【Session2:日本人が知らない中国の王朝】
まずは、中国に対する固定観念を解して行く所から始めましょう。
“遣唐使”と“遣隋使”。
学校で勉強しましたよね。
中国の王朝の“唐”に遣いを送ったのが“遣唐使”、中国の王朝の“隋”に遣いを送ったのが“遣隋使”です。
この“唐”と“隋”・・・実は、鮮卑族と言う原モンゴルを含む“トルコ系民族”の王朝になります。
「えーっ」ってなりました?
ちなみに、“元”はご存知モンゴル人、“清”は満洲族(女真族)、マニアックな所だと“遼”が契丹人の王朝になります。
このように中国の王朝を紐解いて行けば、非漢民族系の王朝がいくつも出てきます。
日本人は、中国が常に漢民族の国、漢民族の王朝だと思い込んでいる節がありますが、実際は違います。
中国とは、数多の人種、民族が存亡をかけて覇を競い合った戦場なのです。
その広大な土地に刻まれた歴史遺物の数々は、決して漢民族だけのものではありません。
これは、トルコ系民族と日本人を繫げる為の大事なスタートライン。
中国に対する固定観念、少しは解れましたでしょうか。
【作者のコメント】
中国に関して詳しく知りたい方は、岡田英弘先生と宮脇淳子先生の著作がお勧めです。
“東洋史に人生を捧げた歴史学者”という言葉が非常に似合うおふたりです。