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魔剣学園  作者: 神矢零
02 月影編
6/6

6 月影家の朝

頼まれてから一日が過ぎ今日は土曜日……

つまり今日は休日である。

普通ならば他人の家で同居なんて言うのは

常識的に考えたら有り得ない事だが……

これがまた有り得てしまったのである。


[月影家]


[ふわぁ………良く寝たな……]

[それにしても本当に同居する事になるなんて……]

先日アサクラ先生に頼まれてから普通なら

自宅へ帰るのが当たり前だけど、頼まれた事により

自宅ではなく月影家に同居と言う形に

なってしまったのである。

これが普通の家なら良いんだけど……

それがそうもいかず完全にお嬢さま暮らしの

大きい家でとても混乱している。

彼女の両親とも会話して了承してくれている

しかし彼女は何を考えているか分からない

このまま本当に救えるのか分からない

そんな事を考えながら夜を迎え朝が明け

一人考えていると


コンコン………

扉を叩く音が聞こえた


[黒咲君……居てる?]

彼女の声だ……声のトーン的には特に問題はなさそうだ


[あぁ、居てるよ……どうしたんだ?]


[ねぇ……部屋に入って良い?]

部屋に入ってくる……つまりラッキースケベな事が

起きるシチュエーションが起きる前触れが

テンプレである事がよくあるパターンである


[あぁ、良いぞ……]

そう答えると、彼女は部屋に入ってきた……

しかし、彼女はきちんと服を着ていて

何故か残念であるが出会って3日目で

信用もあるか分からない中でそんな展開は無いのは

当たり前なのである。


[ごめんね……起こしてしまった?]

彼女は普段学園ではあまり話しているイメージは

無いのである、しかし、自宅なのか普通に話してくれる


[あぁ……うん、大丈夫起きてたよ]


[そう、良かったわ……]

[それにしても突然同居なんて思ってもいなかったわ]

[私を救うって……私に過去なんて無いんだけどね]

過去が無い?そう普通ならどんなに辛いことがあっても

過去が無いなんて返答は普通は有り得ない。

つまりアサクラ先生の言ってた事は

正しいのかも知れない。


[過去が無いってどういう事?]

僕は真面目なトーンで質問した。


[あ、その事なんだけど私……]

[何故か過去の記憶が無いの……]

過去の記憶が無い?つまり記憶障害なのか?

だとしたら、この救う内容は過去の記憶を呼び戻し

学園でも楽しく過ごせる様にさせなければいけないのか

まぁ、同居している間に心を開いてくれれば

万事解決すると思うんだけど………

先が思いやられるなぁ。


[それって記憶障害がじゃないの……]

[だったら、どうにかして思い出さないと行けないんじゃ]


[いや、私も良く分からないんだけど……]

[思い出したくないの]


[え?思い出したくない?それって]


[私自身もよく分からないけど、思い出そうとすると]

[拒絶反応を起こすの……だから決して私を救おうなんて]

[思わないで欲しいかな……]

彼女は悲しい顔をしていたのである……

それ程思い出したくない事なのかと分かるのである

しかし、頼まれた以上彼女を傷つけないように

助けないと。


[それより、今日は良い天気ね黒咲君……]


[うん、本当に晴天だね。]

今日は雲ひとつない晴れた空である……

絶好のお出かけ日和である。


[黒咲君……黒咲君が嫌じゃなければ]

[今日は街へお出かけしない?]

街へお出かけ……つまりこれはデートみたいなものだ


[お出かけ?それはまた急だね?]


[うん、君の事を知りたいし……]

[君がどんな人か知りたい]

多分これは彼女の興味なんだろう


[分かった……良いよ、それじゃあ準備するから]

[先に行ってて]

そう、今日は土曜日……そしてお出かけする事になった


次はお出かけです。和風の街にしようか洋風の街にしようか迷っています。

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