休日
次の日あっさり退院した俺は今、買い物をしていた。
豚を倒した報酬でなんかいい物を買おうとしているのだか……。
ポーション屋に立ち止まる。
なんだこりゃ。ポーションの色が真っ黒だぞ。
「おっちゃんこれなんのポーション?」
「これか?……なんだっけ?」
「おいおい忘れんなよ。」
「おおぉ!そうだ思い出した。これを飲むと、
一時的にステータスが上がるんだ。……麻痺するけど。」
「おおぉ……ってダメじゃん」
店をあとにする。
ステータスが上がるかわりに麻痺するって意味無いじゃん。
歩いていると、以前エクスカリバーを買った、武器屋があった。
ついでだし、見るか。
「いらっしゃい、あんたあの時のボウズじゃねーか。」
そういえば、この人俺を笑った人か。
「これは?」
使いやすそうな、片手剣を指差し聞いてみる。
「これは、アイアンソードだけどあんた持てるか?」
「もちろん持てるよ、俺を誰だと思ってる。
翔様だぞ?」
「初めて聞いた名だけど、持ってみろよ。」
俺には考えがあるんだ。
マッスルパワーを5倍にし、アイアンソードを持ち上げる。
「本当だ!エクスカリバーも持てなかった奴が……」
「言ったろ?……おっちゃんこれ買うよ。」
「……まいどあり。」
やってやったぜ。
俺は、ドヤ顔しながら店を出て行った。