2 適性検査
適性検査……つまりは魔術向けなのかそれとも剣術向けなのかが分かる検査である。仮に魔術値が高くても剣術を磨く事も出来て、その逆に剣術値が高くても魔術を磨く事も出来るのである。ちなみに剣術値と魔術値が半分ずつなのは異端者と呼ばれるようになる
[体育館]
体育館で今現在適性検査が行われている、見た感じやっている事は単純な事だ……先生が各自座っている椅子の前に机がありその机の上に魔法陣が描かれている。各自今適性検査を受けている様子が伺える
[はぁ……もう少ししたら僕の番か……]
[しかし、昨日は色々と凄かったなぁ…]
そう、黒咲剣魔は昨日の自己紹介で冷たい目で見られてしまったのだ
[まぁ、そんなこと言ったって仕方ないけどさ……]
[ん?あそこに見えてるのって]
少し先に見えるのは黒髪ロングの美少女……そう、月影アリスである。
[あれ、月影アリス……適性検査をする所か……]
[それじゃあ、月影アリス……その魔法陣に手をかざしてくれないか]
担当の先生に言われるがままに手を乗せるのである
[はい、これで良いですか?]
そう言いながら適性検査を進めるのである。
[はい、適性検査が出たよ]
一瞬の内に適性検査が出たのである、良く見ると赤色に変色したのである。そうこの適性検査は白い魔法陣の上に手をかざして、青色が剣術適正、赤色が魔術適正、
そして、両方の適性つまり異端者は紫色である。
[はい、月影アリスさんは赤色、つまり魔術適正だね]
[はい、それじゃあ次]
一瞬で終わりそして直ぐに次の人に回すのか……彼女は相変わらず真顔だしさ……笑顔を見てみたい気もするがそれをするのはきっと困難な事だろう……そう思っていると自分の番が回ってきた。
[次の人……はい、黒咲剣魔君それじゃあ、どうぞ]
担当の先生に呼ばれたので机の前まで行き指示の通りに魔法陣に手を乗せた。
まぁ、勿論一瞬なのは前の人のを見ていたから分かるんだけど……
これって、
[えっと……これは紫色だね……うん、次の人どうぞ]
明らかに担当の先生は動揺していた…まぁそれは無理も無い話だ……何せ自分の前までは青か赤色のみだったけどここに来て紫色に変色したからだ……しかし剣魔は不思議そうな顔するしか無かった、それもそのはずだ、剣魔は異端者の存在を知らないからである
[なにか、自分に異常でもあったのかな……]
[まぁ何かあったらまた教えてくれるだろうし気にしなくてもいいかな]
そぅ、知らないというのは時に罪になるのかもしれない、
適性検査は順調に進んで行き、赤羽ムラマサは青色、神風トオルは赤色だったのである。
適性検査は終わり次は実力検定が行われるのである。その準備の為、全校生徒は一度教室に戻らないと行けないのである。