始まりました異世界転移
新作スタート
こういうの書いてみたかったんだよね
気付けば、女神様のような人間離れした超越存在がいた。
「目が覚めました?」
俺は死んだ…のか?いや、死んだ記憶がない。だって、大学で寝てただけだから。
「いや、死んでませんよ?」
じゃあ何故この白い空間的な場所は?しかも心を読んでるし。
「まぁいいじゃないですか。わたしが勝手に呼びました。異世界転移してほしいんですけどね。あっ、拒否権ないです。」
ホンマか?唐突過ぎんだろ。
お前、他の女神や神を見習えよ。
もうちょっと丁寧だぞ、しかも死んでないのに勝手に異世界転移とかやってんだよ。
「あ~陰キャなら別に適当に送ってもいいかなって…じゃあ、このスキルがランダムで出るガチャガチャやってください。」
こいつ昭和か?ガチャでいいだろ、ガチャガチャって古いだろ。
しかもスキルを選ばせたり、強いスキルを確定でくれたりするもんだろそういうのは。
あとは好きなスキル、武器等を選んでください的な。
「いいからやれ、ちなみに好きなのを選んで下さいやると大変なことになるって日本のアニメで知ってるんだよ。」
こいつ!?まぁいいや、ガチャとやらを引くか。
ガチャポンらしきものに目を向けると本当によく知るガチャポンであり、カプセルにスキルが入っているのだろうか。
レバーに手をかけて回す。
何回か回すと、カプセルが出てきた。
一回しか駄目とは言われなかったので止められる前にもう一回やっておこ。
「おいぃぃぃっ!?二回引くな!おい!!」
合計3回までいけた。
イェーイ〜神様見てる〜?
「あんまり調子に乗ってると殺すぞ?あと、なんでしゃべらない?心の中を読んでもらえるからって不敬すぎない?」
俺は無視して、カプセルを開けていく。
中からは丸めた紙が出てきて、開く。
1個目、スキル 『ハズレ』
おい!ハズレとかあるじゃねぇか!!
「いや、ないならないでよくないですか?その方が面白いですし。」
こいつ邪神か?
まぁいい2個目を開くか。
2個目、スキル『女の子が自分の話を喜んで聞いてくれる』
はっ?ヤバすぎないか?
キャバクラ味わえるスキルなんていらねぇよ、ふざけんな。
異世界物で「このスキル弱そうだけど、実は!」的の流のスキルならわかるけど、これマジで使えねぇぞ。
「よかったじゃないですか。女の子とお話できますよ。童貞で陰キャならいいじゃないですか。」
いい感じに怒りが募ってきた俺は3個目のカプセルを開けようとした瞬間にこの考えを悟られないように高速でもう一回ガチャを引いた。
無効にされなかったが、不意打ちでやったせいか殴られた。あと、ガチャポンを仕舞われた。
3個目、スキル『セクハラ(発言も含む)しても嫌悪感を抱かれない』
いよいよキャバクラスキルになってきたな。
しかもかなり使えない。
てかさ、スキルガチャポンには何があるの?流石に俺のおかしくない?
「言っておきますが…貴方の運が悪いだけで、『魔力無限』『ハーレムチート』『不老不死』『剣聖』とかメジャーな感じのはありますよ?特別に上げませんけど、どうぞ5回目やってみて下さい。」
試しに四個目のスキルのカプセルを見ずに5個目のカプセルに挑戦。
5個目 スキル『催眠(女性限定)』
なんでだよぉぉぉぉ!
女性限定ってなんだよ!しかも、これならまだ使えたじゃねぇか!!
でも、ダメなんでしょ?
「はい、四個目どうぞ。あっ、異世界転生の方も来たので、そちらの方どうぞ。こちらのガチャガチャやって下さい。」
俺以外の陰キャっぽいメガネ男子が訳が分からないといった感じでガチャガチャをやる。
すると、隣で見てるとスキルは
スキル『成長強化』
成長につながるものは全て強化される。
おぃぃぃぃっ!?こいつ、ぱっと見はチートに見えないけど、解釈次第ではチートスキル当ててるじゃねぇか!?
「ね?別に貴方のを細工してる訳ではありません。そもそも、ふざけたスキルを勝手につけて異世界に飛ばせばいいのでほんとにスキルはランダムなんですよ?」
俺は黙って4個目のカプセルを開く。
4個目 スキル「美少女又は美女にするスキル」
…え?戦えないんですけど?
なになに?これは?
ふざけてないか?
4回引いてどれもマトモなスキルねぇぞコラァ!!
「えー…まぁ、これから貴方が行く異世界は魔法やら剣のあるファンタジーでして、よくある異世界物とか異世界ですね。ただ、文明は割と貴方の住んでた現代に近いところも結構あるからまぁ…頑張って☆」
女神がそういうと俺は意識を失い、気付けば見知らぬ草原の上に立っていた。
「俺、戦えないよぉ!!」