1 入学式
この世界には二つの派生がある…魔術派生と剣術派生である
この二つの派生は、はるか昔から対当していて、魔術と剣術が交わると毎回の様に争いが起きていた……しかし、それは今となっては過去の話となってしまっている……
そして、その二つの派生が交わり今の世代が生まれたのである……
それがこの物語である。
[遂に……遂に来たんだ念願であるこの由緒正しき学園]
[魔術と剣術がどちらも学べる学園、通称魔剣学園……]
魔剣学園、正式名称はエデン魔剣術第一学園…名前だけを聞くと完全に天国だろうと思われる名前である……しかし現実はそうはいかない、何を隠そう、まだこの世には魔術と剣術は交わるのは完全には受け入れられてないのである…その中で魔術と剣術を両方使う者が居ると、
異端者と呼ばれるのである……だが実の所
異端者と呼ばれるだけであり実害は無いと思われる。
[さてと、今日から僕はこの学園で3年間魔術と剣術を学び]
[その中で恋愛をしたり、青春したり]
[色々とお世話になるから頑張らないと]
そう言いながら学園内へと入っていくのである、ここで説明しておかなければ行けない事がある……
まずこの物語の主人公だが、名前が黒咲剣魔15歳、誕生日が9月6日である、まぁ、この情報は覚えて居ても覚えなくても特に問題は無いはずだ、それより彼は今どこにいるのかだって?そう彼は今体育館で入学式を行っているところだ
[あれが、学園長なのかな……すごい魔術装備をしているな]
[雑誌とかで見た事がある……まるで大賢者の装備だ]
大賢者とは賢者を極めし者が与えられる称号である。魔術を選んだ者が与えられる最終章号の一個前の称号である。
[えーこほん、僕はこの学園長の一人である]
[大賢者ゼル、以後お見知りおきを]
[ん?何故こんなにも幼いのが大賢者で学園長なのかって思ったよね]
え?なんで思ってる事が分かるの?
凄いな!!流石は学園長だな!!
周りのガヤガヤした声が聞こえてくる
[まぁ、なんでこんなに幼いのかって言うとね……それは秘密]
[まぁいつかきっとなんで幼いのか理由がわかるよ……]
[それよりさ気になった事無い?]
[気になった事……あっ、学園長の一人って言ってた……]
[という事はもう一人居るという事になる]
そうである、学園長は一人ではない魔術専門の学園長が居るなら剣術専門の学園長が居てもおかしくないという事になるつまり
[そう私がもう一人の学園長大勇者メアリー、覚えてくれると嬉しいわ]
何と、もう一人の学園長は女性だった……それもゼルと身長が余り変わらない美しい少女であった……
[この学園の学園長っでどっちも幼いのか……]
[これはある意味やりずらいかも]
そう、普通なら学園長と言うのは大人がやるものだと思われがちだが、そうは行かないのである。
[それじゃ学園長ゼルが君達が安心して学園生活を送れるように祈るよ]
なんとスッキリしている言葉なんだろうか……この言葉にはなにか裏があるのか無いのかなんていずれ分かることであろう。
[私からも、貴方達新入生に無事に学園生活を営んで欲しいわ]
こちらの言葉もやけにスッキリしている……さては文面を考えていないのか?
こうして、学園長の言葉で締めて入学式を終えたのである。そしていよいよクラス発表だ、生徒達は勿論、剣魔も学園の外へと移動したのである。
[えーと、僕のクラスはっと……]
クラス表を探すのである…それはもぅ全力で……
[中々見つからないものだな……]
そう言いつつ探し続けている…そしてやっと見つけたのである
[やっと見つけた……えーと僕は、C組か]
剣魔のクラスは1年C組になったのである。
[良し、これから一年僕はC組で1年頑張るんだ……
[これからの出会いが楽しみだなぁ]
期待と喜びを胸に剣魔の新しい生活が始まるのである。
[良し、お前らクラスが分かったらその教室に行くんだ]
先生らしき人からそう言われたので生徒達は言われた通り教室に向かったのである。
[1年C組]
[ここがC組の教室……新しい教室だ!!、しかもとても綺麗だ]
そう、この学園は魔術によって毎年綺麗にしているという
伝えがある……これだと剣術は何も意味をなさないと思われそうだが
そんな事は無いのでご安心を
ガラガラ
扉が開く音がした…そして入って来たのは剣を腰に構えていて
教師らしき服装をした人だった
[お前ら、全員席に着いてるな……]
[俺は今日から一年間お前らの担任になる、アサクラだ、
[気軽にアサクラ先生と呼んでくれ]
アサクラ先生が1年C組の担任である、剣術専門で勇者の称号を持っている……そしてイケメンである
嘘、イケメンじゃない
ちぇっ、なんだイケメンかよ
[賛否両論は普通にあるんだな…まぁそれもそうか……]
容姿だけでなく、オーラからして違うからである。
[それじゃあ、今日はみんな自己紹介してくれないか]
そう、それは突然始まった自己紹介の時間である。
[それじゃあ、あいうえお順に頼む]
そう先生が言うと、自己紹介が始まったのである。
順に自己紹介が進んでいくのである、そしてあ行の最後の人が自己紹介をするのである
[赤羽ムラマサと言います。15です]
[趣味は剣を握り素振りする事です、剣術を専門にしたいです]
赤羽ムラマサはこの物語の主要人物の一人である……細かい性格は破天荒であり、自信家である、それ故に身を滅ぼすことが多い
そしてあ行が終わりか行に移った
[神風トオルです。15歳です]
[趣味は氷魔法を使い夏を乗切ることです。魔術を専門にしたいです]
神風トオルは魔術専門である自己紹介の通り氷魔法を得意とする、氷魔法を使う者は冷静と言うイメージは間違っているのである。
そして遂に自分の番が回ってきたのである。
[えーと、黒咲剣魔です。15歳です 趣味は……色々あります]
[魔術と剣術を専門にしたいと思っています]
やりきったと思い周りを見てみる……しかし周りの一部の人は自分の事を冷たい目で見てくるのである…あれ?何かヤバいこと言ったかな……
そう、剣魔はまだ知らないのである……
そして自己紹介は続いていきた行に入ったのである。
[月影アリス……15 趣味は読書 魔術を専門にしたいです]
月影アリスはである。あまり人とは接さずに
読書メインになっている……勿論容姿端麗で顔も可愛いから
周りの男子は目をハートにしているものも居ている……しかし
彼女の顔をちらっと見ると、その視線をウザがっている様子がわかる
[月影アリスか、何でだろうなにか感じるものがあるのは気の所為かな?]
そう思いながらも自己紹介は進んでいき、最後の人の自己紹介も終わり。先生からの一言で一日が終わるのである。
[えーと]
[明日は適性検査と実力検定と能力調査があるから休まないようにな]
そう言うと先生は教室から出ていったのである。
こうして一日が終わったのである。