宇宙飛行士
どこにも行けない僕らは
真冬の地球を目指す
真実を模索する旅は
小さな宇宙船の窓から見える光
ずっと探していたものが
見えた瞬間
彗星が
ものすごい飛行速度で
追い越してゆく
青白い光の炎と
先端の眩しすぎる輝き
ゴウゴウと
宇宙船を揺らしながら
追い越してゆく
暗闇が無限に続く中
どこまでゆくのだろうか
まだ燃え尽きることなく
1200年周期で
引かれ合う
運命
軌道から外れることなく
宇宙空間を突き進む
何周目なのか覚えていない
外れようのない周期を重ねて
惹かれ会う
僕ら
彗星に引き寄せられる宇宙船のって
さらなる振動の激しさを増す
早まる鼓動と脈拍数
血圧200の上昇
血中酸素濃度70%の低下
意識の混濁
凍える夜
誰かが
心の中を
突き抜ける
あの冬に
出会った
衝撃
ビッグインパクト
目覚めると
彗星の半分が割れて
地球の大気圏に突入する
幾つもの分裂した欠片が
赤く美しく燃えて
光り落ちる
数多の流星群
瞳の中に流れとどまる星々は
冬の夜に見た
君の瞳
青い惑星
ブループラネット
地球という名の
君の瞳
飛び込んで
全て溶け落ちてしまうほど
星が燃えてゆく
宇宙船の窓から
青い惑星に
赤い輝きが
広がってゆく
忘れられない
記憶の中に
君が
広がってゆく
かつていた
そこに
白い雲が
広がってゆく
爆発寸前
隕石は溶解
予定どおり
宇宙船の僕らは
大気圏突入と
着陸時の
重力と衝撃に備える
秒読み開始
5秒前
カウントダウン
あなたへの告白
凄まじい重力と衝撃が襲う
無事
着陸出来るだろうか
愛と生命の輝きに満ちた地球
あなた
そっと
手を握ってくれた日
想い出して
目を閉じる
約束の地上で
君に会うために




