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第十話 双子姉妹も合流

あらすじ 焦らしプレイ続行中、以上!

 



「なんでだ、吐け!」


 ムキーっと食って掛かる光喜を可笑しそうにモラセスは言う。


 「異世界への扉を開くための巫女が居ない、女神にはエグゥテの守護者と巫女が常に付き従うものだろう?守護者は…」


 モラセスは光喜の後ろのカラクへ視線を再び移すと、またカラクは頷く。


 「ああ、俺が女神の守護者だ」

 「そうなの?」


 光喜も後ろを振り返ってカラクを見つめる。


 「エグゥテの民の中で一番の剣の使い手ならな、俺は昨年前任の守護者から受け継いだ」

 「それで巫女は誰なんだ?もしかして、あの村に置いて来ちゃっ……」


 ズドーーーーン!!


 言葉を紡ぐ光喜の言葉を遮って、窓から大きな影が大きな衝撃音をたてて突っ込んできた。


 「「お待たせしました光喜様!!貴女のしもべが馳せ参上しました」」


 モラセスの真後ろを高速で飛び込んできた影はマリとヨミであった、彼女らが乗ってきた大きなトンボのような羽の生えた大蛇が頭から壁へドッキングして舌をはみ出したまま気絶している。


 うわー痛そう…など哀れみを出す前に、双子姉妹に拘束されてしまう。


 「「光喜さまー!!御いたわしい!!」」


 ムギュウと双子姉妹に抱きしめられ光喜の左にはマリの乳、右にはヨミの乳が押し付けられた。


 「空中から宮殿の様子を見ました、原罪の霧がでましたのでしょう?」

 「規模から察するに小物でしたが、側にいなかった私たちをお許しください」


 もう許す許す~許すから許して!!胸が当たってるちゅーねん!マリとヨミは思春期真っ盛りの俺には刺激が強いちゅーねん!


 そしてあの凶鳥で小物ですとーー?うそーん!


「おいおい、過激な登場だな?エグゥテ式か?」


 またもや面白そうに傍観するモラセスと、我かんせず成り行きを見守りたいカラクなのだが。


 「「カラク!皇帝陛下」」


 腕に拘束している光喜から顔を上げてマリはカラクをヨミはモラセスを睨みつける。


 まずはマリから。


 「作戦とはいえ光喜様と月夜の旅うらやましく腹ただしい!」


 続いてヨミ。


 「光喜様のお召し物は誰が着替えさせたのでしょう!?そんなおいしい事は私たちがやりますので光喜様に触れないでください」


 一瞬、モラセスとカラクに沈黙が落ちるがモラセスは大きな声をだして笑い始めた。カラクの方は長い付き合いで理不尽な物言いなどなれているのでため息一つで片付けた。


 唸る双子姉妹に光喜の率直な感想、愛が重いです…。


 そこによく通る清んだ声が投げられた。


 「ずいぶんと賑やかですのう?」


 カツカツと廊下を歩いてくる美女、先ほど光喜に穴をあけてやろうかと思うほどガン見していた女性。


 「やあ、ニーダ宰補ご機嫌麗しく」


 まるで軽口のようにモラセスの言葉に挑発的なドレスをきているニーダの整った眉が顰められた。


 「先ほどの騒ぎ、兵士たちが敵襲と勘違をしてましたぞ、ほう?これは…これは…招いてもおらぬ客人が皇帝の城へ入り込んでいるのは?」


 モラセスから視線を双子姉妹に移す、遠まわしの嫌味に双子姉妹とニーダの間からはバチリと火花が出現した。


 うわーもしかしてこのニーダさんって言う人、今度はマリとヨミに嫉妬しているのかな?つーかモラセスの視界に入る女性全てが対象になるのかも…。


 双子姉妹の腕…胸の中で、恋愛のなんたるかを垣間見た気がした。ニーダは姉妹とその間にいる光喜を見ると軽くため息をこぼして、モラセスに向き合う。


 「皇帝陛下、今宵の霧はやはり封玉から漏れたものと判明しました。それに付け加え女神様のお力に引き付けられたのでしょうぞ」

 「ふむ、仕方ないか…よくもった方だ」


 指を顎に乗せて考え込むモラセスに光喜を置いて話が進む。


 「丁度いい、どちらにしても神殿には用事があるしな、案内しよう」


 あからさまにため息を光喜がつく、そっとマリとヨミの腕から脱出。


 「このパターンには慣れているけどさ~中途半端に放置されるのもう止めてくれる?」

 「解っている歩きながら話すよ、本当にお前は何もしらないな」


 うっせ!ホスト皇帝!!


 「まずは霧のことを女神殿が知っているのはどの程度だ?」

 「えーと、原罪の霧ってのがあって其れが生物にとり憑くから俺の剣で祓うってことぐらい」

 「そうそう、「女神」以外は殺せても祓うことはできない」


 モラセスの一言は重かった。


 「質問なんだけど」


 光喜の問いに視線で答えるモラセス。


 「……人間にもとり憑く?」

 「ああ」

 「そっか」

うわー進みません、説明ばかりで申し訳ない。さくさくと話の展開を進ませたいです。

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