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02 演劇


 エルシニア王国での子供たちへの慰問公演、


『特攻勇者ノノカ外伝 囚われの王女さまを救え!』



 主役のノノカちゃんをモデルとなったモノカ自身が演じるなどの反則技満載のおかげで反則級の面白さとなった舞台劇。


 大盛況だったそれは当然追加公演を熱望されましたが、もともと一回限りの特別公演という約束。


 そもそも、特使であるモノカたちを役者業で拘束したら、肝心の特使活動に支障が生じるのです。



 それゆえ、ツァイシャ女王様や関係者各位が考え出した妙案。


 特使の皆さんの負担にならないよう、新たに移動劇団を設立して、王都のみならず様々な場所で慰問公演を楽しんでもらっちゃおう。



 作品の権利を持っている『しらたき』先生ことシクレさんも、もちろん僕たちも、それを了承。


 出演などの顔出し以外なら、全面的に協力することになりました。


 現在、劇団設立準備の真っ最中なのですが、これが思っていた以上に大変だったのです。



 それと言うのも、劇団立ち上げを始めたのが各国王都のみならず様々な街や村まで、とにかくものすごい数。


 僕たちみんな、ノノカちゃん人気を舐めてましたよ。


 僕たちとしては、儲け主義や変な思想の押し付けさえしなければ自由にやってくださいというスタンスだったのですが、


 特使公認という肩書きが欲しいのでしょうか、あちらこちらからお呼びの声がひっきりなしなのです。


 さすがに全てに関わるのは無理なので、どうしても外せない事情があるところ以外は、お断りしているのです。




「カミスはヴェルクリには行かないのか」


 ごめんシスカ、ちょっと迷っているんだ。



「ニケルちゃんが寂しがるだろうな」


 あー、それを言われると弱いのですよ。



 今、お声が掛かっているのは、リグラルト王国のヴェルクリの街に新規創設された大型複合施設内にある孤児院からのお呼び出し。


 大型複合施設の方はもうじきオープンする予定なのですが、その中にある孤児院はすでに運営されているのです。


 そして施設オープンイベントで孤児院の子供たちが披露する演劇の演目として選んだのがノノカちゃん。



 お手伝いしてほしいな、というニケルちゃんのお願い、叶えてあげたいんだけど。


 僕、あまりノノカちゃん関係には関わりたく無いんだよな……



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