お買い物
クエストから数日後、俺は、マリーと買い物をしていた。
装備品を買いたいらしい。
「なぁ、買い物に行くのに俺は必要か?」
「何言ってるんです、私だけじゃ荷物を持てないから、一緒に持ってもらうんですよ。」
「……要するに、荷物持ちってわけか。」
「そうゆうことです。」
「……」
なんとくわかってましたよ。
はっきり言うと、荷物を持てる自信がない。
だって、初心者用武器のエクスカリバーでさえ持てなかったんだぞ。
まぁ、あまりにも重すぎたら、マッスルアップ使うけど。
横を向く。
そこには、黒髪ショートヘアで青い瞳をしたマリーがいる。
女子と街を歩くって初めて気がする。
……?
こっれて、デートってやつじゃないか?
日本に居たときは、女子と会話すらあまりしなかったのに、異世界に来て人生初めてのデート!?
人生捨てたもんじゃないな!
***
買い物が終わり新しい装備姿を見せたいと言うので宿にマリーを連れてきてやった。
荷物持ちは案の定、マッスルアップを使わせていただきました。はい。
「なぁ、そろそろいいか?」
「もう少し待ってください」
俺はマリーが、着替え終わるまで部屋の外で待っていた。別にやましい事は考えてないからな。
「入っていいですよ!」
「おう。それじゃ」
そこには魔法使いぽい格好をしたマリーがいた。
青いマントに黒いローブ。そして爪先がとんがった黒いブーツ。
「どうですか?」
「まぁ、似合ってると思う。」
俺は率直な感想を述べた。
「ありがとうございます!」
マリーは笑顔で礼を言う。
まぁ、マリーが喜んでくれてよかった。