の話を聞きながらヴァイスさんがいつもより嬉しそうに笑った。


「アヤネさんは本当に種族の差等気にせずに仲良くして下さいますね」

「むしろ今は人間の友達がいないですね」


 笑いながらそう言えばさらに彼の笑みが深まる。

 ハーフというのも色々大変な事があるんだろう。


「それでですね、私ダークエルフの方の結婚式なんて初めて参加するんですけど何か独特のルールとかあったりします? 叔父さんはこういうの一切役に立たないし、もう一人仲の良い子もその結婚準備で手伝う事があるからなかなか来られなくて。叔父さんから多分ヴァイスさんも参加するって聞いたのでヴァイスさんに聞けたらな、って思ってたんです」

「そうなのですね、とはいえ式自体は人間の物と変わらないと思いますよ。ああ、でも森のエルフの式ですので参加者は暗黙の了解で体のどこかに花を一輪着けて行っています」

「そうなんですか? 聞いておいてよかったです。叔父さんにも伝えておかないと……あの、それとですね、こんな事男性のヴァイスさんに聞くのは申し訳ないんですけど女性用のドレスとか売っているお店って知ってます?」

「ああ、構いませんよ。結婚式用のドレスですよね?」

「はい、普段の服は初めてヴァイスさんに会った時に教えていただいたお店で買ってるんですけど、そういう服は売っていなくて」

「あの辺りはカジュアルな服が多いですから、結婚式用となると……」


 教えてくれようとしていたヴァイスさんの言葉が止まり、メモを取ろうと思っていた私の手も止まってしまった。


「……あの」

「ああ、すみません。その、結構わかりにくい所にありますのでもしアヤネさんがよろしければ今度一緒に行きませんか? 男女両方の礼装を売っているお店なのですが私も新調しようと思っておりましたので」


 思いがけない提案にポカンとしてしまう。

 ありがたい提案だが、このイケメンと二人でドレスを見に行くというのはハードルが結構高い気がする。


「ええと、ありがたいんですけどヴァイスさんは良いんですか?」

「もちろんです、以前言ったでしょう? 仲良くしてほしいと」


 ふわりと笑う王子様のような人にそう言われて断る言葉は浮かばなかった。


「……じゃあ、よろしくお願いします」

「はい、都合の良い日はありますか?」


 お店の休みと彼の休みを照らし合わせれば、何日か後に出かけられそうな日を見つける。

 もし良ければそれ以外のお店にも行ってみませんか、と聞いてくれた彼にもう開き直る事にして行きたかった本屋や画材屋について話す。

 快く案内を買って出てくれた彼にありがたみを感じつつ、こんな素敵な男性と二人で出かけた事が無い事に気が付き妙な緊張感が浮かび上がった。

 なるべくおしゃれをして行かないと、そんな決意をしつつ彼と会話を続ける。


「お店案内という単語を聞くと貴方と初めて出会った時を思い出します」

「ああ、あの時はまた叔父さんの料理の被害者が、と思って声を掛けたんですよ」

「あの料理を食べた時は何事かと思いました。敵意や嫌悪感が一切感じられない人の料理を食べた瞬間に猛毒状態で気絶しましたから」

「完全に善意で提供してくれるから何も疑わずに食べてしまうんですよね」


 叔父に引き取られて初めて家に行った日、叔父が出してくれた手作りの料理を思い出す。

 両親を亡くして沈む私に、好物だろうと出してくれた私の好きな料理の山。


「基本は優しい人なんですよね、出来れば料理だって食べてあげたいんですけど。ただ叔父に引き取られた日に一口食べて入院する羽目になった記憶が……」

「確かに善意しかない状態で提供して下さるので、本当は食べて差し上げたい気持ちはあるんですけどね。食べると命の危機に陥りますので必死にお断りさせていただいてますが」

「まあ、叔父も自分の料理の腕に関しては納得はしていなくても理解はしているので、叔父なりのコミュニケーションで言っている部分が大きいですから。そうでなきゃからかうみたいに毒扱いは出来ませんし」

「確かに。タケル殿は料理を毒扱いされて、そこから拒絶されるまでの流れを楽しんでおられる所がありますね……あの」

「はい?」


 何かを躊躇するように少し言いよどんだヴァイスさんが、少し言い辛そうに口を開いた。


「その、お聞きして良いかわからないのですが……タケル殿に引き取られた、とは」

「ああ、私両親と死別してるので。十歳位の時ですね」

「……その、申し訳ありません」


 すごく申し訳なさそうな顔で謝られてこちらが逆に慌ててしまう。

 亡くしてすぐは幼かった事もあって悲しかったが、今はもう十年以上前の事だ。


「気にしないでください、自分からサラッと口に出来る位には過去の事になってるんです」


 それでも申し訳なさそうな顔をする彼に向けて続ける。


「それに、さっき言った通り叔父が引き取ってくれましたから。あの性格なので寂しいとか言ってる暇は無かったですね。迷惑そうな顔を全く見せずに俺が引き取ると名乗り出てくれたんです。まあ、引き取られたその日に食中毒起こして入院する事になるとは思っても見ませんでしたが」


 そう言った私の言葉に彼が少し笑ってくれたのでホッとする。

 この件に関して仕方のない事だとはいえ、あまり気を使われるのは避けたい。


「実は引き取られる時に親戚の方々から口々に大丈夫かと聞かれまして。普段大人しい方達まですごい勢いで聞いてきますし、叔父も何度も食事は外注で良いんだからな、なんて言われていたんです。その理由がわかったのは入院した後でしたけど」

「それは、また……」

「翌日病院に来たまとめ役のおばさんが叔父に拳骨を落としていたのを今でも覚えていますよ。だから作るなと言っただろうが! って」

「ふっ!」


 噴き出したように笑ったヴァイスさんを見て、私も当時を思い出して笑ってしまった。

 叔父に引き取られてからの日々は本当にジェットコースターに乗っている気分だった。

 少なくとも親を亡くした事に対して深く沈みこまない位には。

 だからこそ救われて、今も感謝している。

 優しい笑みを浮かべたヴァイスさんが微笑む。


「アヤネさんはタケル殿の事がお好きなのですね」

「そうですねえ、料理は毒物だしフラッと旅行に行って音信不通になる事もしばしばありますけど。ずっと感謝してますし、大好きな家族です」


 私の言葉を聞きながら微笑ましげにこちらを見るヴァイスさんが、少し悩むような仕種を見せた後口を開いた。


「私がハーフだという事はお話しましたよね。」

「はい」

「……私の母はリャナンシーなのです。」

「リャナンシー……確か魅了する妖精でしたよね」

「はい。男性に愛を求め、その愛を受け入れた男性には詩の才能と美しい歌声を与えますが、その代償に毎日少しずつ命を吸い取るのです」


 静かに目を閉じたヴァイスさんの声が食堂に響く。

 深い紫色の瞳は閉じられて、感情が読めなくなる。


「私にも半分とはいえその血は流れております。あの男が言ったように、顔で取り入る、見た目で人間を誘惑する……それもきっと嘘ではありません。私の顔は人を魅了する事に特化した母譲りですから。意識した事は無いのですが女性に魅了系の魔法を掛けているのと同じ状況になってしまう事も多いのです」


 なるほど、確かに魅了系の妖精の血を受け継いでいるならこの王子様フェイスも納得だ。

 好感は持たれやすいだろうし、女性にもかなりモテるだろう。

 でもふと思う、彼が彼でなければ私はここまで仲良くなっていただろうかと。

 確かに外見は完全に童話の中に出てくる王子様で、素敵だななんて思っていた。

 でも今私が彼と話していて楽しいと思うのは、顔というよりは彼の仕草や立ち振る舞いだと思う。

 穏やかで、人を傷つけるような酷い嫌味も無く、けれど固い訳じゃなくて冗談に乗ってくれることもある。

 確かに顔が整っている事は初対面では大きく評価されるだろうし、私だって聖人君子でもあるまいし、普通に顔が整っている人の方が好きだ。

 でも彼と親交を続けていきたいと思うのは、結局彼の性格を私が好ましいと感じているからだろう。


「私もヴァイスさん素敵な人だと思ってますよ。あの男の人が来た時は勢いで言っていたのもありますけど、その……ちゃんと本心ですし。確かにヴァイスさんの顔はすごく素敵だと思いますけど、それよりもお話していて楽しいですしこれからも仲良くしたいと思ってます。」


 勢いで彼をべた褒めした時の事を思い出して若干恥ずかしくなるが、あれも間違いなく私の本心だ。

 閉じられていたヴァイスさんの目がスッと開き、口元がゆるゆると弧を描く。

 紫色の瞳がとろりと細められたのを正面でしっかり見てしまい、う、と声が出そうになるのを耐える。

 この笑顔の破壊力は本当にすごい、確かに魅了系の血を引いているんだろうと私に実感させる笑顔。


「……母が以前言っておりました。自分が最終的に父を選んだ理由は自分の特性が全く効かず、愛を受け入れてくれたのに全く寿命が減っていかなかったからだと」

「そんな事があるんですか?」

「おそらくですが父が母がリャナンシーであるという事を全く気にしていないからではないかと。現に息子の私から見てもしっかりと愛し合っている両親なのですが、父はぴんぴんしておりますし、その、歌や詩の才能は母が嘆くほどさっぱりなのです」

「……それは、喜ぶべきなのか悲しむべきなのか、何とも言えなくなりますね」

「母も実は自分はリャナンシーではないのではないかと己の存在すら疑った事があるそうですよ。まあ母の一族は全て純粋なリャナンシーなのでそんな事は無いのですが」


 冗談交じりでそう言ったヴァイスさんに今度は私が小さく噴き出す。

 なんだか彼の両親を一度見てみたいな、なんて思った。


「貴方も私を素敵だと言って下さいますが、決して魅了の魔法に掛かっているわけではありません。貴方が以前褒めて下さったのは私の外見ではなく、私が今まで生きてきた中で身に着けた仕草や感情で……とても嬉しかったです。貴方は私がハーフである事を気にもせず、外見だけを意識している事もありません。だからこそ私はありのままの私で貴方に向き合うことが出来て、それを心地良く思っているのです。」


 少し驚いて、すぐに照れ臭さが襲って来る。

 何も考えずに思った事を言っただけだったのに、そんなに喜ばれているとは思わなかった。

 何より私が心地良いと思っていたのと同じように、彼も心地良いと思ってくれていたのが嬉しい。

 嬉しそうに笑う彼が時計を見て残念そうな表情へと変わる。


「そろそろ行かなくては。お茶もお菓子もごちそうさまでした」

「いえ、お口に合ったなら何よりです」

「今日はここに来られて良かったです。普段は見られない貴方も見る事が出来ましたし、居心地の良い時間も過ごせました。また明日来ます。お食事楽しみにしてますね」

「はい、お待ちしてます。その、一緒に出掛ける日も楽しみにしていますね。よろしくお願いします」


 パッと笑った彼が今まで見て来たのとは少し違う、無邪気さが感じられる笑みを浮かべる。


「はい、私も楽しみにしております」


 翻るマントを見送ってから入り口の戸締りを済ませ、描いていた絵を持って自宅の方へと足を進める。

 色々あったけど良い一日だったように思う。

 一緒に出掛ける日を思うと緊張するが、逆にすごく楽しみでもあってなんだか複雑な気分だ。

 それにしても服を買いに行くのにその買いに行く為の服を吟味する必要が出てきてしまった。

 きっとヴァイスさんは私服のセンスも良いんだろうな、なんて思うと余計に良い服があったか不安になって来た。

 戻ったらクローゼットを漁ってみようと決めて部屋へと向かう。

 明日は仕事だ、久しぶりに思いっきり絵も描けたしかなりリフレッシュ出来た気がする。

 また明日からも頑張ろうと、腕の中の絵を抱えなおした。






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