君がせっかく僕に、“好き” って言ってくれたのにな。
君がせっかく僕に、“好き” って言ってくれたのにな。
ごめんね、僕は君とは付き合えなんだ!
僕ね? 僕は、“実の妹が好きで、心から妹を愛している!”
兄妹だからじゃなく、“一人の男として妹が僕は好きなんだ!”
こんな事、両親には絶対に言えない。
“同じ親から産まれてきた、血の繋がった兄妹でも僕は妹が好き。”
・・・だから正直! “今まで妹以外の女性を好きになった
事が一度もない!”
よく男の子はお母さんに似た女性を好きになるとか言うけど?
僕は完全に“妹”。
勿論! 母親にも妹とはどこか似てるけど? 母親じゃなく妹が僕は
好きなんだ!
それに? 妹はどちらかと言えば、“父親似で、”
彫刻のように、【美形な顔立ち】
どうしたら? 妹は僕を“兄としてではなく男として見てくれるのか?”
しかも? 美形の妹は、年頃の男子にめちゃめちゃモテるんだ!
僕は心配で心配で、妹をほっておけなくなっちゃうんだ!
『ねえねえ、お兄ちゃん?』
『ううん?』
『今度の日曜日、服を買いたいから一緒に選んでくれない?』
『勿論! 一緒に行こう。』
『福海、いい加減! 妹とベタベタしない方がいいんじゃないのか?
もう年頃の娘なんだし、“彼氏とデートの約束も出来ないだろう!”』
『“何、言ってんだよ、親父! 余計なこと言うなよ!”』
『・・・お、お兄ちゃん?』
『まだ美琉は、お兄ちゃんが居ないとダメなんだよ! 彼氏なんてまだ
早いよ!』
『・・・・・・』
『お前な妹の事! なんだと想ってんだ! いつかは美琉だって嫁に
行く時が来るんだぞ!』
『・・・そ、それは、まだ先の話だろう、』
『お前が想ってるより、早いかもしれないだろうが、、、!』
『・・・お、親父はいいのか? 美琉が嫁に行っても、』
『“美琉の幸せが優先だ! それが父親ってもんだろう。”』
『・・・お、お父さん!』
『“お前も美琉が嫁に行く時は、ちゃんと心から美琉を祝福してやれよ!”』
『ありがとうお父さん、それとお兄ちゃんも!』
『・・・ぼ、僕は、別に、』
『“妹を事を好きなのもいいけど? お前も彼女の一人や二人作ったら
どうなんだ!”』
『余計なお世話だよ!』
『・・・そ、そうだね、お兄ちゃん、凄くモテると思うし!』
『モテねーよ! 美琉はそんな事、何にも考えなくていいんだぞ!』
『・・・ううん、』
『“母さんが生きてたら? お前と美琉を見て、何て言うのか?”』
『きっとお母さんが生きてたら? 仲のいい兄妹ねって言うわよ。』
『“それならいいんだけどな、”』
『親父! 何が言いたいんだ!』
『・・・別に、俺は二人の子供の幸せを願ってるだけだよ。』
『・・・・・・』
『お父さん、私もお兄ちゃんも今! 幸せだよ。』
『あぁ、それならいいんだが、、、。』
『・・・・・・』
・・・親父は、口には出さないけど?
“僕が妹の美琉の事を好きな事を知っているみたいだ。”
だから! 僕に早く彼女を作れとか、妹にも彼氏は居るのかとか
よく聞くんだよ!
僕は妹に彼氏なんか出来たら? そう考えただけで頭が真っ白になって、
怒りがこみあげてくる!
“妹に余計な男をつけたくない!”
僕だけを見ててほしんだ!
誰にも妹を渡したくない。
*
・・・でもある時、同級生の女の子に僕は告白される。
僕は正直! 妹以外の女性の事なんか、全く考えてなくて。
元々、仲が良かったその女の子とはやっぱり付き合えない!
僕が彼女の告白を断ってからは、彼女は僕達が居るグループから自然と
離れて行った。
分かってるよ! 僕が彼女の告白を断ったから、彼女は僕達のグループから
離れて行った事も。
だけど? “僕が心から好きなのは【妹】だけだ!”
もしも? 妹に彼氏ができる方が、僕は辛くてどうしていいか分からない。
でもいつか? そう言う日が来るのだろう。
・・・そしてその日がやって来た。
『お兄ちゃーん!』
『うん? 美琉か?』
『“この男性が美琉の兄ちゃんか?”』
『うん!』
『・・・美琉、彼は?』
『“彼氏ができたんだ!”』
『えぇ!?』
『“美琉の彼氏の星弥です!”』
『・・・・・・』
『“これから彼もよろしくね! じゃあ、行こうか。”』
『うん。』
・・・来てほしくないと願っていた日が、とうとう来てしまった。
妹に“彼氏ができたみたいだ!”
しかも? めちゃめちゃイケメンだし、性格も良さそうだった。
ああ、僕はこの先! 妹をどう見ればいいんだ?
“僕が心から愛してるのは妹だけなのに、、、。”
どうか、直ぐに妹と別れてくれ!
その後の事は、僕が妹を支えて行くから! 直ぐにでも別れてくれないか?
頼むわ!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




