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YOUTH  作者: アカギソラト
1/3

直球ど真ん中ストレート!

セミの鳴き声が響く。

頬を流れる汗、応援団の叫び声。

手元が震える。

九回裏ツーアウト満塁相手バッターは四番。カウントはツーストライクスリーボール。

キャッチャーのサインは・・・直球ど真ん中ストレート

決めるッ

俺は大きく振りかぶる。横目に三塁ランナーが走りだすのを見ながら

いっけぇぇぇぇぇぇ俺の全力投球ッ

手元を離れた球はキャッチャーミットへ・・・届かなかった。

快音が響き、ボールはスタンドへ

結局俺達「不思議研究部」はサヨナラ負けした。


ここまでが先週の部活動対抗球技大会のお話。

俺は堂本翔どこにでもいる普通の高校生だ。

そして目の前にいて、キャッチャーもやったのは倉持セシル。

日本とイギリスのハーフで金髪で巨乳。整った顔立ち。大人しくしていれば絶対モテるタイプだ。

「普通に考えたら野球部の4番に対して直球ど真ん中ストレートとかないよな」

俺は手元の本を読みながら言う。

「日本の漫画やゲームだとあの場面って絶対三振取れるよね○ジャーとかパ○プロとか」

「漫画とゲームを一緒にするなよな」

今俺達がだべっている部屋は「不思議研究部」の部室だ。

と言っても別に不思議を研究しているわけでもなく部室でゲームをしたり各自好きにやっている。

各自と言っても部員は俺とセシルの二人だけだが。

ちなみにこの前の野球大会は暇そうな帰宅部員を「倉持さんと一緒に遊べるよ」と言ったら九人すぐ集まった。


さて二人の自己紹介も終わったし俺がなんでこんなところにいるのかを話そう。

俺が「不思議研究部」の存在を知ったのは高校の入学式の日。

掲示板のビラを見てなんとなく部室に行ったら勝手に入部させられてた。

最初は嫌々だったがセシルに友達がいないこと、日本をまだよく知らないことを聞いてるうちになんか危なっかしく感じて改めて入部を決意した。

まぁいくら可愛くても恋心は抱かないだろうな。

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