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3話 神器契約

神器→ヴァルキリー

神姫→ヴァルキリー

ややこしかったら神姫はしんきと読んでください

1話から3話まで登場人物おさらい

カイト・バンガード13歳

ユリウス・バンガード18歳(カイトの実兄)

ジョシュア・バンガード年齢不詳(カイトとユリウスの父)

モハメッド年齢不詳(バンガード家の使用人)

セリカ・ノースディア13歳(ノースディア王国王女)

騎士団長ベリル21歳(ノースディア王国騎士団団長)

セルシオ・ノースディア(ノースディア王国国王年齢不詳セリカの父)

シルビア・ノースディア(ノースディア王国王妃年齢不詳セリカの母)



「起きろ!」


「へっ?セリカ?」


 セリカに叩き起こされたカイト、まさか家にまで来るとは誰が予想しただろうか。


「行くぞ!」

「えっ?」


 起こされるや否や、家の庭先にベリルも同行していた、民衆はまだ小さい女の子がセリカ姫とも知らずに居るが・・・。


 何処へ行くのだろうと思いつつ、カイトはセリカに同行するのだった。


「カイトすまないな・・・姫も同じ年頃の友達が居なくて寂しかったのだろう、悪く思わないでくれ」


 ベリルがそう謝罪するがカイトは大丈夫と返事をする、カイトにとってもノースディアに来て初めて出来た友達だからだ。


 ******


 しばらくすると、城から離れた高台にやって来た、辺り一面花が咲き誇り海が一望できた。


「す、凄いなこれ・・」


 初めて見る海と高台に咲く花、どれもカイトにとっては新鮮な風景で感極まりない。


「どうだ?カイト、ここはワタシのお気に入りの場所だ!」


 セリカはカイトにこの景色を見せたかった、この場所はセリカが気に入った人しか見せないと言う。


「それはそうとカイト、お前の槍は何だ?いつも大事に持ち歩いてるが」


「これは死んだ父の形見、俺が成人の証として貰い受けるはずだったんだが・・・」


 聞いてはいけない事を聞いてしまったかな?と思いつつ、すまないと謝るがカイトは気にしなくていいと返事をした。


 辺りを見渡して来るとベリルは言いだし、その場を去ったが事件は起きた。


 突風が吹き荒れ出したと同時に覆面をし、身なりからして暗殺者だろうか、両手にはナイフを持った者がセリカとカイトの前に現れた、数は三人。


「こいつか?間違いないセリカ姫だ」


「何者だお前達は!?」


 セリカは護身用に持っていた短剣を取り出し相手を威嚇するも、まだ子供なので力の差は歴然。


「セリカ離れろ!」


 カイトがセリカをかばい、戦闘体制に入る。


「これから死に行く者に名乗るまでもない」


 暗殺者が襲いかかりカイトは防戦一方、だがカイトも負けてはいない我流で磨きあげた槍技を駆使し、相手の肩口辺りを刺し、致命傷を負わせた。


 カイトには迷いはなかった、殺らなきゃこっちが殺られる、躊躇ためらったら負けだと・・・普通なら恐怖で体が動かなくなってもおかしくはないのに。


「小僧・・・中々やるではないか」


 暗殺集団のリーダーがカイトの前に阻み、いきなり奇襲をかけられカイトに傷を負わせた。


「ぐわぁーっ」

「カイトーー!!」


 力の差は歴然、暗殺者のリーダーはカイトを斬り刻み、殴打しセリカの目からは涙がこぼれ出した、カイトは立ち尽くしたまま意識を失いかけた。


「俺は、何て無力なんだ」


 ーー力が欲しいか?ーー


「欲しい・・・セリカを守らないと」


 ーー兄への復讐をする為に、ではなかったか?ーー


「忘れてない・・・でも、セリカを守らないと」


 ーー人に忌み嫌われようともか?ーー


「ああそうだ!ノースディアに来て大切な物が出来た」


 ーーお前の覚悟!しかと見届けたーー


 意識が薄れていく中、謎の声がカイトに何か呼び掛け応える。

 夢でも見ているのか、辺りが真っ白になり目の前に鎧を纏ったサラサラした金髪の女性が居たが、ベリルとはまた違う雰囲気だ。


「あんたか!?俺に呼び掛けているのは」


 ーーそうだ・・お前の覚悟確かに伝わったーー


「力を貸してくれるのか?」


 ーーそうだ!お前と契約をするーー


「契約?」


 ーー我を使うには契約をせねばならぬーー


「あんたはまさか!?」


 ーー我は神器ヴァルキリーゲイボルグ神姫名はリーシャーー


 リーシャと名乗る神姫はカイトの顔に手を当て唇を重ね、カイトのファーストキスが奪われた。


 ーーお前はカイトと言うのか、我を使うなら我の神姫名を言え我が名はーー


「来てくれ!リーシャ!」


 カイトが父の形見にしていた槍は神器ヴァルキリーゲイボルグだった、偶然なのか運命の巡り合わせなのか!今一人の神器ヴァルキリー使いが誕生する。


「カイト!大丈夫なのか!?」

「大丈夫・・・けど、あまり長く持ちそうにない」


 意識を取り戻し、セリカの呼び掛けに応え、反撃開始!

 カイトは渾身の力を込め槍を振り回すとカイトの周りに見えない竜巻が発生した。


「この一撃に全てを賭ける!」


 カイトが、いや神器ヴァルキリーが発生した竜巻の一撃により、暗殺者のリーダーを倒したがまだ息はある、だがカイトの一発逆転勝利だ。


「こ、これは一体!?何があったのだ?」


 事が終わると同時にベリルが戻って来た。


「姫様!御無事ですか?申し訳ありません!私が付いていながら!」


「そんな事はどうでも良い!カイトが!カイトを手当てしてくれ」


 カイトは暗殺者との戦闘を終えると同時に大怪我を負い、気を失ってしまった、セリカとカイトを襲った暗殺者のリーダーを含む三人はお縄となり城の牢に捕らえられた。


 カイトは一命をとりとめたがまだ意識が戻らない、暗殺集団はなぜセリカを狙ったかと言うと誰かにセリカ暗殺を頼まれたらしく、本来なら死罪だがベリルが何か利用価値があると考え、暫くは牢屋に置いておくのだった。


 ****


 カイトが眠り続け3日が経とうとしていた、ベリルの迅速な処置によりカイトは城のベッドで眠っている。


 本来ならもう意識が戻ってもおかしくはないが、神器ヴァルキリー契約の副作用でもあるのだろうか。


 セリカは付きっきりでカイトを看病していた、危ない目に巻き込んでしまった自分の為の罪滅ぼしと、カイトに伝えたい事があったから。


「カイトお前の言ってた神器ヴァルキリーは本当にあったのだな・・・後、守ってくれてありがとうな!」


 セリカは涙を流しながら、眠り続けるカイトに感謝の言葉をかける。


「早く目覚めろよ!お前はワタシのモノだと言ったはずだ!ワタシからの褒美だ受け取れ!」


 そう言ってセリカはカイトの額にキスをし、その場を去った、セリカは決めたカイトをセリカ専属の騎士にすると。

 カイトは知った、兄ユリウスの力は神器ヴァルキリーによるものだと・・セリカがその場を去った後カイトは目を覚ました。



















自分でキャラ作ってあれですが、愛着心沸くキャラが出ますねー誰かは秘密です

読んで頂きありがとうございました

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