年史外伝 3
本人にしてみればちょっとしたさじ加減や自分は安全な地点にいながらの僅かな分配のような施しに近い行為を恩を売ったと言い、それを人質のようにして論功行賞もなしの奴隷のように扱いことや、「あいつには酒を飲ませているから大丈夫」という呆れ返る程の絶望的な言葉のように、酒飲みの囲い込みでの仲間集団の形成により主導権を持った気になるという感覚は、封建主義に毒された自由主義などという世界では不足し、さらに日本独特の貴族従属荘園土属主義とが合わさり、議論などはもってのほかの、完全談合的、完全仲間船団的な世界は形成されていく。
恩や主従の形成が崩れるのは、地殻変動のようにおこる水面下の力の変化だけであり、力が変化しなければ変化しないと思っている。
しかし、恩は少しずつの恩を売ったという驕りの繰り返しにより磨耗し、仲間意識に基づく上下関係は、関係を保ち方に尊厳尊敬がないことにより消耗しなければならない。
本来、磨耗は磨耗し消耗は消耗することにより、それらが正当に現れてくることで正当な議論の土台ができなくてはならない。
程遠いことではあるが、そのことは、新たな地平をもたらすはずだ。




