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第十六話 美人さんと天使さん 2

あらすじ 不思議アイテムゲットだぜ、以上!

 



 「腕輪にほぼ無限に物体を収納できるのと、自動にノア・レザンの文字を理解できる機能を最初からついてます。それでは追々、機能は状況の変化によって追加しょう、よろしいですか?」


 光喜が頷く当面はそれでいい。


 コトリとテーブルに腕輪を置く、光喜は有難く受け取った。


 「これから俺はどうすればいい?」


 当然、霧の浄化をするんだけど、何処で何をすれば良いのか漠然とした目標が欲しい。ゲームでいうと次の目的地は何処だっていう感じで。


 「そうですね、王宮に神殿があって封玉と精霊と異世界への扉があるのはご存知でしょう、その他にも封玉は存在します。精霊と扉はないのですが、小さい規模の封玉は遺跡に封じられてエグゥテの民がその監視をしているのです。」


 ノア・レザンには5つの帝国と10の島があって小さい遺跡や祠がある。エグゥテと賢者が代々封じ、その管理をしてきた。だからエグゥテは一つの場所にとどまらずに放浪して遺跡や祠に異常がないか見回っているのだ。


 「王宮の神殿を巡るのも良いですが、それではかなりの長旅続きになってしまいますよ」

 「うーん、それがいいな。カラクの空飛ぶ動物がいても生身の移動なもんで中々体には堪える」


 ちょっとずつ学びながら浄化の旅が無難だと光喜も同意できた。


 それにモラセスはスキンシップが多いが女神を如何にかしてやろうとか思わないタイプと思う。次に会う皇帝がパネトーネと同類だったら面倒、知識は力なり。


 内面パネトーネでも外がモラセスだったら俺はきっところりと騙される自信がある!


 「当面そうしようか、なあ?カラク」


 カラクのほうへ向くと、カラクは無表情で好きにしろと言ってくれる。


 おーし、目的は決まった。


 「はい、最後にこれをお渡しします」


 テーブルに残った封筒。


 手にとって「開けてもいい?」と訪ねると「はい」と返ってきたので開封した。


 中から出てきたのは銀でできた恐ろしく凝った飾り彫りの犬笛みたいな笛。


 「地球からノア・レザンへ行くときに人のいない場所で吹いてください。ノア・レザンに繋がりますから」

 「サンキュー、実は一方通行でまた最初から真っ裸に剥かれるかと」


 それは嫌だ、大いにお断りだ。しかもカラクも恐らく一緒にいくので裸にされるとあいつの体を拝まなくてはいけない。


 その危険は避けられた!


 腕輪と笛をしまう光喜をファーロウは黙ってみているのだが、言いづらそうに口を開いた。


 「ぼくが出来るのはこの程度しかありません、それでも女神としてノア・レザンを救ってくださいますか?」

 「うん?結構役に立つアイテムじゃん、それにカラクが命を懸けて俺を大きな鶏から助けてくれたんだ、俺もそれと同じ位お返ししなきゃ。それにグリエの爺ちゃんたちの仲間も出してやらないと爺ちゃんに文句言われそうだし」

 ≪そうじゃわい、いい心がけじゃわい≫


 ビクっと驚き体が動いた、いきなり声がしたから。まさかここまで爺ちゃんがついてくるとは、根拠はないけどノア・レザンにいるとばかり思っていた。


 「爺ちゃんプライバシーって知ってる?」


 ずーと俺の生活覗かれていたのか…。いやだなそんなの。


 ≪安心せんかい、お前さんを観察する趣味はないわい。契約した精霊は基本呼ばれるか話しかける以外には人間の生活は覗かん。今回は久しぶりに光の精霊の魔力を感じたもんでな、どうしたものかと見に来ただけじゃわい≫


 そうだった、せっかく賢者がいる精霊に関しても聞いておきたい。


 「さすが魔力だけで光の精霊と察せられました。恐れ入ります炎霊グリエ殿」

 ≪お爺ちゃんを見くびるな、そなた賢者じゃな?教えてやってくれんか女神は精霊のことを知らぬ≫


 うん、お頼みします。


 光喜も同意をした、カラクは精霊がないから教えられない。双子姉妹に教えてもらうにもニーダさんとまた火花散らしそうだし。ファーロウも頷いて話を始めた。


 「そうですね、ノア・レザンは火と水と風と土、そして光の精霊がいます。ちょうど五つの帝国に炎霊グリエ殿を除いて全ての精霊王が封玉とともに魔力を注ぎ続けて貴方を待っていらっしゃるでしょう。そして火や水なんかの力は光喜さんでも大体予想はできますが光の精霊は他とは少し違って創造の力を持っています」 

 ≪うむ、それゆえに我ら全精霊の頂点に立つ最高の精霊でもあるわい≫

 「賢者である絶対の条件に光の精霊との契約があるので、僕も光の精霊を呼べます」


 逆に光の精霊と契約できるのは世界に一人や2人しかいないってことだろ?その精霊王に光の精霊がいるとなると、どんだけ俺最強なわけ?


 手をかざすと魔方陣出現、そして小さな蛍火のような米粒の集まりが浮いている。


 ≪小物も小物じゃわい、話にならん≫


 呆れた声の爺ちゃん、ファーロウも苦笑いをもらす。


 「失礼だな爺ちゃんは、でも大丈夫かこんなところで精霊だして」


 思わず呟く光喜にファーロウは大丈夫といった何でも最初から結界をはって音や姿が無意識に認識するのを避けるようにしているらしい。


 「自慢にとられますが僕は全ての精霊と契約しています。みんな高位の精霊ですが、ただ光の精霊は賢者といわれる僕でも下級の精霊しか使役できません、しかもどんなに魔力を注いでも成長する兆しもありません。それほど強力な精霊なのです」


 ふーんイマイチ分からないがすごいのは分かった。


 それからポツリポツリとノア・レザンの話とファーロウの近況を話してくれた。ファーロウは賢者として光喜が全て終わらせるまでは地球にいるつもりだって。


 楓さんの携帯に電話をすれば繋がるようにしてくれた。でも楓さんは基本、学園の寮生活で普段ファーロウは猫の姿で同居しているのでルームメイトにばれるから長電話は難しいけど、メールなら大丈夫だそうだ。


 気がついたら中々時間が経っていた。とりあえず不思議アイテムも貰い次の目的も決まった、今はコレで満足。


 楓さんを余り待たせても悪いのでここでお開きにした。


 俺とカラクは店の前でファーロウと別れた。俺の町は田舎なんでバスも少ししかない、帰り時間は早めに帰ったほうがいい。


 バスを逃したら次のバスが来るまで、リアルに一時間以上待つのが常識だ。


 時間を気にしながらプラプラ街を覗いて帰っていく。


 よっしゃ次の土曜から行ってみますかノア・レザンへ!


 意気込みを入れて光喜は自宅へ向かう。


***


 「おまたせ」


 ビニールの袋を片手に楓がカフェへ入っていく。ファーロウは追加でもう一杯コーヒーを頼み飲んでいた。


 「トラブルはありませんでしたか?」


 楓は顔に似合わず、いや顔のせいで変なのに絡まれやすい。


 「だいじょうぶ、それより大量大量」


 ビニールの中はカップラーメンやインスタント食品で一杯だった。呆れた顔のファーロウは。


 「体にわるいですよ、確かに寮にはカップラーメンは売ってませんが」


 というだけで必要以上に咎めない。


 「所で光喜君、どうだった」

 「はい、優しい方でした」


 楓は「よかったね」と言うので、ファーロウも嬉しそうに「はい」と答えた。

早くノア・レザンで旅をさせたいので強引に話しを進めましたw

だらだら書くクセがあるので自分でもはよ展開進めろって思います。

ともあれ話の基礎は終わりましたのでストーリーを進めたいです。

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