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異世界転生はロー・ファンタジーでありながらハイ・ファンタジーでもある

トラックの発明によって、人々は世界観を作り込む作業から解放された

 ロー・ファンタジーの持つ構造的な困難を、異世界転生と言うジャンルはハイ・ファンタジーの要素をうまく引き込んでいとも容易く克服してしまいました。ハイ&ロー・ファンタジーの決定的な違いは、読み手が自分の人生を主人公のそれに置き換えることができるかと言う点にあります。自分がサツキかメイのように森へ遊びに行く想像は大体の人ならできるものですが、アシタカになって森へ旅に出ることは、共感や感情移入こそできても自分ならば…と想像を膨らませようとする人は少ないでしょう。

 そしてこの論理は、受け手だけでなく作り手にも当てはまるものです。書き手が自分のことを物語の中でどう位置付けているかは読者の読み方に前述のような影響を与えます。一から世界を創るハイ・ファンタジーでは作者は天から見届ける一人の傍観者です。対して現実の延長であるロー・ファンタジーは主人公が作者の分身となります。この時、ハイ・ファンタジーの主人公を作者の分身にするのは基本的に不可能であると思っています。もし異世界人が現代日本の常識で動き続ければ勘の良い読者は直ぐに違和感を感じるでしょう。この例外として転生があるわけですがそれについては後の項に譲るとします。


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