ⅩⅥ 極限
ⅩⅥ
今、俺の前にあるのは、巨大な《シキダマ》ってえやつだが、もちろん、それを制御する術なんざ俺は知らねぇ。
中途半端な形でぶっ飛んで、向かってくる火の弾にぶつかって、消えていく。
そして、これまた半端な大きさになった火の弾が俺にぶつかった。
直撃……とまではいかなかったが、左腕が焼かれちまった。
俺の横を通り過ぎた火の弾が、壁を突き破って穴を作る。
さて……肝心の敵はというと。
呆然として、この俺を見ていやがる。
「……へっ。どうしたよ親友。生き残った安堵で、頭ん中泳いでんのか?」
左腕から炭化した匂いが出て鼻をつく。
気絶しそうな痛みで意識が遠のく。
それでも、敵から目をそらさねぇようにして、余裕造りの笑みで迎えてやる。
「………っけんじゃねぇ」
さあ……こいよ!!
「ふざけんじゃねえ!! バカ野郎!!」
これまでに見たことねぇ、怒りの形相で俺に向かってやってくる。
片腕だけじゃねえ。もう一方の腕も獣の腕に変えて、
炎を纏って襲ってくる。
そんだけ怒り狂ってるってのは……ケケケ。泣かせるじゃねぇか。
だが、怒りに身をまかせた攻撃ほど、読みやすいもんはねぇ。
俺は、剣を正面に構える。
避けざま、斬りつけて……!
赤。
気付いたら、目の前にあるのは『赤』だった。
炎の赤。獣の赤。そして、俺の血の赤。
怒りに身をまかせてふるったヤツの拳は、おそろしく速かった。
半身を逸らしてかろうじて直撃を避けるも、深いダメージは避けられねぇ。
内臓をやられたらしい。口から血をまき散らして、おれは壁に叩きつけられる。
ケケケ。なんてこった。
確かに単純な攻撃だが、あの速さを避けるにゃあ、すでに満身創痍すぎたぜ。
身体がおいつきゃしねぇ。
壁によりかかる俺に、やつは容赦なく拳をたたきつけようとする。
そっからは、リンチ同然だった。
暴れ狂う獣。猛打の嵐。怒りの火。
俺は急所を避けるのに精いっぱいで、ほとんどの攻撃を身に受ける。
途切れかける意識を必死に繋ぎとめて、ボクとの交代だけは避ける。
もちろん、ボクと交代すりゃあ、生き残れるかもしれねぇ。
ハナからみりゃあ、バカなことやってるんだろうな。
だがよぉ……こんなバトル目の前にして、おあずけくらってるほど、人間できてねぇんだよ。この俺は。
これがオレで。こうじゃなきゃ、オレじゃない。
今、オレは生きている。
※
部屋中が炎に包まれていた。
壁や天井の至る所にヒビ割れ。もともと炭化しかけていただけに、少しでもつつきゃあぶっこわれそうな様子だ。
俺は、首根っこ掴まれて、親友---カナタ・クリアラインに持ち上げられている。
カナタはすでに上半身を獣の身に変えて、上着は破れてムキムキの筋肉をのぞかせている。顔の形や目の色まで獣じみていて、例えるなら人狼ってところだ。
そして俺はといえば、全身殴打の跡。左腕に大やけど。内臓損傷。肋骨と左足と右腕と……骨折・ヒビいれて十か所以上はあるな。
正真正銘……ギリギリってやつだぜ
「……なぜ……『交代』した……!?」
カナタは、暴れ始めてようやくまともに口を開いた。
「………ケケケ。どうせ言ってもわかんねぇだろ」
口から血の泡を吹かせながら、つぶれかけた声で答える。
確かに、まともな神経なら、あそこでボクと人格交代するのは無しだよな。
だがな。生憎、てめぇは俺とは違う。命の瀬戸際が『楽しい』だなんて思える人種じゃねーんだろ?
万の言葉で語っても、分かり合えないだろうぜ。
だから、今度は、俺から質問だ。
「俺こそ……ギモンだぜ。てめぇ、なにをそんなにキレてんだよ?」
「………っ!!」
カナタの表情が、曇る。
「てめぇ、命拾いしたんだぜ。怒る道理なんかねぇだろ?それとも……あれか?」
「本当は、止めてもらいたかったのかよ? この『ノヴ・シュテインハーゲン』によ?」
プツン、と。
何かが切れる音が聞こえた。
「黙れぇ!!」
カナタは、俺を乱暴に投げ飛ばす。
ピンボールみてえに壁や天井にぶつかると、空気の抜きかけたボールみてえにバウンドして床に叩きつけられた。
ケケケ……もう痛みを通り越して、何も感じやしねえ。
「……もういい。うんざりだ」
奴さん。核心を突かれたみてえだな。
その右腕。右手の爪に、膨大な熱と炎が集中していた。
これがデジャブってやつかよ。見たことあるぜ。その技はよ。
またそれを、一人の人間に向かって放つっていうのかよ。怒るにも程があるぜ。
「手加減はできないぞ。だから使わなかった」
カナタは、右腕を高く振り上げる。
五本の赤い線が、その頭上に輝いた。
……なんでも成り立てってのは、うまく制御できねぇもんだしな。
「おまえが悪いんだ……! おまえがあそこで『交代』しなかったら……俺は……!!」
「俺は……どうしたってんだよ。ああ?」
俺は、剣を杖にして立ち上がった。
気に食わねぇ。
カナタは、苦しそうに、辛そうな顔で、最後の攻撃を仕掛けようとしてやがる。
「めんどくせえヤツだな。負けてぇのか勝ちてぇのか分かんねぇまま決着つかれちゃたまんねぇぜ。せめてその泣きっ面をどうにかしやがれ」
怒りの形相。勝利を確信した微笑み。
それを打ち崩して、絶望の表情に変えるのが、
醍醐味だろうが……!!
俺は再び、剣を構える。
カナタを斬るために。
「バカが……そんな体で、剣一本で、今更何しようって言うんだ?」
「てめぇを倒す……来な!」
確信を持って、言い放つ。
「わかった……もう、顔も見たくねぇ。塵も残さねぇ!」
カナタの右腕の炎が、極限まで燃え上がり、白い光を眩いばかりに輝かせる。
そして、放たれる。
「極赤ノ原術!!《灼赤暴爪》!!」
かつて、修練場で俺に向かって放った、クロッドの大技。
それとは比べモンになんねぇ。
部屋に収まりきらねぇ、五つの赤い線が向かってくる。
床と天井を溶断しながら、真っ赤な刃が襲ってくる。
避けられねぇ。耐えられるはずもねぇ。
……上等!!
俺は迎えうつ。
剣一本で、刃の一つを受け止めてやる。
「バカ野郎!! 死んじまえ!!」
やけくそみてぇな言い草だな。
生憎。死なねぇ。
瞬間。
膨大な熱の刃と、俺の剣が接触する瞬間。
俺の剣が光輝く。そして、
『灼赤暴爪』。その一本の『爪』を、その場に押しとどめた。
「なっ……!?」
カナタは、驚きのあまり固まってる。
ケケケ。そうさ。その顔が見たかったぜ。
残り四本の爪は、俺の後ろを通り過ぎる。あの威力なら部屋どころか建物全てを溶断しちまっているだろう。
その一本を、俺は剣一本で受け止める。
今思えば、簡単な答えだった。
転生者のみが扱える『超能力』。センコーは《心術》と言ったが、そいつは転生者の『望み』を反映して、感情をトリガーにして発動するという。
俺の望み? 決まってんだろ?
「ギリ………ギリッ……!!」
炎の爪を押しとどめながら、しかしその熱に体を焦がされる。
満身創痍の体が悲鳴を上げている。危険信号がさっきから頭の中から響いて離れねえ。
少しでも気を緩むと、ふっとばされそうだ。
だが……これがいい。
これでいい!!
「ギリ………ギリギリ………ギリギリギリギリッ!!」
ギリッギリの!! キワッキワの!! 命を削るバトルが!! サイコーなんだろうが!!
「ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリだあああああああ!! ケーッケッケッケェエエエエ!!」
伝わる。
得体の知れねぇ力が沸き上がって、剣に伝わっていく。
そうだ。これが俺の能力。
本能で。心で。魂で理解した。
トリガーは『極限感』。
能力は、一言で言うなら……
『ギリギリなほど、強くなる』
「バ……カな……!?」
信じられねえ光景だっただろう。
俺の目の前にある赤い刃は、俺の刃に押され始めていた。
薄い光の膜で包まれて剣は溶けない。
一歩。足を踏み込み、言い放つ。
「サイッコーのギリギリをありがとよ!! カナタ・クリアライン!! これで『あばよ』だ!!」
そして俺は、沸き上がる力に身を任せ、剣を振り切った。
直後。発動したのは、巨大な斬撃。
剣に伝わったエネルギーをそのまま飛ばしたカマイタチ。それは炎の爪を飲み込み、まっすぐとカナタへと向かっていく。
「っ……!!」
慌てて、カナタは両腕を前にかざして受け止めようとする。
だが、そりゃあ受け止められるもんじゃねえ。
巨大なエネルギーそのものをぶっとばしたそれは、形がねえ。その刃は風みてえにカナタを通過していく。
吹き荒れるエネルギーの暴風。巻き上がる鮮血。後ろの壁を破壊する衝突音。
そして後に残ったのは、体全体を斬り刻み、大量の血を流すカナタの姿だった。
カナタの背後にあった壁はきれいさっぱり無くなって、その向こう側の壁さえ破壊して、街の景色が一望できる程だった。
一瞬の静寂。
カナタは、ふらふらと体をふらつかせると、仰向けに倒れた。
その瞬間。嬉しそうに口元を緩ませたのは……気のせいなんかじゃ、ねえだろうな。
本当に……めんどくせぇヤロウだな。
めんどくせぇから……後は任せたぞ。ボク。
ケケケ。俺は満足したから………もう寝るぜ。
バタリと。うつぶせに倒れる瞬間の音を最後に、俺は意識を飛ばした。
あー。楽しかった!
▢⇒■
目が覚めて、まず最初に思ったのは、『生きている』という実感だった。
猛烈なだるさ。痛み。血の匂い。ぼやける視界。
とにかく滅茶苦茶な五感が、最悪の目覚ましだった。
まじで、死んだと思った。
ふざけるな。あのバカ。なんてタイミングで『交代』するんだ。
そもそも、自力で交代するにはまだ時間が必要なはず。
……もしかして、体調が万全でなかったからなのか?
多少なりともダメージを受けて、精神的にも肉体的にも限界に近かったから、乗っ取られやすくなってたのかもしれない。
そんなことを考えながら、ゆっくりと、亀のようなのろさで体を起き上がらせる。
改めて周囲を見渡すと、世界が一変していた。
部屋の向かいあう壁は、すでに無い。五本の大きな亀裂と巨大な穴ができていて、すっかり風通しの良いものとなってしまっている。あちらこちらに衝突の跡や、ちらちらと燃える炎、くすぶった煙ができていて、まるで戦場の最前線のような有様だった。天井まで亀裂の跡があって、隙間から満月が覗いている。
そして、少し離れた所では、僕と同年代くらいの男が仰向けに転がっている。
カナタ・クリアラインが、倒れている。
……よく、生き残ったものだ。
まさか、あの状態から勝ったというのか?
今回は、ずっとアイツの中で眠っていたから、どんな戦闘が繰り広げられたか分からないが、この部屋の有様を見て、かなり壮絶なものだったことは容易に想像できる。
なんの《間素術》も扱えないアイツが勝てる可能性なんて、万にひとつもないというのに……
不思議に思っていた時。それはまた、唐突にやってきた。
蓄積された疲労。ダメージ。それが一気に僕の身に襲いかかり、脳のスイッチを切ろうとしてきた。
クロッドさんの戦いの時と同じだ。オレが気絶した時と同じように、僕も抗えず、気絶してしまうだろう。
誰か助けにきてくれないかな……
上体をふらふらと揺らして、なにもかもどうでもよくなり、床に倒れこんで楽になろうとした。
その時だった。
「ぐ……うう……」
うめき声が、聞こえた。
僕は、腕をつっぱって倒れこむ体を支える。
カナタだ。
カナタはまだ、生きている。
それなら、僕はここで、倒れているわけにはいかない……!
僕は、近くに転がっていた剣を手に取ると、
思い切り掌に突き刺した。
「っ………!!」
痛い。
だけど、その新鮮な痛覚が、一時的だけど僕の目を覚ます。
僕は、うつぶせになって、匍匐前進してカナタの元へ進んでいく。
立ち上がることさえできない。腕を動かすだけでも、呼吸するだけでも激痛が奔る。
それでも……少しだけでいい。ほんの少しだけで。
僕は、アイツに話さなきゃならないことがある。
「……カ……ナタ……!」
掠れた声で、呼びかける僕の声に。
カナタの傍で呼びかける僕の声に。
「………ノブ………」
果たしてカナタは……反応した。
どんな攻撃を受けたかは分からないけど、体中斬り刻まれた後があって、たくさん血が出ていて、彼も身動きひとつできない程のダメージを負っていることがわかった。
虚ろな目で、僕を見据えると。
彼は微笑んで言った。
「……さあ……殺せよ……」
「!? な、なにを……!?」
動揺する僕に、カナタは静かに語る。
「……みなまで言わせるんじゃねぇよ。分かってんだろ?もう俺は……どうしようもねぇんだよ。新しく作った人格は……もう消えちまった。もう、お前の知ってる友情に厚いカナタくんじゃねぇんだ」
「……カナタ……」
「その名で、呼ぶんじゃねぇ」
仰向けに、天を仰ぐ。
名も知らない男が、そこに居た。
「もう……全部思い出しちまったのさ。俺はどうしようも無い悪党で。触れるものみな傷つけるクズで。そんな自分が許せなくてしょうがねぇ、マヌケだったことをよ。だからよ……」
そう言って懐から取り出したのは……武器屋で買った小剣だった。
「おまえが終わらせてくれ」
諦めたようで、清々しく差し出したその小剣を。
「……できるわけないだろ」
僕は受け取らない。
「何言ってんだよ……おまえはカナタだよ。カナタ・クリアラインだよ!何もかも諦めたような顔して、かっこつけるなよ!」
「……まだわかんねえのかよ!!」
小剣を落として、カナタは僕の胸倉をつかむ。
「俺はきっとまた、同じ事を繰り返す!つまんねぇ感情で、周りも自分も傷つけて生きていく!もうイヤなんだよ!!」
カナタの顔は……どうしようもなく、辛かった。
「なあ……教えてくれよ。生まれ持った性ってのは、どうあがいても変えられないのか?てめぇ自身が死ぬほどイヤでも、付き合ってくしかねぇのかよ?」
「……………」
僕は、口をつむぐ。
「……ハッ。てめぇにゃ、分かんねぇよな。恵まれて育ったおぼっちゃんにはよ。何をしてもうまくいかねぇヤツの気持ちなんかよ……」
「……それは違うよ。カナタ」
今なら分かる。
今なら、答えられる。
「僕にだって、うまくいかないことのひとつやふたつある。そんな自分が嫌いになることもある」
最近は特にそうだ。
オレに振り回される毎日。降りかかる不幸と災難。
そして、今思い起こすのは、奢っていた自分自身の姿だった。
金持ちで、許嫁が居て、未来があって、人生の勝ち組だと思っていた僕。
何が勝ち組だ。調子に乗るなって話だ。
そんなだから、親友に殺されかける。親友を苦しめた。
そんな自分が、たまらなくイヤになる。
「だけど……そんな『気づき』があるから、今の僕が居る。」
僕は、カナタの手を掴む。
「なあ、カナタ。まずは、自分で自分が嫌いでも、いいんじゃないかな?自分が嫌いな自分を……そのうち好きになってくよ」
そうだ。やり直せるはずだ。
僕もカナタも、今の自分が嫌いってことが分かっていれば、明日の自分が、ほんの少しでも好きになれるように願えるはずだから。
「……バカ言ってんじゃねぇよ」
カナタは、未だ曇った表情のまま
「自分を変えたくて、足掻いても、どうしようもないから、今の俺なんだ。《闇の間素術》に頼っても、結果はコレだ。俺には……生きる資格なんか……」
「それは、お前が一人だったからだよ。カナタ」
断言する。
カナタが僕の目を見据える。
「自分で自分が嫌いで、そんな自分を好きになれなくても心配するな。それなら……」
「僕がおまえを好きになってやるからさ」
「っ……!?」
「おまえはおまえのままでいればいいさ。そんなおまえを僕が好きになって、そんな僕をおまえが好きになって、そうすれば、何かが変わるはずさ。そう思わないか?」
うまく言葉にできないけど、それでも信じてる。
お互いに認め合って、お互いに必要とし合って。
自分の存在価値を認めてくれる存在が居る。それだけで、安らぐんだ。
僕にとって、おまえがそれだった。
「おまえはまぎれもない、僕の大好きな『親友』だよ。カナタ。だから……生きろ!」
僕の言葉に、呆然とするカナタ。
天井から差しこむ月明りが、僕らを照らす。
すると
「……ップ。アハハハ! 突然、愛の告白かよ!? めっちゃヒくわ~!」
「!? バッ……そんなんじゃないって!」
声を上げて笑うカナタ。
それは、ふざけた調子でおどける、いつものカナタだった。
満面の笑みで笑って、目頭には涙が浮かんでいた。
「あ~。呆れた! 呆れすぎて泣けてくるぜ」
そう言って、涙を拭うと、ゆっくりと体を起こす。
「泣かせて悪かったな。カナタ」
「バカ。ちゃかすんじゃねぇよ」
僕も痛む体を起こして、互いに腰を下ろして向かい合う。
初めて、カナタを『見る』ことができた。そんな気がした。
「ええと……なんていうか……これからもよろしくな。カナタ」
少し恥ずかしがりながらも、僕は握手の手を差し出す。
その手を、カナタは見つめるも、
思い詰めるような表情を浮かべて……その手を握り返すことはなかった。
「残念だけど……そんな都合よく割り切れるほど、単純じゃないんだよな」
「……カナタ?」
「おまえと俺が傷つけあったのは事実だ。おまえが許すとしても、今日の記憶は忘れられないものになるだろう。それはきっと、おまえを苦しめる」
そして、カナタは杖を取り出した。
「それに……情けなくて、しばらく顔向けできそうにねぇからさ……しばらくの間、お別れだ」
「な……何を………!」
カナタは、杖を差し向けると、僕の額に当てる。
瞬間。視界が暗転する。
激痛による気絶じゃない。なんらかの『魔術』を受けたということを直感しながら。
僕は、カナタが放った最後の言葉を耳にした。
意識を失う直前で、ほとんど聞き取れなかったけど、口の形で分かる。
きっと、彼はこう言っていた。
あばよ。『親友』




