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宇宙飛行士

作者: 破魔 七歌 
掲載日:2021/01/04

どこにも行けない僕らは


真冬の地球を目指す


真実を模索する旅は


小さな宇宙船の窓から見える光


ずっと探していたものが


見えた瞬間


彗星(すいせい)


ものすごい飛行速度で


追い越してゆく


青白い光の炎と


先端の(まぶ)しすぎる輝き


ゴウゴウと


宇宙船を揺らしながら


追い越してゆく


暗闇が無限に続く中


どこまでゆくのだろうか


まだ燃え尽きることなく


1200年周期で


引かれ合う


運命

 

軌道から外れることなく

 

宇宙空間を突き進む


何周目なのか覚えていない


外れようのない周期を重ねて


惹かれ会う


僕ら


彗星に引き寄せられる宇宙船のって


さらなる振動の激しさを増す


早まる鼓動と脈拍数


血圧200の上昇


血中酸素濃度70%の低下


意識の混濁


凍える夜


誰かが


心の中を


突き抜ける


あの冬に


出会った


衝撃


ビッグインパクト


目覚めると


彗星の半分が割れて


地球の大気圏に突入する


幾つもの分裂した欠片(かけら)


赤く美しく燃えて


光り落ちる


数多(あまた)の流星群


瞳の中に流れとどまる星々は


冬の夜に見た


君の瞳


青い惑星


ブループラネット


地球という名の


君の瞳


飛び込んで


全て溶け落ちてしまうほど


星が燃えてゆく


宇宙船の窓から


青い惑星に


赤い輝きが


広がってゆく


忘れられない


記憶の中に


君が


広がってゆく


かつていた


そこに


白い雲が


広がってゆく


爆発寸前


隕石は溶解

 

予定どおり


宇宙船の僕らは


大気圏突入と


着陸時の


重力と衝撃に備える


秒読み開始


5秒前


カウントダウン


あなたへの告白


凄まじい重力と衝撃が襲う


無事


着陸出来るだろうか


愛と生命の輝きに満ちた地球


あなた


そっと


手を握ってくれた日


想い出して


目を閉じる


約束の地上で


君に会うために








































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― 新着の感想 ―
[一言] 壮大で臨場感がありますね。 一緒に宇宙空間にいるかのようでした。 たどり着けるか、つけないか、&"あなた"に会えるか、会えないか、で終わっているけれど、そこへ希望が乗せられているところも良…
[一言] 宇宙観が素敵でした ♡(*´ω`*)♪
[一言] すみさん、こんばんは。 お返事ありがとうございました。 >> 想えば想うほど、ありきたりですが、自分自身の問題など、大したことでは、無いなと、思うわけです…。 ここ、とても共感しました。…
2021/01/05 23:36 退会済み
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