第0話を読まずに第一話を読むためのキャラクター紹介
これを読めば第0話は読んでなくてもついていけます。
多少本編のネタバレを含むキャラクター紹介
《ライメイ》
記憶と体を失っているサイボーグ・ニンジャ。失ったものを取り戻すため宇宙を普く旅をしている。ミケのご飯を食べることによって雷を操る神の如き力を発揮する。記憶は無いが、正味のところ、無いもんは無いしなぁ、のスタンス。
空気を読まない、気に病まない、無いなら無いでなんとかなるだろう、の、今を生きるのが上手なタイプ。
《ミケ》
宇宙を統べる大企業・企業の命によりライメイ抹殺を画策する暗殺稼業のカリスマ。ライメイの行く先々に現れ、彼の命を狙う──はずであったがライメイに命を救われ、ときめきの赴くままに企業をハピネス退職。現在は生活能力皆無のライメイにご飯を作ったり、歌ったり踊ったりしながらライメイとともに宇宙を旅している。こっちもこっちであまり細かいことを気にしない。
前職(企業)時代の源氏名はMK229。
《MK229》
企業にその名を知らない者はいない暗殺界隈のカリスマ。傭兵ながらも企業と契約した者としては異例の履歴書・職務経歴書不明であることに加え、暗殺者故か実在の姿を見た者が非常に少ないこと、また役員でさえ彼の面隠しの下を知らないなど謎が多く、実在しないのではとも語られたいた。
しかしながらMK229と接触したと語る者曰く、話すと意外と気さくだったり優しかったりかと思えば自分の前では少しアンニュイな表情を浮かべたりする(幻覚)ので、同業者たちの間ではカリスマと恐れられながらも謎めいたMK229の過去や私生活についての自己解釈を創作物として出力する者、またそれを求める者が後をたたず、デッカサイト・コロニーにてMK229オンリーイベント『MoっとKoi(恋)してトゥイン(22)クル(9)』=通称・エム恋が企業歴にて年四回開催されていた。
全作品根拠のない非公式幻覚でありながらも『オレくんとMK229が飯を食うだけの幻想』や『MK229にフラれたい』といった日常系ハートフル幻覚は、MK229の退職以降、更新が止まっているながらもベストセラーとなっている。役員も読んでる。
ライメイによるMK229ハピネス退職の一報が配信された際、前頭葉に情報処理端末をインプラントしているネットランナーたちはその情報を文字通り脳直で咀嚼したため脳を焼かれ、今も放心から戻らない者がいるという悲劇的な事件が発生したことからMK229退職にまつわる与太事はNTR事件と呼称されている。
元々は実在しない説が濃厚であったMK229というカリスマ的存在は、その退職の報と見つけ次第抹殺せよとの企業の業務命令が発令されたことにより逆説的にその実在性が担保されたことを幸いとする者もいれば、
MK229退職の要因となったライメイへの殺意のみならず自分以外とハピネスしたMK229への殺意を拗らせる者が多数出ており、界隈は混迷している。
匿名掲示板に投稿された「MK229、退職したのか、オレ以外の奴と…」の呟きはNTR事件を象徴する至高の迷言としてミーム化した。