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YOUTH  作者: アカギソラト
3/3

校内新聞を作ろう

新緑が眩しい五月のある日。俺はベランダにいた。

「いい景色だなぁ〜」

教室内ではクラスメイト達が談笑しながら昼食を摂っている。

ん?なんで俺がベランダにいるかって?そんなの簡単さ。仲の良い友達同士が喧嘩しないために席を譲ってあげてるのさ。

話を戻そう。正式に不思議研究部に入部したものの特になにもせずダラダラと部活の時間を潰す日々が続いた。さすがに部活動として何かしないと生徒会やら教師やらに何か言われそうだから部活動計画を考えているのだ。

「お花見はもうできないし、そもそもカップルでもないのに二人っきりは無いわな」

一人で呟きながら考える。

そうだ!校内新聞だ!


そして放課後。不思議研究部の部室。

「なぁセシル」

「どうしたの翔くん?」

「校内新聞を作るぞ」

セシルには生徒会や教師等の権力の怖さについて語ってやり納得させた。

「しかしいざ作ろうにもネタが無いよな〜」

「そんな時のために!こんなものを持ってきました!」

セシルが持っていたのは(学校七不思議〜実録M高校の謎!!〜)と書いてある。

「またありきたりなものを」

「ただの学校七不思議じゃないんだよ!まず一つ目!」

「おう」

(ハーフのくせによく学校七不思議なんて知ってるな)

「動く生首光る目!深夜の学校に何が!?」

「猫だな」

「なんでわかるの!」

「そりゃ夜猫の目って光るし」

「次!理科室にフラフラ浮く白い服!」

「白衣だな」

「正解!ってなんでわかるの!」

セシルは目を><にしながらポカポカ叩いてきた。ちょっと大きなお胸が・・・

「ゴホン!気を取り直して次行くよ!昇降口に集まる幽霊。小さな魂のかたまりか!?」

「非常灯の光に反射してる埃だな」

「そうなの!?これにも答え書いてないよ!」

「今度夜にフラッシュ炊いて写真撮ってみろ。それっぽくなるぞ。」

「えっと・・・遠慮しとくよ」

結局学校七不思議はやめにした。

「どうしようね〜」

「なら俺達で学校七不思議までは行かないが学校三不思議でも作るか」

「お〜それいいね!やろう!」

「よし!じゃあ今夜九時学校前集合な」

「夜なの?」

「だっておばけ出るのって夜じゃん?」

「そうだけどさ・・・」

セシルの怖がる表情が可愛くて少し苛めたくなる。

「もしおばけでたら俺は一人で逃げるからな」

「ええええええええやだよ!絶対翔くんから離れない!」

やばい可愛い・・・まぁこの表情見れるなら電車で一時間掛けて来る価値があるな。


星の綺麗な夜。校舎の中は真っ暗。見えるのは非常灯の灯りだけ

俺は集合時間よりも早く着いたので星を見ていた。星とかは詳しくないけど見てるだけで心が落ち着く。

「少し肌寒いな」

上着を取ろうと後ろを向くと

「うわっ」

「きゃっ」

セシルがいた。

セシルと俺は唇が重なりそうなくらいの近距離で止まった。いや固まった。

顔を真っ赤にしたセシル。俺も全身が熱くなるのを感じる。

「ご・・・ごめんっ」

「こ・・・こっちこそ・・・」

気まずいとても気まずい。

そんな空気を破るめく

「よし行「行こ・・・」」

ハモった!また気まずい。

「ごめん。行こうか」

「う・・・うん」

俺達は誰もいない校舎へと入っていく。

「どこから入るの?」

まだ少し顔の赤いセシルが訊いてくる。

「非常階段使って二階から入る」

帰る前に鍵が壊れている場所を探しておいたのでぬかりはないはずだ。


数分後、二人は帰路についた。

「しょうがないよ!誰にでも失敗はあるもん!」

妙にうれしそうなセシルに俺は謝る。

「ほんとにごめん」

見て分かるように校舎への侵入は失敗した。まさか鍵だけじゃなくてドアも壊れていたとは。

何箇所か開いてそうな場所を探したがこれ以上いると帰る時間が遅くなるから諦めた。

「送ってくよ。家どこだっけ」

「大丈夫!一人で帰れるよ!」

「ダメだ。女の子を夜遅くに一人では帰せない。」

「わかった。じゃあお言葉に甘えさせてもらうね」

そして二人は学校の最寄り駅へ向かう。

「セシルは電車通なのか?」

「うん。蒼野駅から」

「二つ前だな」

「近くは・・・ないね。じゃあさ!これから一緒に学校行こうよ!」

「お・・・おう。構わないぞ」

「やった!」

セシルの降りる駅に着いた。

「バイバイ翔くん!また明日!」

「おう。じゃあな」

駅から一人で帰すのは危ない気もするが目の前のマンションらしいからここで別れることにした。

明日からセシルと一緒に登校か。あんな美少女と一緒に登校できるなんて夢にも思ってなかったな。


家に着くと妹の優奈が迎えてくれた。

「お兄ちゃんおかえり。こんな時間までどこ行ってたの?」

「あぁちょっとヤボ用だ。気にするな」

「そうですか〜今夜パパとママ帰ってこないらしいから戸締りしといてね」

そう言って優奈は寝室へ行った。

「はいよ。おやすみ」

戸締り確認してお風呂に入り自分の布団へダイブ。

ふと思った。

「セシルのメルアド持ってないじゃん」

何故今まで気づかなかったのかが不思議だ。

この不思議を研究でもしようかな・・・




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